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綿実油の健康への5つの効能!【危険な理由はコレなんです】

<監修医師  WASHIO>
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油にはさまざまな種類とそれぞれに効能があります。今回は中でも綿実油の健康への効能と、危険性がないかどうかについて解説します。危険な理由を知って、うまく健康的に綿実油を活用しましょう。

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綿実油とは?

 

まずは綿実油がどんなものなのか、その特徴を解説します。

 

綿実油の成分

綿実油(めんじつゆ)はその漢字が示すとおり、植物の綿(ワタ)の種子を原料として生産される油をさします。読み方は「めんじつゆ」ですが、「コットンシードオイル」と呼ぶこともあります。

 

一番搾りの綿実油400gを作成するのに、綿の実は10kgほど必要です。絞った後のカスは家畜のエサや農作物の肥料として使用できます。

 

19世紀にはさかんに世界中で使用されていましたが、現在は大豆油にシェアを譲り、世界中での需要は下がってきています。精製の効率が悪いことが原因です。

 

現在、日本国内では年間2万トンほどが使用されており、そのうち1/3の量は国内産で、残りをアメリカからの輸入に頼っています。

 

綿実油を構成する脂肪酸は半数近くがリノール酸で、残る25%前後をパルミチン酸、20%がオレイン酸、残る数%がステアリン酸やミリスチン酸です。

 

綿実油の特徴

綿実油の最大の特徴は、加熱しても酸化しにくい点にあります。そのため油酔いしにくいので食品用に主に使用されています。

特に揚げ油としては根強い人気があり、揚げ物やフライ菓子だけではなく、ツナの缶詰などにも使用されています。

 

また一度加熱した後でも風味がとびにくいので、ドレッシングやマヨネーズなどにも最適な油と言えます。綿実油自体には味らしい味がないため、パティシエが作る焼き菓子に使用されることもあります。

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綿実油の効能

 

それでは一体どんな効能が期待できるのか、綿実油が身体に及ぼす影響について解説します。

 

コレステロール値の低下

綿実油に含まれる「β-シトステロール」という成分は、悪玉コレステロールの増殖を抑え込む機能があります。そのためコレステロール値を低下させる効能があります。

 

コレステロール値が低下すると、生活習慣病(脳卒中、動脈硬化、糖尿病など)発症のリスクを低く抑えることができます。

 

運動機能向上

綿実油にはオクタコサノールが含まれています。オクタコサノールとは植物の葉や果実(りんご、ぶどうなど)の皮に含まれるアルコールの一種です。

 

植物ワックスの一種で、水分が蒸発したり虫や病気から我が身を守るために、植物自身が生み出した天然のワックスです。

季節によって大陸間を移動する渡り鳥は驚異的なスタミナで知られていますが、その渡り鳥の活力の源の一つが、このオクタコサノールと言われています。

 

人間にも渡り鳥と同じような効能を発揮します。オクタコサノールはグリコーゲンを体内に蓄える力を促進するので、スタミナ作りに貢献し、体力・活力・反射神経の向上につながります。

 

抗酸化作用・老化防止

綿実油はビタミンEを豊富に含みます。ビタミンEは善玉コレステロールの酸化を防止する効能があります。細胞の抗酸化作用により、アンチエイジング(老化防止)につながるのです。

ビタミンEのくわしい効能についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
ビタミンEが多い食べ物ランキング!【効能と副作用も徹底解説!】

 

血行促進

血行不良を改善する効能が綿実油にはあります。

そのため血行不良を原因とする頭痛や、肩こり・腰痛といった筋肉痛を緩和してくれます。また身体の内部から血行促進によりあたたまり、冷え性を改善します。

 

疲労回復

オクタコサノールが含まれている綿実油は、疲労回復や持久力の向上に効果を発揮します。これは身体に蓄えられている非常時用のグリコーゲンをエネルギーに変える手助けをオクタコサノールが担ってくれるためです。

 

また筋肉痛を改善する効能もあるため、疲れているときは身体機能を改善するのにもってこいの成分です。

 

その他の筋肉痛の治し方についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
筋肉痛の治し方の裏ワザ!一瞬で治して楽になろう!

 

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綿実油が危険な理由

 

綿実油に含まれるオクタコサノールは健康や運動機能に非常に効果の高い成分です。ですが、綿実油の過剰摂取にはリスクも伴います

 

いったいどのような問題があるのかきちんと理解した上で使用しなければ、「こんなハズではなかった」と後から後悔してしまうことになるかもしれません。どんなリスクがあるのか、お伝えします。

 

リノール酸を過剰摂取するおそれがある

綿実油の約過半数を占めるのがリノール酸です。リノール酸は不飽和脂肪酸の一種で、体内では生成できない必須脂肪酸です。

 

髪の毛のコシや細胞の酸化防止など様々な効能があるのに体内では生成できないときくと、「積極的に摂取しなければ!」と思ってしまいがちですが、普段の食生活の中ですでに十分摂取できています。

 

綿実油以外のほとんどの油に含まれており、ショートニングやマーガリンにも含まれています。この上さらに、リノール酸が豊富な綿実油を積極的に摂取すると、リノール酸を過剰摂取してしまうことになります。

 

過剰摂取は体内の栄養素のバランスを崩し、逆にコレステロール値を上昇させ生活習慣病を発症させやすくします。1日に摂取するリノール酸の適正量は成人で9gです。

 

しかし現在の日本人の食生活では、1日平均14gものリノール酸を摂取しており、今以上に摂取することは望ましくない栄養素と言えます。

 

出血しやすくなる

綿実油を過剰に摂取すると溶血性貧血のおそれがあります。貧血にはいくつかの種類があり、中でも溶血性貧血は赤血球が破壊されることにより起きる貧血で、通常の貧血の症状に加えて黄疸や赤褐色の尿が出ます

 

精製が不十分な綿実油には赤血球を破壊する原因となる有害物質が含まれている可能性が高く、長く摂取を続けると貧血ばかりでなく発がん性も促す可能性があります。

貧血についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
貧血で倒れる症状や対処法【甘く見てませんか?】

 

ゴシポールを含んでいる

ゴシポールと聞いてもピンとこない人も、「環境ホルモンの一種」と言い換えれば分かりやすいのではないでしょうか。

主に精巣毒として身体に蓄積され、精子量が減少する原因とみられています。そのためゴシポールを含む食品の過剰摂取は不妊の原因の一つにとなります。

 

また不妊以外にも、心不全を引き起こす可能性があります。日本国内でサラダ油として販売されている綿実油は高温加熱処理を経ているため、ゴシポールの含有量は大分少なくなっています。

 

しかしゴシポールが減少するということは、その他の健康に作用すると期待される栄養素も減少していると言えます。

 

アレルギーを引き起こすおそれがある

リノール酸の過剰摂取は皮膚炎(アトピー)の原因の一つです。また皮膚炎だけではなく、花粉症や喘息といったアレルギー症状も発症しやすくなります。

これは体内の油と活性酸素が結合し、「過酸化脂質」が発生するためです。

 

綿実油の効能と危険性についてお伝えしました。

光や熱による酸化を避けて保管し、極端に綿実油だけを摂取しないなど摂取バランスに気を付けて上手に食生活に取り入れ、健康的な生活を送れるようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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