昼寝をしたら頭痛が起きた!【4つの治し方で解放されよう!】
<監修医師 ドクターTST>
日々の疲れや寝不足を解消するために役立つ「昼寝」。疲れが取れてすっきり目覚めるはずが、昼寝から起きたら「なんだか頭痛が・・・」なんて経験ありませんか?
その原因と対策を知って、快適な生活を送りましょう!
昼寝の後の頭痛の原因
そもそも頭痛ってどんなものがあるの?
頭痛の種類として挙げられるのは
✅ 脳の血管が拡張することで起きる「片頭痛(偏頭痛とも書く)」(片頭痛では、吐き気を伴うこともある)
✅ 同じ姿勢を長時間していたことによって血行が悪くなったことが原因と考えられている「緊張型頭痛」
✅ 目の奥の内頸動脈が拡張に関連して起きる「群発頭痛」 (はっきりした原因は不明です)
✅ 睡眠時に無呼吸状態が起こり酸素不足が原因で起きる「睡眠時無呼吸性頭痛」
など、様々な種類がありますが、どれも共通して言えるのが「睡眠時間」や「睡眠の質」と深く関わっているということです。
なかには、「脳腫瘍」や「脳こうそく」などの重篤な病気が原因の場合もあります。ちなみに、昼寝の後の頭痛は「片頭痛」であることが多いようです。
夕方に起きる頭痛についてはこちらを参考にして下さい。
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頭痛の原因は生活習慣にあった?
生活習慣が、頭痛に大きく関わっていることがあります。原因が分かれば、嫌な頭痛から解放されるので、日々の生活を見直してみませんか?
*ストレス*
心身にストレスがかかると血管がこわばり、それがリラックスした状態になった時に急激に拡張することで、頭痛が起きます。昼寝をすると体はリラックスした状態になりますよね。そうすると、血管が拡張されて、周辺の神経が刺激され頭通を引き起こします。
ストレスが原因となる他の症状についてはこちらを参考にして下さい。
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*生活の乱れ*
不規則な生活で睡眠時間が乱れると頭痛が起きやすくなります。睡眠不足が続いたり、逆に寝過ぎたりしても片頭痛の原因となります。日々の寝不足を解消するために、休日昼寝をし過ぎて頭痛が起きるのはこのパターンです。
*アルコール*
血管を拡張する作用があることに加え、アルコールに含まれるヒスタミンが頭痛を引き起こす原因といわれています。寝酒は睡眠の質を下げてしまうので、寝酒は避けるほうが良いでしょう。
その他、「寝ている時の姿勢」や「激しい運動」なども原因になります。
昼寝の後の頭痛の原因は?
昼寝の後の頭痛の原因の多くは「寝ている姿勢」、「睡眠時間」の二つが大きいようです。夜の睡眠と違い、昼寝はソファやいすに座ったままうつぶせの状態で寝ている人が多いと思います。
そうすると、頭の重さで首周りの筋肉が緊張し周辺の血管が締め付けられ頭痛が起きます。
*対策として「昼寝用枕」を使うのがおすすめです。
また、昼寝は「30分までが良い」といわれますが、人は寝入ってから30分で「熟睡モード」に切り替わります。
寝ている間、脳の中では深い眠りのレム睡眠と浅い眠りのノンレム睡眠が交互に起きています。この時、副交感神経が働き血管が拡張します。
ノンレム睡眠の時に目覚めると、このバランスが崩れて脳の血流が急激に乱れて頭痛が起きます。したがって、浅い眠りのうちに起きることが頭痛予防にもつながります。
質の高い睡眠をとるための方法についてはこちらを参考にして下さい。
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昼寝の後の頭痛の治し方
頭痛の対処法
片頭痛は血管が拡張することで起きるので、ポイントになるのは「血流を抑える」ことです。
方法として
✅ 患部や首筋の太い血管を冷たいタオルなどで冷やす
✅ 片頭痛は光や音の刺激が痛みをひどくするため、部屋を暗く静かにする ✅ カフェインを摂取し、血管を収縮させる。ただし、摂取しすぎると逆効果になるため要注意。 |
などがあります。
カフェインはコーヒーや紅茶に含まれていて、効果が出るのは大体30分後くらいなのでこの間に昼寝をすれば、頭痛を予防できるといわれています。
頭痛に効くツボ
上記の方法でも、なかなか効果がなければツボを試してみてください。ポイントは、強く押し過ぎず「少し痛いけど気持ちいい」くらいの強さで押すことです。
✅ 完骨(かんこつ)、天容(てんよう)・・・耳の後ろ、うなじあたりにある
✅ 百会(ひゃくえ)・・・頭のてっぺん(つむじのあたり) ✅ 合谷(ごっこく)・・・手の甲、親指と人差し指の間 ✅ 瞳子(りょう)・・・目から指二本分くらい下 |
これらを試しても効果がない場合は、鎮痛剤の服用も効果的です。ただ、ひどい頭痛が続く時には他の病気が原因であることもあるので、受診することをおすすめします。
頭痛に悩まない質の良い昼寝の方法
昼寝に適した時間帯
昼寝に適した時間は「午後1時から3時」、特に「午後2時」が良いといわれています。4時以降に昼寝をすると、夜の睡眠にも影響が出るので避けましょう。
そして昼寝をする時間は、30分以内(20分ぐらいがベスト)がすっきり目覚めることができる睡眠時間になります。
また、布団でゆっくり寝るのは避けて、長く寝過ぎないように机などにうつぶせで寝ます。この時、首が片方に傾き負担にならないように、昼寝用枕などを使うのがおすすめです。
昼寝で得られるうれしい効果
質の良い昼寝は、リラックスや疲労回復効果だけではなく、様々なうれしい効果をもたらしてくれます。
それは、
✅ ストレス解消
✅ 記憶力アップ ✅ 集中力アップ ✅ 心臓病のリスクの減少 ✅ 夜の睡眠の質の向上 |
などが挙げられます。慢性的な睡眠不足の人にも「質の良い昼寝」はおすすめです。
その他の睡眠不足解消方法についてはこちらを参考にして下さい。
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