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熱いおならは要注意!【気になる原因や病気から対策まで徹底解説】

<監修医師 まっちゃん>

腹痛 

焼き芋を食べるとおならがよく出るイメージがありませんか?特定のものを食べるとおならが出やすかったり、よくおならをするという特定の人がいたりするような気がしますね。

 

しかし、おならを全くしない人は存在しません。自分のおならのことをあまり真面目に考えることはないかもしれませんが、「熱いおなら」が出ると要注意です。

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そもそもおならとは?

 

お笑い番組などでおならに火をつけてみよう!というものがありました。そもそも「おなら」の正体ってなんだろう、というところから解明していきます。

 

「おなら」は「屁(へ)」という肛門から排出される気体(ガス)のことです。ちなみに音がすると「おなら」、音がしないと「屁」と呼ぶそうです。どちらも結果的には同じですが・・・

 

おならのメカニズムについて説明します。小腸上部で消化吸収されずに残った食物の残りかすは大腸へ運ばれ腸内細菌に分解されますが、その際に「おなら(ガス)」が発生するのです。

 

ただそのガスの多くは腸管で吸収され、体外におならとして排出されるものはわずかなのです。

 

おならはほぼ「臭い付き」、その成分はどのようなものかということにも触れます。

体外から取り入れられた「窒素」「酸素」と腸内細菌が作り出す「メタンガス」、微生物により生成(体外からも若干取り込まれる)される「二酸化炭素」「水素」が主なおならの成分です。

 

臭いの元は硫化水素二酸化硫黄など、タンパク質が分解される際に作られるものアンモニアなどです。

 

「おならは引火するのか?」という問題への解答はここにありますね。

硫化水素やメタンガスなどは引火する気体なので確かに燃えると言えますが、食べたものや腸内バランスによって燃えるか燃えないかのコンディションが違うのです。

 

またちょっと驚きですが「大腸菌」もガスと一緒に出ることがあるというのです。

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熱いおならが出る原因はコレだ!

 

「おならが熱い?」とちょっと戸惑うかもしれませんが、そんなことが事実あるのです。普段出る「おなら」を考えると「体温と同じぐらい」と想像はつきますが、「熱いと感じるおなら」はお腹からの大切なサインなのです。

 

火山ガスを思わず連想してしまいそうな「熱いおなら」ですが、悪玉菌の仕業といってよいでしょう。

 

悪玉菌はアミノ酸や動物性タンパク質などを分解して腐敗物質を生み出します。そして熱いおならは「くさい」と言われます。

 

その理由は腐敗物質の内容です。インドール・スカトール・アンモニアに硫化水素という「ガス」を腐敗ガスとして作り出すため「くさい」のです。

 

悪玉菌・善玉菌についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
腸内フローラの改善!【3つの食事療法を試してみてスッキリ!】

 

おならがよく出る時はこんな病気を疑って

 

便意を感じておならが出てしまうというのは自然の摂理です。しかし人前ではマナー違反、エチケットとして反射的に我慢してしまうものです。

 

そこで我慢ができるぐらいなら大丈夫、おならがよく出すぎるのでは?と思う時には病気を疑ってみる必要がある場合もあり得るのです。

 

おならがよく出るから必ず病気というわけではありません。善玉菌がよく働いていても腸の活動が活発なので、必然的にガスはたまりますし芋類など繊維質の多いものをたくさん食べても同じことです。

 

胃や腸に問題があるかも

胃腸炎や慢性胃炎・胃や腸に潰瘍ができていてもおならがよく出たり臭いが強くなることがあります。腸炎などの感染症により悪玉菌が増えることで誘発されます。

 

直腸・大腸がんや過敏性腸症候群でも同様に腸内環境が悪くなります。

過敏性腸症候群についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
過敏性腸症候群の食事療法を紹介!【原因を知って治療しよう!】

 

クローン病

難病指定されているクローン病は小腸にも病変が発生します。潰瘍性大腸炎では大腸に病変ができますが、クローン病は大腸にとどまらない点が特徴です。

 

膵臓や肝臓・胆嚢の疾患

慢性膵炎など膵臓の病変タンパク質を消化する膵液が減少します。肝臓は脂肪の分解に使われる胆汁を作るため、弱れば脂肪の消化吸収が滞るのです。

 

胆嚢は肝臓が生成した胆汁を貯蔵しますが、胆石などで胆嚢炎を起こせば胆汁が出にくくなります。したがって、膵臓・肝臓・胆嚢、どこが悪くても臭いおならがたくさん出る腸内環境に陥るのです。

 

おへそのすぐ近くが痛いときには注意した方が良いようです。

 

尿路結石でも?

尿とおならと聞いても直結しづらいかもしれません。尿路にシュウ酸塩などが固まった結石ができて、腹部の激痛・嘔吐などに襲われます。

 

ここで原因になっている「結石」の影響で腸管ガスが貯留しやすくなり、結石が体外に出て行くまでおならが出続けることがあります。

 

牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロしませんか?

