心因性頻尿をツボや漢方で克服!【子供の場合は病気の可能性もある】
心因性頻尿という病気を知っていますか?通常の頻尿ではなく、心因性と言って別の原因があります。
今回は心因性頻尿について詳しく解説すると同時に、ツボや漢方で症状の克服をする事や、子供の心因性頻尿は病気の可能性も含んでいる為、詳しく解説していきます。
気になる所から確認してみよう
心因性頻尿は通常の頻尿とは違う
心因性頻尿について解説する前に、まず頻尿について知りましょう。頻尿は1日におしっこをする回数が10回以上ある事です。
頻尿には加齢や排尿する時に使う筋肉の衰えなどが原因ですが、通常の頻尿とは違って具体的な原因が判明しない時に神経性頻尿と言われます。
神経性頻尿は心因性頻尿と本態性頻尿の2つに分けられます。
ストレスが原因となっておきる頻尿は心因性、原因が不明な頻尿は本態性の頻尿と言われます。
心因性の頻尿は別名を過敏性膀胱とも言われていて、環境の変化や人間関係でのストレスによって起きます。心因性の頻尿は小学低学年の子供によくある症状です。
※子供の頻尿回数は以下の様になっています。
0歳児 :1時間おきに15~20回
1~2歳児 :2時間おきに8~12回程度
2~3歳児 :2時間半おきに6〜10回
4〜12歳児 :3〜6時間おきに5〜9回
心因性頻尿になりやすいタイプはコレ
心因性頻尿になりやすい傾向の人がいます。通常、頻尿になりやすい人は筋肉の衰えや加齢に伴うものですが、第二次性徴後の10代後半の方や、40歳を過ぎた女性に多いと言われています。
ホルモンのバランスが不安定になる事が原因で精神的にも影響を及ぼしてしましいます。
心因性頻尿の原因は心にある
これまでにトイレに行くことを我慢して冷や汗や身震いなどを感じた経験があると思います。心因性頻尿の原因として予期不安という現象があります。
おしっこが漏れないように必死に尿意を我慢すると、もしもの事態のことを先に考えてしまうことや、失敗をしてしまうことで脳が不安を覚えてしまいます。
同じ様な状況になると強い不安感を起こして、尿意を意識して頻尿になります。
尿意を我慢することは誰にでも経験がありますが、みんなが頻尿になる事はありません。では、どのような人が頻尿になるかというと、家庭内環境の悪化や、重度の責任や失敗、ストレスなどが原因になります。
子供の心因性頻尿は病気の可能性も疑って
子供の心因性頻尿は病気の可能性を疑っていかなければいけません。どのような病気があるのかを解説していきます。
過活動膀胱
子供だけでなく、大人でも起こる事の多い過活動膀胱は、尿がたまっていないのに、何度もトイレに行きたくなってしまう病気です。
頻尿やお漏らしの症状があります。子供は膀胱が十分に発達していないことが原因として挙げられますが、成長しても治らない場合は心因性であることがあります。
尿路感染症
新生児や子供に多いと言われている病気で、尿道から腎臓にかけて尿が逆流しやすいために通路感染症を起こして、腎盂腎炎や膀胱炎などを発症します。
小さい子は発症した場合は頻尿の他に38度以上の高熱が起こります。
尿崩症
通常、尿は濃縮されて出されるのですが、尿崩症は濃縮されずに出されてしまうことです。大量に体から水分が出てしまうので、喉が良く乾いて冷たい飲み物を異常にほしがります。
小児糖尿病
インスリンに異常が起きて正常に糖分が吸収されなくなる病気です。小児糖尿病は頻尿に加えて体重減少や多飲を起こすようになります。そのままにしておくと意識障害を起こす可能性があります。
膀胱がん
ごくまれに膀胱がんによって頻尿が起こることもあります。膀胱がんはほとんど転移することがないと言われています。
膀胱がんは頻尿の他に、血尿やお腹の痛み、排尿の痛み(初期は全く症状がありませんが、末期になると出てきます)などの症状があります。
心因性
厳しいことを言われたり、激しく責められたりといったストレスから頻尿が起こることもあります。
