腰がだるい4つの原因はコレ!【危険な病気の可能性ある?】
<監修医師 Dr.masa>
毎日のデスクワークやパソコン作業など、同じ姿勢でいる時間が長いために腰がだるいとお悩みの方は多いと思います。重いものを持ち上げたとたん、腰にズキっと痛みが走り、そのまま痛みが続く……なんてこともありますよね。
腰がだるい症状は、そのまま良くなることもありますが、放置してはいけない危険な病気の可能性もあります。では、腰がだるい4つの原因について解説していきましょう。
気になる所から確認してみよう
腰がだるい原因とは
姿勢が悪い
姿勢が悪いと腰に負担が掛かるため、慢性的な腰痛になりやすいのです。姿勢が悪くなる原因は、運動不足による筋力の低下にあります。
加齢によるもの
高齢の方で、腰痛に悩まされている方は多くいらっしゃると思います。加齢による骨の衰えや椎間板の異常が腰痛を引き起こしてしまうのです。
腰の関節の異常
腰の関節がずれると痛みが続きます。腰椎分離症やすべり症などの可能性があるため、整形外科を受診し、治療する必要があります。
女性の腰痛
厚生労働省の統計によると、女性が訴える症状の1位が肩こり、2位が腰痛となっています。女性には、生理、排卵、妊娠初期や臨月・更年期など、腰痛に悩まされる様々な原因が考えられます。
生理痛による辛い症状の緩和についてはこちらを参考にして下さい。
【関連記事】
生理痛を緩和する食べ物特集【コンビニでも購入できる?】
危険な病気の可能性も
腰痛症
腰痛には、実にいろいろなタイプがあり、はっきりと診断を下すのが困難な場合があります。それら原因不明の腰痛の総称を腰痛症と呼びます。原因不明の腰痛には、生活習慣やストレスなどが関係していることもあります。
また、下肢痛などの神経症状を伴わない腰痛で、器質的病変がみられない症状も腰痛症になります。ぎっくり腰などの急性の腰痛と、慢性的な腰痛があります。
筋・筋膜性腰痛
スポーツをしている方に多く見られるタイプの腰痛です。スポーツの激しい動作によって腰に過度な負担がかかり、筋膜や筋肉の損傷によっておこる疾患です。
重い荷物を運ぶ仕事などで、繰り返し同じ部位に負担がかかることでも起こります。また、長時間座りっぱなしのデスクワークの方にもみられる症状です。
腰椎分離症
背骨は椎骨の連結で出来ています。腰の部分の5つの椎骨を腰椎と呼び、椎骨は椎体・椎弓で構成されています。椎弓は背中側に出っ張っていて、椎骨同士をつなぎ合わせ支える役割を果たしています。
腰椎の椎体と椎弓に何らかの負荷がかかり、椎弓が離れてしまった状態が腰椎分離症です。
すべり症
椎弓が離れてしまったことにより、支えを失った椎体が滑るように前に出てきた状態を腰椎すべり症と言います。腰椎分離症の悪化により起こります。
椎間板症
椎骨と椎骨の間にある椎間板の中には円盤状の軟骨があり、クッションの役割を果たしています。この中身は、髄核というゼリー状の成分で、コラーゲン繊維の繊維輪に包まれています。この椎間板が、加齢や腰の負担により押しつぶされてしまった状態が椎間板症です。
変形性腰椎症
椎間板の機能が衰え、椎骨同士の摩擦により骨棘がトゲのように変形してしまった状態を変形性腰椎症と言います。
その他の病気
慢性的な腰痛には、腰椎の異常や筋肉の疲労からくる疾患だけでなく、深刻な内臓系の病気が隠れていることもあります。
腎臓病や腎盂腎炎、尿路結石、大腸がん、子宮筋腫、脊椎腫瘍・脊髄腫瘍、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、膵炎、膀胱炎、腹部大動脈瘤など、腰痛に隠された病気は非常に多く、腰痛が病気の発見につながることもあります。
また、風邪やインフルエンザが原因で腰が痛くなることもあります。
腰痛からみる各病気の前兆についてはこちらを参考にして下さい。
【関連記事】
その腰痛は【がん】かも!症状や対処法を分かりやすく解説!
腰がだるいときの対処法
温める・冷やす
腰がだるいときは、温める・冷やすという2つの対処法があります。急性の腰痛(ぎっくり腰など)の場合は、患部を冷やします。慢性的な腰痛には、温める方が効果的です。
また、日頃からのケアが大切で、運動や生活習慣の改善をしていく必要があります。
生理痛による腰痛の緩和にはこちらを参考にして下さい。
【関連記事】
生理前の腰痛がひどい【6つの原因を知って対処しよう!】
軽い運動
軽い運動やストレッチも効果的です。運動をすると、滞っていた血液やリンパの流れが良くなるため、老廃物が流れ出ていきます。
毎日の習慣として、お風呂上りのストレッチやウォーキングなどの軽い運動を生活に取り入れていくと良いでしょう。
姿勢に注意
普段からヒールの高い靴を履いている方は、腰痛になりやすい傾向があります。ヒールを履くと踵が上がり、体が前に傾いた状態になってしまうため、腰に負担がかかり筋肉疲労を起こして痛みが起きるのです。
ハイヒールを履いているときは、普段よりも姿勢に気を付けて歩くようにしましょう。
最後に。最近腰がだるくなった、慢性的な痛みが続く、など腰に何らかの症状がある場合は、整形外科で適切な理学療法(リハビリ)を受けましょう。
当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。