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耳たぶがかゆい!深刻な病気が原因だった?

<監修医師 豊田早苗|監修看護婦 ジビ子>
耳

耳たぶがかゆいとき、皆さんはかゆみが収まるまで放置したりしていませんか?

耳たぶがかゆいと、気になって仕事に集中できなかったり様々な支障が出たりすることもあります。今回は、そんな耳たぶのかゆみの原因やかゆみを抑える対処法をお伝えします。

 

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耳たぶがかゆい5つの原因

 

耳介湿疹

耳たぶに湿疹ができることで、かゆみを感じることがあります。

乳幼児特にアトピー体質の乳児に多く、自制ができないので出血するまで掻きむしってしまうことがあります。創傷ができてしまうと、そこから細菌感染などを起こし、悪化してしまうこともあります。

乳幼児は特に免疫機能が未熟なため、気をつけましょう。

 

湿疹になる要因としては、化粧品や化学物質に触れることによるかぶれやハウスダスト、紫外線、アレルギー、アトピーなどがあります。

 

外耳道湿疹

こちらは耳介ではなく外耳道の湿疹ですが、耳介湿疹に移行したり、併発したりすることがあるので耳たぶだけでなく耳の入り口あたりにもかゆみがある場合、外耳道湿疹の可能性があります。

 

アレルギー

アレルギーの方は耳がかゆくなる場合があります。耳の中がかゆくなることが多く見られますが、耳たぶにかゆみを感じる場合もあります。

特に金属アレルギーの方はピアスやイヤリングをつけることで金属に触れた部分が腫れてかゆくなることがあります。

そのため、ピアスなどを身に着ける時は樹脂製のタイプやアレルギーフリーのものを選びましょう。

 

虫刺され

耳たぶを蚊に刺されることはあまりないですが、寝ている間にダニに咬まれることがあります。

ダニが潜みやすい寝具などはこまめに取り換えるようにしましょう。特に枕は直接耳に触れるものなので、清潔に保つよう気を付けましょう。

【関連記事】
虫刺されの腫れが大きい!熱をもつ時の3つの対処法!

 

角化型疥癬 (かくかがたかいせん)

疥癬(かいせん)とは、ヒゼンダニと呼ばれる寄生虫が寄生することにより発症する感染症です。

通常疥癬と角化型疥癬に分類され、症状として耳たぶのかゆみがあるのは角化型疥癬になります。

 

身体が健康なときに発症すると通常疥癬になりますが、免疫力が低下しているときに発症すると角化型疥癬になります。

そのため、高齢で身体が弱っているときや、重症感染症や悪性腫瘍などの基礎疾患がある場合に発症しやすくなるのです。

角化型疥癬にかかった場合、感染力が高いため個室隔離などが必要となります。

 

主な症状は、全身の丘疹(きゅうしん)や結節(けっせつ)があります。

他にも手や身体の骨ばったところや摩擦を受けやすい部位の皮膚に厚く増殖し、灰色や黄白色の垢がつくのが特徴です。

さらに頭部や頸部、耳たぶにも症状が現れ、激しいかゆみを感じる場合とかゆみを全く感じない場合があります。

 

人に感染する病気ですので、疑いを感じたら直ちに病院で検査を受けることをお勧めします。

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耳たぶがかゆい時の対処法

 

かゆみを一時的に緩和させる方法を中心にご紹介します。

外部刺激などが原因の湿疹や虫刺されなどはかゆみを抑えながら自然治癒を待つことが多いです。

しかし、かゆみの原因によっては病院での治療が必要な場合もあるので、耳たぶのかゆみが長引くときは病院での検査をお勧めします。

 

冷やす

耳たぶを冷やすことでかゆみを抑えることができます。これは基本的にどんな原因のかゆみにも有効です。

特に耳たぶを掻きむしってしまったときは腫れたり火照ったりするので、冷やすことはとても効果が期待できます。

 

保湿

乾燥などによる湿疹などにとても効果的です。

乾燥すると肌のバリア機能が低下し、少しの刺激でもかゆみを感じてしまいます。紫外線や外部刺激からの摩擦を防ぐためにも効果的ですので、保湿クリームや加湿器などを使用して肌を保湿するように心がけましょう。

 

患部への接触や刺激を避ける

一番やってはいけないことが、耳たぶを掻きむしることです。

引っ掻くことで一時的にかゆみが収まり気持ちいいのですが、耳たぶが熱を持ちさらにかゆみを引き起してしまいます。

掻きむしりすぎて出血してしまったり、気になるからといって執拗に耳たぶに触れたりすると、細菌感染などにより悪化することもありますので注意が必要です。

 

いくら耳たぶがかゆくても、我慢してなるべく触れないようにしましょう。

 

手袋を装着する

これは自身で掻きむしることを自制できない、乳幼児に効果があります。

ガーゼの手袋などを着用させることで、耳たぶを掻きむしることを防ぐことができます。成人の方でも、就寝時に着用することで、無意識に患部を掻いてしまうことを防止することができるので、お勧めします。

 

かゆみ止めの薬

病院で医師の診断を受けることにより、かゆみの原因に適した薬を処方してもらうことができます。

ステロイド外用薬などの塗り薬だけでなく抗ヒスタミン薬などの飲み薬もあるので、自分の負担にならないものを選択することもできます。

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病院で処方される薬が最も効果的で安全ですが、病院に行く時間がない場合はドラッグストアなどで市販されているかゆみ止めを使用してみるのも良いでしょう。

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