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便の色が薄い意外な原因!【分かりやすい色別全集】

<監修医師 まっちゃん>
トイレ 

便の色が薄かったり、いつもと違うと不安になりますよね。便に色を付けているのは胆汁です。その色が薄いとはどういうことでしょうか?

薄いだけでなく、色別に考えられる症状や便以外の症状についても説明しています。さっそくチェックしていきましょう

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便の色が薄い原因

 

便の色について

便の色は、黄色や茶色が正常です。この色は、ビリルビンという胆汁に含まれる色素の色合いに由来しています。

肝臓で作られた胆汁は、すぐ近くにある胆嚢(たんのう)に貯蔵しつつ濃縮され約8倍の濃さになります。この胆汁は、総胆管を通して十二指腸に流れ込みます。

 

食物の消化、特に脂肪分の分解を助けるために分泌されたものが便として一緒に排出されるためにこの色が付きます。

便の色は腸内の環境や食生活・生活習慣により変化します。成人においては食べたものが原因で一時的に変化しているかもしれないので、焦る必要のないケースも多いといえます。

 

しかし、そういう場合には色が変わったことに心当たりがあると思います。思い当たる節がなくとも色が変だと感じたら体調の変化を疑うべきかもしれません。

 

便の色が薄くなる原因

便の色が薄くなるのは、胆汁、つまりビリルビンの色素が薄いのが原因です。胆石が原因で総胆管が詰まったり狭くなったりすると、胆汁が出てこなくなり色が薄くなる、つかない等の現象が起こります。

 

黄疸が起こるような病気でもビリルビンが血液に逆流するような状態のために便の色が薄くなります。嘔吐や腹痛を伴うケースでは、蛋白漏出性胃腸症も考えられます。

 

善玉菌が多く腸内が弱酸性の時は、健康な黄色~茶色の便が出ます。酸性に変化すると色は薄くなる傾向があり、アルカリ性に変化すると濃くなる傾向があるようです。

 

腸内環境の改善には、様々な方法が謳われています。ヨーグルトは手軽ですが、乳酸菌が腸まで届かないようなケースもあるので、質の高い商品を選ぶ必要があります。

 

オリゴ糖は消化酵素に分解されずに腸まで届きやすいので効果が高いようです。あくまで糖類なので摂り過ぎに注意しましょう。便の色がおかしいと感じたら試してみてはいかがでしょうか。

オリゴ糖の効果についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
オリゴ糖の3つの効果に感動【便秘スッキリでダイエット!】

 

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色によって腸内環境が分かる

 

黄色

黄色は健康な便と書きましたが、下痢が続くときやいつもと違う黄色の時は要注意です。過敏性腸症候群脂肪分の摂り過ぎなどではやわらかい黄色の便 (下痢上の時もあります)が出ます。

過敏性腸症候群についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
過敏性腸症候群の食事療法を紹介!【原因を知って治療しよう!】

 

茶色

便秘などで腸に便が長くとどまっていると、悪玉菌が増殖して便の色が濃くなっていきます。直ちに病気とは言えませんが、放置していると腸内環境の悪化を招くので早めに解消した方が間違いありません。

 

また、腸内温度が低くなると悪玉菌が増殖しやすく毒素を発生させます。薬品や食品の影響として、貧血の時に服用する鉄剤やホウレン草に含まれる鉄分によっても黒くなります。

 

白い

色がつかなくなり白いのは、胆汁の分泌が良くないため、胆石以外にも膵臓(すいぞう)の障害の可能性もあります

ウイルス性の腸炎によっても白~灰色の便がでることがあり、下痢を伴うのであればロタウイルスの感染症が疑わしくなります。早めに検査しましょう。

母乳を飲んでいる赤ちゃんの便に白い粒が混ざるのは、母乳の脂肪の影響です。

 

黒い

先ほどのこげ茶とは決定的に違い、どす黒く粘りのある便をタール便といいます。

この便は、消化器内のどこかで出血が起こり酸化して黒くなったものである可能性が高く、胃~腸の潰瘍、又はガンなど病気が考えられます。もし出た時は、早めに受診して検査を受けてください。

 

ただ、ダイエットなどで腸内環境が改善し長く腸内に留まっていた便が排出されたときにも黒い便が出ます。これは異常ではなくむしろ健康に向かっている証拠のようです。

 

赤い

便が赤いときは大腸や肛門付近での出血が考えられます。出血が肛門に近いほど鮮血便となります。

便自体ではなく便に血液が付着する時は、量が多くても少なくても痔の可能性が高く排便時にいきむと勢いで出血することがあります。

 

ただ、直腸がんなども考えられるので一度検査した方がいいかもしれません。正常な場合では、トマトをたくさん食べたりしても赤い便になります。

 

葉緑素などの緑色の色素をふんだんに含む食事により緑色の便がでます。腸内環境により便が酸化して緑になることもあります。

赤ちゃんの緑の便は消化不良によるものと胆道閉塞症が考えられます。胆道閉塞症は高熱を伴うので、該当したら受診しましょう。

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考えられる病気の可能性

 

肝炎

肝炎ウイルスの感染によって発症します。肝臓が炎症を起こし胆汁が作れなくなったり、総胆管が詰まってしまう為に、便は白くなります

 

肝硬変

アルコール依存やウイルス性肝炎などが進行して起こります。胆汁の分泌が止まると便が脂っぽくなり、色が薄く、灰~白色になります。その他には、脱力感や食欲減衰、皮膚や目が黄色くなります。

【関連記事】
自覚症状のない肝硬変は放置すると危険【原因や食事方法を紹介】

 

胆道感染症(胆嚢炎・胆管炎)

胆嚢や胆管が細菌に感染し発症する胆道感染症では、胆汁の生成不良から白~灰色の便がでます。腹痛や発熱を伴うのが一般的で、黄疸がでることもあります。

急性症状の場合には激しい腹痛が起こります。危険な症状に落ちることもあるので直ちに受診しましょう。

 

胆道閉塞症

新生児・乳幼児に多く見られます。放置すると肝硬変となり非常に危険です。黄疸灰~白色の便が出ます。母子手帳にある便色カードにも見本が提示されています。

 

原発性胆汁性肝硬変

肝臓から胆汁を排出するための胆管系の一部が自己免疫により破壊されていく病気で胆汁の流れが悪くなり、症状が進むと肝硬変になります。

便が薄くなり、かゆみ、黄疸、皮黄色腫、肝臓の腫れ等が現れ、他の自己免疫疾患を併発することもあります。

 

大腸ガン

大腸がんによる出血は血の色が赤く鮮やかにみえるものが多いそうです。出血以外の症状は腹痛が起こります。

腹痛も最初は大げさなものではないこともあり、血便も痔と思われがちなので判断が難しいところです。

【関連記事】
下痢と便秘を繰り返す原因【大腸がんの可能性アリ】

 

十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍や胃潰瘍など、小腸よりも手前の出血は黒い便になります。出血量が多いときは粘々したタール便がでることもあります。

癌の可能性もあるので一度検査することをおすすめします。

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