唇がしびれる原因はストレスから?何科を受診すべき?
<監修医師 ゆまこ>
「手足」がしびれることは、沢山経験していても「唇」がしびれる。というのは、あまり聞いたことがないと思います。
しかし、唇もしびれるんです!しかも、そのしびれ、原因は意外なところからきているかもしれません。
いつ、あなたに、起こるかわからない唇のしびれ。今回はその原因や病院での診療について解説していきます。
唇がしびれる原因
唇がしびれる原因は6つありました。
1. ストレス
ストレスフルな現社会。唇のしびれは、ストレスからくることもあります。
実は、唇はもともとしびれを起こしやすい場所でもあります。それは、小さい面積の中に毛細血管や神経が複雑に絡み合っています。
そのため、ストレスや体調不良の影響を受けやすく、唇のしびれを引き起こす要因になっています。
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2. 乾燥
乾燥もしびれの原因のひとつ。「口唇粘膜知覚過敏症」(こうしんねんまくちかくかびんしょう)という症状が起こります。
この症状は、乾燥により、唇の粘膜が過敏になります。
唇にひび割れなどが起きた際に空気等に触れると、粘膜が過敏に反応し、しびれを感じます。
乾燥していると、特に急激な温度の変化に弱いです。この症状を防ぐには、こまめな保湿が大切です。
3. 貧血
貧血は、めまいや疲れやすいだけではありません。しびれも引き起こしやすくします。
貧血の状態は、鉄分とビタミンB12が不足しています。どちらも造血の役割がある栄養素です。
この栄養素が不足していると、血中で酸素を運ぶ力が低下します。その結果、全体に酸素がいきわたらなくなり、神経伝達が鈍くなります。
そして、しびれが起きてしまいます。このしびれは、唇にかぎらず手足でも同じ理由で起こります。
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4. カルシウム不足
カルシウムの不足も、しびれを起こす原因のひとつ。血中のカルシウムが不足していると「低カルシウム血症」という病気になっています。
カルシウムが不足しているために神経の伝達・筋肉の働きが鈍くなり、しびれを起こします。
5. 虫歯
虫歯を放置しておくと、歯や歯茎だけでなく、他のところへ影響が広がります。
影響を受ける部分として「唇」のしびれもその一つ。
虫歯の菌が歯茎の神経を侵し、その結果しびれを起こしている可能性があります。
6. アレルギー
アレルギー反応のひとつにしびれが含まれます。食べ物でしびれが出たときは、すぐに食べるのを中止しましょう。
また、このことが原因でしびれた場合は、痒みも伴います。
「しびれ」はいったい何?
しびれの原因をこれまでいくつか紹介してきました。ここで一度、しびれとはいったいどういうことを言うのかご説明します。
しびれの種類は大きくわけて2つ。一つは「異常感覚」といって、何も触っていないのに「ビリビリ」「ジンジン」などと言った感覚をうけること。
2つ目は外部から刺激を受けることによって、感覚が過敏・減弱、または別の感覚に感じること。(それぞれを「感覚過敏」「感覚鈍麻」「錯感覚」と呼びます。)
つまり、外部からの刺激の有無でしびれの種類が変わってきます。
しびれの原因は様々です。色々な要因が関わって、うまく感覚が伝達されず「しびれ」として、不快感を自覚しているのです。
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唇のしびれで考えられる病気
これまでしびれの原因をご紹介しましたが、「病気」でもしびれは起こります。
「脳」の病気が原因
先ほど、しびれについてご説明しましたが、感覚をつかさどっているのもすべては脳です。
その脳に障害や病気が起こると、しびれが起きます。脳の病気は例えば、脳卒中、脳出血、くも膜下出血などなど。
特に「一過性脳虚血発作」(いっかせいのうきょけつほっさ)という病気があります。これは、一時的に脳の血流が止まります。
しかし、脳細胞が死亡する前に、血流が流れ始める。という病気です。この病気では、唇のしびれが起こりやすいです。
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病院は何科を受診すべきか
しびれの要因は様々で、自己判断できません。では、いざ病院へ行こうと思っても、どの診療科にかかったらいいのか?
どれぐらい様子を見た方がいいのかなどなど、疑問が沢山浮かんできます。その疑問に答えます。
病院に行く目安はどれくらい?
すぐ直るしびれもあれば、そうでないしびれもあります。すぐ直るというのは、時間にしてみると数時間程度。
半日以上続くのであれば、一度病院に受診したほうがいいです。
病院に行く際は何科を受診する?
しびれは何科に受診すればよいのでしょう?実際に、歯の治療をしている、虫歯がある。
というかたは、まず歯科でその旨を相談しましょう。その他の場合、しびれの他に頭痛がある場合は、脳神経外科。精神的要因が大きい場合は、心療内科へ。
総合内科がある場合は、そちらを受診することをおすすめします。
総合内科医が、あなたの症状にあった診療科を診断してくれるでしょう。
病院における処置内容について
しびれの要因は多岐にわたるため、対処内容も要因に対して異なります。
もし、脳の病気が原因だった場合。血流の流れをよくする薬を処方したりします。
しびれに対してではなく、しびれを起こしている原因を治すような処置を行います。
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まとめ
原因によっては、受診が必要なものもありますが、栄養不足などが原因で起こるしびれもあります。
唇のしびれを予防するためにも、規則正しい生活や栄養バランスの取れた食事は大切です。
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