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脂肪便の原因や治療法とは【色やにおいなど特徴も詳しく解説】

<監修医師 豊田早苗>

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今回は脂肪便について紹介したいと思います。

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脂肪便は色やにおいが特徴的

 

まず、脂肪便について簡単に説明したいと思います。脂肪便とは通常の便の形状とは異なり、その名前のとおり脂肪を多く含んでいる便であり、あぶら様のドロッとした形状をしています。

 

また、みなさまもご存知のとおり、油と液体は混ざり合わないという特徴を有していることから、便器の中の状態においても区別はつきやすいですし、また便器が汚れやすいという特徴もあります。

 

見た目的な特徴としては、水に浮いているという特徴もあります。ただし水をはじくからと言って安心しないでください。

 

台所の油汚れが取れにくいのと同様で、脂肪便も汚れが落ちにくいことがあります。その点は注意が必要となります。

 

また、その他にも色としては黄色クリーム色を呈しており、形状としては下痢の様なドロドロの感じとなることがあります。

 

ちなみに、下痢の様な形状になる理由としましては通常の便とは違い、脂肪が多く含まれている点もしくは脂肪のみが出てきていることがあることにより下痢様の便となります。

 

また、酸っぱい感じがあり、通常の便とは違う悪臭となることもあります。

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脂肪便の原因は食事にあり!

 

それでは、脂肪便の原因について少し紹介したいと思います。みなさまも少しお分かりかもしれませんが、基本的には脂肪の取り過ぎが原因となります。

 

つまりは肉類や揚げ物などと言った脂肪分の多い食事を過剰摂取することによって便に脂肪が含まれやすくなり、脂肪便となるのです。

 

しかしながら、食事が一番の原因となるのですが、それと同時に内臓の機能も若干の影響があります。

 

そのため、食事の観点から考えて、脂肪便を治療もしくは予防するためには脂肪分の少ない、なおかつ食物繊維などを多く含んでいるもの沢山摂取することにより、より効果的となる場合があります。

 

詳しくはのちほどご解説いたします。

 

また、原因の多くは脂肪などの取りすぎによるところはあるのですが、肝機能や膵臓の機能低下を伴う病気における消化不良によるところもあります。

 

そのため、日頃から検査で肝臓の機能が低下していたり、胃下垂による消化不良がある方は比較的注意が必要かもしれません。

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脂肪便が出る時は4つの病気に要注意

 

では、先ほどは脂肪便について、主に脂肪便と食事による関係性についてお話をしてきましたが、ここでは原因となる病気をいくつか紹介していきたいと思います

 

便の異常となるのでなんとなく想像がつく方も多いかもしれませんが、おおよそ消化器系の臓器の病気が原因となります。

 

そこには、慢性膵炎乳糖不耐症などと言った疾患が知られています。

 

✅ 慢性膵炎

慢性膵炎とは、その名前の通りで慢性的に膵臓が炎症を起こしている状態です。

 

後ほどでも詳しく解説はしますが、膵臓が様々な要因により炎症を起こし、慢性的な状態に陥り引き起こされる疾患となります。

 

✅ 吸収不良症候群

吸収不良症候群とは、何らかの原因により、摂取された食べ物の栄養素がうまく体内に吸収されない病気のことを言います。

 

それには、原発性のものと続発性のものがあります。

 

原発性とはもともと、小腸などの栄養素を吸収する部位に異常をきたしており、十分に栄養素を摂取できない病気であり、続発性のものは他の臓器になんらかの疾患などを有しており、それによってうまく吸収できない疾患のことを指します。

 

✅ セリアック病

セリアック病とは子供から大人にかけて起こる病気です。

 

小麦や大麦などから摂取することのできるグルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる自己免疫疾患となります。

 

このことにより、小腸などで栄養を吸収できない状態となるのです。

 

 クローン病

クローン病とは小腸から大腸にかけて、びらんや潰瘍ができ、小腸から大腸にかけて栄養吸収の不良をきたす疾患となります。

 

明確な原因が分かっていない部分もあり、国指定の難病に定められています。

 