その他にも、人間関係や環境の変化からくるストレスによっても起こります。子供では便秘や下痢も同時に発症するケースがあります。
子供の心因性頻尿は親のケアが大切
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スキンシップをとる
子供の心因性ストレスは、不安であることが原因です。まずは子供が安心できるようにスキンシップを取るようにしてください。
具体的な方法として、抱きしめたり、きちんと話を聞いてあげたり、一緒に居る時間を増やすことです。
プラシーボ効果
プラシーボ効果とは、実際に効果が無いものでも、「効果のある薬だよ」と信じ込ませることで症状が落ち着いて良くなっていくことがあります。
叱らない
トイレは大人にとっては何気ないことですが、小さい子供のトイレトレーニングは大変なことなのです。
あまり厳しくしてしまうとストレスになってしまって、頻尿が悪くなってしまいます。周囲と比べると焦ってしまいがちですが、マイペースでやっていくぐらいの心構えいくといいでしょう。
不安にさせない
トイレトレーニングなどの時に、ことあるごとに「おしっこ大丈夫?いかなくて良いの?」と聞くと余計に不安にさせてしまします。
不安によって尿意を感じてしまうことがあります。トイレに行きたいから一緒に来てもらえない?と誘ってみるのも良いでしょう。
ツボや漢方で心因性頻尿を克服しよう
心因性頻尿を克服するためにはツボだけでなく、漢方でも克服できます。心因性頻尿に効果のあるツボと漢方について解説していきます。
心因性頻尿に効果のあるツボ3つ
親指が背中側に来るようにして腰に手を当てます。親指が届く位置になります。ツボを指圧するだけでなく、温めるのも効果があります。
おしりの割れ目の上にある骨から指2本分外側にあるツボです。
へその位置から指4本分程度下の所にあります。軽く皮膚がくぼむ程度に指圧してください。腎兪と同じように、温めることでも効果が期待できます。
心因性頻尿に効果のある漢方7つ
この漢方は、排尿障害や頻尿、手のひら、足の裏に汗をかいたりする時に使います。
体力があまり無い方に使用します。お年寄りに使用される事が多く、胃腸の働きが良く、腰や下肢の脱力感、冷え、しびれ、頻尿の改善を行うために使います。
しびれや痛み、尿の量が減っている場合やむくみが強く、胃腸の働きが良い状態にのみ使用されます。
頭痛やめまいなどがなく、排尿障害のみの急な症状に効果があります。軽い喉の渇きや、尿の量の減少、頻尿、残尿感などの症状で下肢むくみや不眠のある場合に使用されます。
猪苓湯で使用される場合の症状の他に、皮膚の荒れ、貧血などの症状がある場合にはこの漢方薬を使用します。
気のめぐりをよくする薬で、頻尿に加えて、喉のつまりにも効果があります。
胃腸が弱く、イライラや不眠などの精神症状や不快感などをともなう症状に使用すると効果があります。
心因性頻尿の克服の最大のポイントは意識
心因性頻尿を克服しようとして、意識しないように出来る事ならしない方が良いのですが、それはなかなか難しいことです。ではどのように対処していくといいのか解説していきます。
トイレを意識する
出来るだけトイレに意識的に行くようにするのですが、何回も何回も行ってしまいがちかもしれません。
きちんとトイレに行ったから大丈夫!という想いが大切です。成功したという体験が脳には大切ですので、ちょっとの成功体験を大切にしてください。
自分で試せる事は全部やる
心因性の頻尿の場合は、骨盤底筋のトレーニングや膀胱訓練など自分で試せる事は諦めずに試す事が大切です。気持ちを前向きに持つことで効果が得られるかもしれません。
ここまで心因性頻尿について解説していきましたが、自分で出来る事をしてきても改善されないことがあります。
そんなとき、泌尿器科や婦人科では難しい場合には、心療内科へ行ってみてください。実際に悩みを聞いてもらうだけで症状が良くなることがあります。
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