ロブ錠60mgの副作用に注意【頭痛への効果はある?】
<監修薬剤師 藤沢 淳司>
ジェネリック薬品の一つであるロブ錠60mgはどんな症状に効くのか、また副作用はあるのかについてご紹介します。
ロブ錠60mgとは
大原薬品工業㈱が製造し、旭化成ファーマ㈱が販売しているジェネリック薬品(後発医薬品)です。ジェネリック薬品とは特許期間が過ぎた先発の医薬品と同等の成分で製造販売されているものを言います。
ロブ錠60mgはロキソニン(第一三共)の後発医薬品の一つです。ロキソニンとの大きな違いは薬価で約1/2の値段で購入することができます。非ステロイド性抗炎症薬でロキソプロフェンを含んでいます。
ロキソニンの効能についてはこちらを参考にして下さい。
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ロブ錠60mgの効果効能
解熱鎮痛作用
シクロオキシゲナーゼを阻害します。シクロオキシゲナーゼは痛みや熱の原因であるプロスタグランジンを生成する際に働く酵素のため、解熱鎮痛作用があります。
✅ 腰痛
✅ 関節痛
✅ 変形性関節症
✅ 歯痛
✅ 頭痛
末梢血管の拡張や痛覚伝達作用があるプロスタグランジンの分泌により起こります。ロブ錠60mgの成分であるロキソプロフェンはこの分泌を抑える働きがあります。
✅ 生理痛
子宮の収縮を促すプロスタグランジンの分泌量が多いと強い生理痛がおきます。頭痛と同様、ロキソプロフェンが働き、分泌を抑えます。
薬以外で生理痛を緩和する方法についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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ロブ錠60mgの副作用
・胃腸障害
胃の不快感、腹痛、嘔吐、悪心、食欲不振などが出る場合があります。これはプロスタグランジン(痛み、熱、腫れなどの炎症を起こす)の働きを抑えるために起こる作用です。 ・むくみ、浮腫、排尿困難 ・じんましん、発疹
・重篤な副作用 滅多に起こりませんが、下記の症状が出た場合は早急に医師の診察を受けるようにしてください。 ✅ ショック、アナフィラキシー様症状 ✅ 急性腎不全、ネフローゼ症候群、間質性腎炎 ✅ 肝機能障害、黄疸 ✅ うっ血性心不全 ✅ 小腸・大腸の潰瘍に伴う狭窄・閉塞 ✅ 間質性肺炎など |
くわしい症状についてはこちらを参考にして下さい。
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服用時の注意
服用のタイミング
食後に服用しましょう。前述の通り主な副作用として胃腸障害があります。これらの症状軽減のためにも食前の服用は避けてください。
妊娠中
妊娠中の服用は控えましょう。服用が必要な場合は医師に相談するようにしてください。妊娠末期には服用できません。ラットの実験では胎児の動脈管収縮が報告されています。
授乳中
服用できません。やむを得ず服用する場合は授乳を中止しましょう。
15歳未満の子ども
服用の際には医師に相談してください。
高齢者
副作用が現れやすいので少量から服用するようします。
既往歴
肝障害、腎障害、アレルギー、血液異常、消化性潰瘍、アスピリン喘息などの既往歴がある場合は服用を控えてください。
アスピリン喘息についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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アスピリン喘息とはどんな症状?【3つの治療法を解説!】
飲み合わせの注意
下記の薬を飲んでいる場合は医師に相談するようにしてください。
他の消炎鎮痛剤
ワルファリン(クマリン系抗凝血剤)
血栓を作りにくくする(血液を固まりにくくする)薬です。抗凝血作用を高める恐れがあります。
メトトレキサート
関節リウマチなど、関節の腫れや痛みを抑える薬です。血中メトトレキサート濃度を上昇させる作用があります。
リチウム製剤
躁うつ病など気分の浮き沈みを抑える薬です。血中リチウム濃度を上昇させ、リチウム中毒を起こすことがあります。
トルブタミド等(スルホニル尿素系血糖降下剤)
血糖値を下げる薬です。血糖降下作用を強める恐れがあります。
降圧剤(ACE阻害剤、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤など)
血圧を下げる薬です。腎機能を悪化させる恐れがあります。
ヒドロクロロチアド、ヒドロフルメチアジド(チアジド系利尿薬)
利尿薬です。利尿、降圧作用を弱める恐れがあります。
ロブ錠60mgの効果が表れるまでにおよそ15~30分かかり、持続時間は4~7時間です。次の服用までには最低でも4時間開けるようにしてください。
以上の事に気をつけて正しく服用すれば効果が高い薬です。とはいえ、何か体調に不安がある場合には速やかに病院へ行き、医師に相談するようにしてください。
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