病気の状態によっては重症化することもあるので、注意が必要となる疾患の1つでもあります。

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脂肪便は膵臓からの危険信号

 

ちなみに、膵炎では腰痛や、悪心・嘔吐、食欲不振などの症状を引き起こすのですが、重症化すると腹部の激痛などの症状も出てきます。

 

また、肝臓でつくられる胆汁の通り道にできる結石である胆石が胆管の中を異動して、膵液の出口をふさぐことによって引き起こされることもあります。

 

治療のために入院となると絶食・絶飲となるケースもあります。

 

今回は脂肪便と膵臓の関係性について、膵炎の内容を中心的に説明していきたいと思います。

 

さきほどからも膵炎と脂肪便には若干の関係性があることはお話ししてきましたが、実際に膵炎とはどういう疾患なのかということを簡単に説明していきたいと思います。

 

中高年層の男性に多い疾患となっており、主に膵臓の炎症が原因となります。

 

膵臓には主に、内分泌機能および外分泌機能という大きく分けて2つの機能があります。

 

内分泌機能とは血糖値を制御するインスリンやグルカゴンと言ったホルモンのコントロールを制御している機能となり、外分泌機能というものは炭水化物を分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素を分泌する機能となります。

 

つまりは急性膵炎や慢性膵炎となり、膵臓の機能が十二分に果たすことができなくなると様々な栄養素の消化不良を起こし、脂肪便を引き起こすことになるのです。

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脂肪便は慢性化する前にしっかり治療して

 

では、脂肪便を慢性化しないで治療を行っていくにはどの様にしていけばいいのでしょうか?

 

脂肪便というのは、解説したとおり脂肪の過剰摂取に原因があるとされています。つまりは日常の生活習慣の改善であったり、食生活の改善が治療であり予防へと繋がっていくのです。

 

最近では食生活や日常生活の変化により糖尿病を始めとした生活習慣病の増加やストレスによってホルモンのバランスを崩している人が多く見受けられます。

 

また、そのことにより腸内環境の変化によってお腹の調子を崩しこの様な症状になる方もいます。

 

そこで、具体的に食事療法および薬物療法について解説していきたいと思います。

 

1. 食事の内容について考える

まずは、食事療法について解説したいと思います。

 

基本的には適切な食事を摂ることがベストな予防方法であり治療方法であると言えるのですが、それでも特に脂肪分を減らすとともに、食物繊維などを比較的多めに取ることにより、体内でバランスよく脂肪が吸収されたり、分解されたりするので良いとされています。

 

なお、もし飲酒や喫煙をされる方がいらっしゃいましたら、禁酒や禁煙することにより膵臓の機能の低下を抑えることができるため予防ともなります。

 

2.様々な薬剤について考える

様々な薬剤の服用に関しても治療および予防となります。例えば、消化酵素薬タンパク質阻害薬と言ったものです。それによって膵臓の機能が保たれることもあります。

 

また、胃酸分泌抑制薬などを使用することによって、胃酸の分泌を抑制し胃酸による胃へのダメージを極力抑えるとともに、消化吸収のバランスを整えるという作用も有しています。

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脂肪便でダイエット?噂のゼニカルを徹底検証

 

ここでは、肥満の治療薬であるゼニカルについて紹介したいと思います。

 

この薬剤は世界17か国で使用されている肥満治療薬であり、日本では未認可とされています。

 

主に、小腸での脂肪の吸収を抑制することにより、強制的に体外に出すという作用があります。

 

副作用として便漏れなどが起きてきます。この薬剤は強制的に脂肪を吸収させず排出させる薬剤となっていますので、無意識のうちに便漏れを引き起こすという副作用を引き起こします。

 

また、販売が認められている国ではその国の製薬メーカーが日本でいう処方箋医薬品(薬局で購入することができる医薬品)のように販売することができるのですが、日本では未認可であるため、様々なメーカーが偽物などを販売し、詐欺被害も起きていますので、注意が必要となります。

 

まとめ

しるし   

今回は脂肪便について紹介してきました。皆様の参照に少しでもなればと思います。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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