爪のへこみの7つの原因【危険な病気の可能性アリ?】
<監修医師 WASHIO>
爪にへこみができる原因はなんだろう?爪は健康状態を表しています。もしかしたら危険な病気のサインかもしれません。
いつも左手だけにできる。この季節だけできる。など人それぞれ癖もあって体質とも密接にかかわってくる爪のへこみの原因や病気の可能性について紹介します。
爪の役割と成分
爪の役割
爪には、いくつかの役割があります。爪には物を掴むときをはじめ、指先作業するのをサポートしています。さらに力加減を調節することができるのも指と爪のバランスによるものです。
深爪をすると力が入れにくくなるのそのためです。そして硬い爪があることで何かと危険にさらされやすい指先を保護しています。
爪の成分
爪の成分は何からできているのでしょうか?硬いものなので、骨と同様にカルシウムから出来ていると思われがちですが実は違います。
毛髪も爪も、皮膚の一部が変化してできたもので、主成分はタンパク質ということになります。
どちらも、硬ケラチンという、繊維状のタンパク質でできています。
爪のへこみの7つの原因
爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)
爪甲縦条は、爪に縦の溝が入ることです。人によっては、表面がでこぼこします。
縦の溝がたくさん入っていてなおかつ、爪が折れやすい人は胃腸に関する不調が疑われます。そこまでいっていない人の多くは乾燥によるものと考えていいでしょう。
爪も肌と同じで、経年変化をします。水分が足りなくなり乾燥してくるとしわができるように、縦の溝が出来たり、でこぼこする。という訳です。
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爪甲横溝(そうこうおうこう)
爪甲横溝は、爪に横の溝が入ることです。原因は、栄養障害、痔、服用中の薬による影響、ストレス、貧血、亜鉛欠乏症、糖尿病の前兆である場合もあります。
さらに、指ごとに細かく不調を分類できます。
✅ 親指:過労や精神的なストレス
✅ 人差し指:湿疹、皮膚炎、慢性的な皮膚の病気
✅ 中指:排尿に関する不調
✅ 薬指:気管支援、目の不調
✅ 小指:神経に関する不調
縦の溝と比べると、不調を持っている可能性が高いので横の溝には注意した方がいいでしょう。
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匙状爪甲(さじじょうそうこう)
匙状爪甲は、スプーンのようなへこみができ、先が反ってしまうことです。貧血・鉄分不足のほか、遺伝的な要因で起こります。
赤ちゃんにも見られますがほとんどは成長とともに治まります。もし痛みを訴えるようであれば、受診した方がいいでしょう。
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爪縦裂症(そうじゅうれっしょう)
爪縦裂症は、爪に複数の縦の溝が出来て割れてしまうことです。指の損傷のほか、爪の磨き過ぎで脆くなった場合にも起こります。
爪が縦に割れる症状についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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粗造爪(そぞうそう)
粗造爪は、爪がでこぼこし色が変色します。乾癬、アトピーなどの皮膚の病気や円形脱毛症などによって起こります。
乾癬(かんせん)
乾癬はぽつぽつとちいさな点状のへこみが複数できます。爪の下に斑点ができ、爪が厚くなり、崩れやすくなります。乾癬は皮膚にもできるので、ぽつぽつがほかの場所にもできていないか確認しましょう。
爪囲炎
カビやウイルス、細菌による感染症により炎症を起こすことがあります。爪の周囲が赤く腫れて鈍い痛みがあります。
爪の異常は病気の前触れ
爪にできる溝やへこみが不調を表すのに付け加えて、色や形が変化してしまう場合は特に注意が必要です。
具体的には、でこぼこが酷くなったり、爪が厚く・薄くなる、爪の色が変わる、付け根の白い部分が見えなくなるなど、です。
生活習慣の乱れや、栄養不足、ストレスの可能性もありますが、重大な病気の前触れであることもあり得ます。
斑点が現れている、赤や灰色に変色している等の場合には、悪性腫瘍(がん)、内臓、特に肝機能系にトラブルを抱えている可能性もあります。
そして、爪に黒色の縦線が入る悪性黒色腫という病気もあります。皮膚がんの一種で特に足の皮膚に表れるのが多いです。初期の自覚症状が少ないですが、ほくろのようなできものができます。
爪に出来た黒い線についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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健康な爪を作る~食事編
爪は皮膚が変化したものです、主成分であるケラチンはコラーゲン(タンパク質)をしっかりとることで補えます。
そのほかに、皮膚の新陳代謝を高める亜鉛、ケラチンの生成を促進するビタミンB2、B6、コラーゲンの生成を促進するビタミンCが重要です。
✅ コラーゲン:魚、肉などに広く含まれるが特に、魚の尾や頭、牛すじ、豚足、手羽先
✅ 亜鉛:カキ、たらこ、ウナギ
✅ ビタミンB2:さんま、さば、いわし、牛乳、ウナギ
✅ ビタミンB6:鮭、ゴマ、納豆、青魚
✅ ビタミンC:イチゴ、キウイ、ブロッコリー
健康な爪を作る~ケア編
乾燥を予防するケアについて
水仕事をする時にはゴム手袋をして乾燥から爪を守るように対処しましょう。
それでも、乾燥してしまう時は、就寝時用の手袋(絹、麻など)をクリームやオイルを塗ってから被せて休むようにすると、さらに保湿効果を高め、美容効果が期待できます。
また、クリームやローションなどで指先までマッサージしてあげるのもおすすめです。
マニキュアを落とす除光液は爪の成分を落としたり割れや剥がれの原因になるので、乾燥が気になる時は、マニキュアを控えた方がいいでしょう。
爪の切り方について
爪の長さがあっていないと、力が要れ辛いのは先述の通りです。では、正しい長さ・切り方とはどのようなものでしょうか?
まず爪を切るタイミングですが、手のひら側から指を見ます。このときに爪が見えればもう切った方がいい時です。
そして、切った後も手のひら側から見て爪が見えるか見えないかぐらいの長さがちょうどいい長さです。
切り方としては、数回に分けた方が爪への負担が減らせます。そして、角は指からはみ出た部分を少し残すようにするのがベストです。
爪のベストな切り方についてはこちらも参考にして下さい。
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