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胃腸炎で出るおならが臭い!【臭いの原因や対処法を徹底解説!】

<監修医師 まっちゃん>

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おならの臭いを左右するものの中に、胃腸炎が関係していることをご存じですか?

 

特に夏と冬に多い感染性胃腸炎から、ストレスや生活習慣が原因となる胃腸炎まで様々なパターンがあります。

 

ここでは胃腸炎の原因と症状からおならの臭いの原因と対策まで細かく見ていきましょう。

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胃腸炎ってどんな病気?

 

胃腸炎は何らかの原因によって胃腸に炎症を起こしている状態を言います。

原因の中には暴飲暴食によるもの、ストレスによるもの、細菌やウィルスによる感染によるものに分けられます。

 

暴飲暴食やストレスによる胃腸炎は時期に偏らず起こりますが、感染性の場合であれば夏と冬に特に増える傾向にあります。

 

というのも、夏は食物中の細菌が増殖しやすいため食中毒によるものが多く、冬は乾燥した空気によってウィルス性の胃腸炎が主流となってきます。

 

症状は腹痛や下痢、嘔吐が多く、ひどくなると経口摂取ができなくなるほどになります。

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胃腸炎にかかる3つの原因

 

では胃腸炎の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではそれぞれの原因について詳しく見ていきます。

 

生活習慣やストレスによるもの

暴飲暴食や過度の飲酒、薬の飲みすぎなどが原因となり、胃腸の粘膜が荒れると、胃腸が傷つきやすくなってしまいます。

この状態になっているにも関わらず、暴飲暴食を続けていると胃腸炎を起こしてしまいます。

 

また、ストレスにより自律神経が乱れると、消化液の分泌が過剰になり粘膜が傷つきやすくなります。

生活習慣やストレスが原因の胃腸炎は、消化管粘膜の再生が追い付かないことによる炎症です。このため生活習慣を見直すことで症状を大きく改善することができます

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細菌性胃腸炎

細菌性の胃腸炎で原因菌となるものには、サルモネラ菌、ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、カンピロバクターがあります。

 

これらの菌は肉や卵、魚介類に多く存在しています。これらの食材の火の通しが甘いと、多量の菌が体内に侵入し毒素を産生しだすのです。

これが原因となって胃腸炎を引き起こしてしまいます。

 

しかし上記食材に関わらず、料理人の手洗いが不十分の場合などでは、おにぎりやサンドイッチ、サラダなどの直接手で触って調理する料理に黄色ブドウ球菌ボツリヌス菌がついてしまい、これらの菌が産生した毒素で食中毒になってしまうこともあります。

 

ウィルス性胃腸炎

ウィルス性の場合は人を介して感染することが多いと言われています。

 

ウィルス性胃腸炎は感染力が非常に強く、感染者が出した吐物や糞便に多量のウィルスが含まれています。

そのため吐物や糞便を片付ける介護者や家族に感染しやすいのです。

 

また吐物をそのままにして乾燥すると、ウィルスを含む残滓が空気中に舞うことになります。

これを吸い込んだ人にも感染することがあるため、冬期などでは特に流行しやすい感染症です。特に高齢者施設や子供の多い学校では集団感染が起こりやすいといえるでしょう。

 

ウィルス性感染症の原因ウィルスはロタウイルス、ノロウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルスがあります。これらのウィルスは食品であれば二枚貝に多く存在しています。

 

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つらい!胃腸炎の主な症状はコレ

 

腹痛、下痢、ゲップやおならの回数が増える

生活習慣やストレスが原因となる胃腸炎では、上記の症状が出現します。また食後に腹部膨満感が持続し、胃の不快感などが残ることがあります。

 

またストレス過多の状態では、食事を噛む回数が減って空気を多く呑み込んでしまう傾向があるため、げっぷやおならの回数が増加することがあります。

 

病院を受診する必要があるほどの胃腸炎は、大半が感染性と言われています。ここからは主に感染性胃腸炎の症状を見ていきましょう。

 

初期症状、0日目

感染性の胃腸炎であれば初期症状はほとんどありません。中には軽度の胃痛や不快感を訴える人もいるようです。

 

1~2日後

潜伏期間を経た後に胃腸炎の症状が出現します。最初は腹痛、嘔気などを感じるようになり、徐々に下痢や嘔吐、血便がみられるようになります。

1時間に4~5回ほど嘔吐を繰り返すのがふつうです。

 

3日目以降

発熱脱水症状が出現します。これは嘔吐や下痢によって体内の電解質が多量に失われることで、電解質喪失症状が出現するためです。

 

また嘔気や嘔吐のため経口摂取が困難になってくると、脱水がさらに進行、血圧低下意識障害を起こしてしまうこともあります。

 

意識障害についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

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胃腸炎でおなら臭い?!その理由とは

 

おならは健康な胃腸であれば無臭に近い状態です。しかし腸内環境の乱れや胃腸炎が原因となって強い臭いを放つことがあります。

ここではおならやゲップの仕組みとおならが悪臭を放つようになってしまう原因を見ていきましょう。

 

おならやげっぷは、口から飲み込んでしまった空気と、食物を消化した際に出るガスを排出するための仕組みです。通常であれば食物は腸内で「発酵」され、無臭に近いガスを放っています。

 

しかし胃腸炎になると消化管の働きが悪くなり、食べ物の消化が不十分なまま消化管に滞留する時間が伸びてしまいます。

腸内の温度は37~40度と言われ、いわゆる真夏のような環境です。この環境に長くさらされることで、食物は腸内で「腐敗」をはじめ、臭いの強いガスを発生させていきます。これが臭いおならの原因になっているのです。

 