乳製品に含まれる「乳糖」を分解する酵素が少ない「乳糖不耐症」では、牛乳などを飲んで数分でお腹のゴロゴロが始まります。ゴロゴロはガスで、腹部膨満や下痢などを伴うこともあります。

 

乳糖不耐症は日本人にも比較的多く、生まれつきのものや腸の病気から派生したもの・老化によって起こるものなどがあります。

牛乳の効能や注意点についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
牛乳の効果や効能に驚き!【胸や身長への影響は本当?】

 

まだある!おならがよく出るかもしれないコト

早食いの人に多い「呑気症(どんきしょう)」は食べ物と一緒に大量の空気を飲み込んでしまうものです。

 

おならを我慢しすぎてもさらに出続けるわけですし、たまたま冷えてお腹の調子が悪くなってもおならは所構わずよく出るという状況に陥るわけです。

 

ということで、一概におならがよく出るからどうだとは言い切れませんが病気の可能性もあるということを覚えておくと良さそうです。

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熱いおならの対策は4つの食べ物で改善しよう

 

熱いおならは臭い・臭いおならは腸内環境が悪い・腸内環境が悪いと病気になりがち。「熱いおならの悪循環」を断ち切って快適に過ごす方法を「食べ物」から考えます。

 

発酵食品を取り入れる

日本人になじみの深い発酵型の食品といえば「納豆」「みそ」「醤油」などですね。腸内環境改善のためにはダイレクトに「ヨーグルト」を食べることをおすすめします。

 

お腹の善玉菌を増やすためにヨーグルトの乳酸菌を投入します。いっぺんにたくさん食べれば!と思うかもしれませんが継続は力なり、毎日続けることが大切です。

【関連記事】
ヨーグルトの食べ過ぎは太る?【下痢や便秘などの病気も注意!】

 

硫黄化合物が野菜に含まれる?

臭いの強い野菜といえば「タマネギ・にんにく」でしょう。辛味成分の硫化アリルは殺菌効果もあります。あまり食べすぎると腸内の善玉菌が弱まり腐敗し始めることもあります。

 

腐敗ガスである熱いおならを自ら作ってしまわないよう、食べ過ぎには注意しましょう。ちなみに「大根」にも含まれているのでご用心・・・

 

おならの臭いが気になる方はこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
おならが硫黄臭い!3つの対策を試してみて!

 

動物性タンパク質を超える野菜を!

腐敗臭が熱いおならの臭い、腐敗の要因には動物性タンパク質も少なからず関わっています。熱いおならを改善するためには野菜類を食べる量を増やすことが大切です。

 

「肉の重量の3倍野菜を食べる」と言いますが、それほどたくさんの量は食べづらいものです。ということで、きのこや海藻・豆類などは食物繊維が豊富なので習慣的に食べるようにすると良いでしょう。

 

注意点は繊維質が消化不良にならないようによく噛んで、一気にたくさん食べないようにするということです。消化不良は腐敗を呼び、腐敗は熱いおならを作ってしまいます。

 

油控えめな食事を

とんかつ・唐揚げ・エビフライ・天ぷら、油で揚げたものの美味しさを想像するだけでも楽しくなりますね。しかしこの油も大量に摂取すると消化不良に陥りやすくなります

 

油分を多く含むもの・揚げ物などは控えめにしましょう。ジャンクフードも油分を含んだものが多いのであまりたくさん食べないように注意した方が良いでしょう。

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生活習慣を見直すことが熱いおならの効果的な対策

 

食事の見直しと並行して、生活習慣にも注意して熱いおならを改善しましょう。

 

食事は食事時だけ!

仕事をしながらの「ながら食い」や咀嚼も片手間な流し込むような「早食い」はいけません。食事時は食事に集中してよく噛んで。

 

就寝前などのつまみ食いもいけません。

就寝前の4時間は食べないようにした方が良いと言われる理由は、消化がよくできないうちに横になってしまうとガスが溜まるような腸内環境に陥りやすくなるということから。美容にもよくありません。

 

ストレスとおならは溜めないように

ストレスを溜めるなと言われても、難しいことだってあるでしょう。ストレスといえば我慢、例えば言葉を我慢するときに思わず唾を飲み込むことがありますよね。

 

そんなときに空気を一緒に飲み込んでしまうのです。おならを我慢しすぎてもガスが止まって濃くなってしまいます。

 

「ガス抜き」という言葉もあるぐらいですし「放屁」も自然現象です。心もお腹もガスを溜めないようにしましょう。我慢傾向の強い女性は特に注意しましょうね。

 

適度に体を動かそう

運動すると血行も良くなり、腸も刺激されます。激しい運動はしなくてよく、ウォーキングや入浴後の軽いストレッチ程度でも十分です。

 

足りないものはサプリメントで

「頑張っても出ない!」「食べ物を変えても無理!」という方ほど熱いおならが出る傾向にあります。腸内環境を整えて便通が良くなる「ラクトフェリン」という成分を含んだものなどを試してみるのも良いでしょう。

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おなら対策だけじゃない!腸内環境が整うと嬉しい副産物がある

 

食事や生活習慣を見直して腸内環境を整えても「おならが熱くなくなるだけなら」なんて思わなくてもいいのです。もっと嬉しい「おまけ」が付いてきます。

 

風邪をひきにくくなる

腸内環境が整うと免疫力がアップします。こうなると風邪をひきにくくなりますし花粉症やアトピーなどの症状も緩和されます。

 

口臭が緩和される

おならが臭いのはある意味当然かもしれませんが、それは腐敗臭。ひどくなるとげっぷや口臭までがこの腐敗臭になってしまいます。

 

ストレスがひどくて口臭がきつくなるのはこのためです。腸内環境を整えてニオイから解放されましょう。

 

美容に嬉しい効果

度重なる便秘で溜まった「宿便」は、多い人出は4キログラムにも達すると言われます。腸内が良い環境になるだけで宿便は減少しダイエットも進む、吹き出物のない美肌も叶います。

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