また生活習慣やストレスが原因となって胃腸炎を起こしている人の中には、腸内細菌の中でも悪玉菌が多く増えていることがあります。この悪玉菌も臭いガスを発生させるため、おならの臭いが強くなります。

 

その他の臭いおならの原因と対処方法についてはこちらを参考にして下さい。

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胃腸炎でおならが出る時は4つの対処法を試してみて

 

胃腸炎でおならが臭う時は、腸内環境を整えることを意識するようにしましょう。また、1日だけ具のないスープなどを飲み、胃腸の中を一旦空にして負担をなくすことも大切です。

 

消化に良く、ガスが発生しやすい食材を避ける

胃腸炎では消化器の動きが悪くなっているため、いつもより消化に時間を要するようになっています。

ここで消化に悪い食べ物をとると、さらに腸に滞留する時間が増えるため、おならが発生しやすくなってしまいます。

 

食品は十分に火を通し、柔らかくしてからゆっくりよく噛んで飲み込みむようにしましょう。野菜を食べる時は生のまま食べようとせず、一度熱を通した温野菜をとるようにしましょう。

 

また、野菜の中には硫黄を多く含み、おならを臭くしてしまう種類もあるようです。

どうしても臭いが気になるようでしたら、食べる量を減らしてみても良いかもしれません。硫黄を多く含む野菜には、にんにく、玉ねぎ、長ネギ、にら、らっきょう、アブラナ科の植物(大根やキャベツ)があります。

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腸内環境を整える

おならを臭くする原因に腸内の悪玉菌があります。悪玉菌は善玉菌を増やすことで抑えることができます。

 

善玉菌を増やすためには、善玉菌を直接摂る方法と、善玉菌のエサを摂る方法が有効です。

 

善玉菌が多く含まれる食品には、ヨーグルトやチーズといった発酵乳製品の他に、納豆やキムチ、味噌などにも多く含まれています。

ですが一度に大量に摂取すればよいというわけではないので、適量を毎日続けることで効果を実感することができます。

 

次に善玉菌はオリゴ糖を餌として増殖します。このオリゴ糖はバナナや牛乳、ハチミツ、大豆類、ネギやトウモロコシ、玉ねぎやアスパラガスに多く含まれるようです。

 

また整腸剤と言われるものの中には、善玉菌のほかにオリゴ糖が含有されているものもあるため、日頃から補助的に使うことで整腸作用を安定して得る事が出来そうです。

 

軽度の胃腸炎であれば、数時間胃腸を休ませることで改善することがあります。脱水にならないよう気を付けながら一、二食分絶食してみる事も良いかもしれません。

 

運動習慣

腸内環境を整えるためには、食事以外にも適度な運動とストレス発散が重要です。

 

ストレスの蓄積は悪玉菌を増やし腸内環境の悪化につながると言われています。また運動習慣は腸内の血流を良くするため、消化器の働きを向上する作用があります。

 

運動の中でも特におすすめはヨガウォーキングです。省スペースで呼吸を乱さずできるヨガは体への負担が少ない運動のため、体力がない人でもすぐに始めることができます。

 

またウォーキングは専門の知識がなくてもすぐに始めることができるので、運動が苦手な人や気軽に始めたい人におすすめです。

 

入浴

入浴は全身の血流を良くし、リラックス効果を得る事ができます。また水圧で体へのマッサージ効果が期待できるため、腸内環境を整える効果が期待できます。

 

温度はぬるめの39度前後を意識するようにしましょう。高すぎる温度では全身が緊張してしまい逆効果です。

 

また、寒い浴室から高い温度のお風呂につかることは、急激な温度変化から血圧によくありません。持病を持っている人には大変危険なため、注意しましょう。

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もし臭いおならが続くなら胃腸炎以外の病気かも

 

胃腸に負担のかかる生活をしていないにもかかわらず臭いおならが続く場合には、消化器の病気の可能性があります。

特にストレスが原因となって起こる病気の中にIBS「過敏性腸症候群」という病気があります。

 

IBS(過敏性腸症候群)

過敏性腸症候群胃腸炎を起こす要因がないにもかかわらず、胃腸炎のような症状が続くことが特徴です。

10代~30代までの若い世代に多いと言われており、症状が悪化すると日常生活に支障をきたすこともあります。

 

この病気の主な原因はストレスであることが多く、特徴によって4パターンに分ける事ができます

 

✅ 下痢型

軟便~水様便が続くタイプで、男性に多い

 

✅ 便秘型

硬便が多く便秘症状に悩まされる、女性に多い

 

✅ 混合型

下痢型と便秘型の便を繰り返す

 

過敏性腸症候群では、緊張やストレスがかかる場面になると症状が悪化することがあります。

例としては、試験や会議といった場の直前になると腹痛がする、電車やバスに乗っているとお腹の調子が悪くなる、食べていないのにゲップやおならがたくさん出る、といった例です。

 

上記の傾向があり、症状がずっと続いているという人は胃腸炎でなく過敏性腸症候群なのかもしれません。

 

治療は精神的・身体的にストレスになっている物を取り除くことから始まります。さらに心理療法や食事療法、運動療法、薬物療法を併用し個人にあった治療法を選んでいきます。

過敏性腸症候群の治療方法についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
過敏性腸症候群の食事療法を紹介!【原因を知って治療しよう!】

 

胃腸炎は感染性によるものから、日々の生活やストレスが原因となって起こる事もあります。

 

特にストレス社会と言われる現代では、起こりやすい病気と言えるのではないでしょうか。

胃腸炎にならないためにも、夏は食品の賞味期限に気を付け十分に火を通して、冬は外出したら手洗いうがいを必ずするようにし感染防止に努めましょう。

 

また感染性胃腸炎を疑った場合には、感染を広げないためにもマスクを着用し消毒や除菌を励行してください。

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