舌に血豆が突然できる5つの原因!【悪性の癌の可能性あり】
<監修医師 みのり>
舌に血豆が出来たことはありませんか?突然でてくる、この血豆。実は、思わぬ病気の可能性があるかもしれません。
今回は、舌に血豆が出来る原因から対処法まで解説していきます。
舌に血豆が突然できる5つの原因!【悪性の癌の可能性あり】
なぜ、舌に血豆ができるのでしょうか?その原因は5つありました。
外傷
外傷とは、舌を咬んでしまったり、打撲などの怪我の事を言います。突発性に起こる血豆のほとんどの原因がこのことによります。
なぜ咬んでしまうのでしょう?その原因は
1.過度なストレスや疲労の蓄積
2.咬み合せが合っていない 3.頬のたるみ 4.胃腸機能の低下 |
が考えられます。咬むのは舌だけでなく、唇の裏や頬などの部分も咬みやすい場所ですので注意しましょう。
口内炎
口内炎が原因で血豆が起こることがあります。炎症している場所に、細菌やウイルス感染が起こると、症状が悪化し血豆ができるからです。
口内炎は、ビタミンBなどの栄養不足でも起こりますが、歯磨きが不十分、歯周病があるなど口腔内の環境が悪化していても起こります。
洗口液などを使い、歯磨きをきちんとすることが重要です。
外圧
外圧とは、歯や矯正器具などが当たる刺激のことを言います。特に歯並びが悪く(歯列不正と言います。)一部の歯が当たりやすい人箇所がある場合、外圧による原因が大きいかもしれません。
この外圧によって毛細血管が断裂。血液が溜まり血豆が起こることがあります。
癌
もしかしたら、血豆ではなく、血腫の可能性があります。血豆のほとんどは良性ですが、稀に悪性腫瘍があります。
悪性腫瘍はがん細胞の根源。早期に切除する必要があります。
判断についてはこちらを見て参考にして下さい。
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血液疾患
他にも、血液疾患によって血豆が起こる病気があります。特発性血小板減少性紫斑病(とっぱつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)や再生不良性貧血(さいせいふりょうせいひんけつ)という疾患です。
この病気が原因でおこる血豆の特徴は2つ。血豆が頻繁にできたり、一度に数カ所発生します。
突発性血小板減少性紫斑病では血小板が減少し、再生不良性貧血では、血中の成分(白血球、赤血球など)が全て減少します。
そのためこの病気の場合、血小板など血液凝固因子(けつえきぎょうこいんし)となる成分が健常人に比べ少なく、とても出血しやすい血液の病気です。
ちなみに血液凝固因子とは出血を止めるために、生体が血液を固める一連の作用や成分です。
紫斑病についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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✅ ポイント1 何科に受診すればいい?
→ 血豆が起こる原因が沢山あり、いざ病院へ行ったとき、何科に受診したらよいか迷ってしまいますね。そんな時、下記の順序が良いかもしれませんよ。
✅ ステップ1 まずは歯科へ
→ 歯の影響が多い血豆。まずは、歯に原因がないか歯科へ行きましょう。
✅ ステップ2 口腔外科が一番適している
→ 口腔外科の場合、早期に適切な検査をしてもらえる可能性があります。検査の内容次第で内科や血液内科へ転科する場合があります。
✅ ステップ3 皮膚科・耳鼻咽喉科でもOK
→ 意外かもしれませんが、皮膚科や耳鼻咽喉科でも受診ができます。
舌に血豆が突然できる症状
血豆が突然できたとき、どのような症状なのでしょうか?また、血豆に似ている症状も紹介します。
血豆の場合
舌や口の頬側など咬みやすいところで、粘膜の表面によくできます。大きさは大豆より小さめで、ぶよぶよしていて柔らかいです。
またこんな所にも血豆は出来ます。対処方法の参考にして下さい。
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血管腫の場合
粘膜の下に赤みや青みがかったふくらみができる症状です。色は暗紫色で、弾力があります。また、押すと色が薄くなるのも特徴です。
進行性ではないので膨らんだりと形が変わることはありません。
色素沈着の場合
粘膜や歯茎に見られやすいです。メラニン色素が溜まり、黒くシミのような状態です。血豆や血管腫と違い膨らみはありません。しかし、中にはほくろのようなものもあり、これは色素性母斑(しきそせいぼはん)と言います。
舌に血豆が突然できた場合の対処法
自然治癒
ほとんどの血豆の場合、自然治癒で治ってしまいます。1週間程度はそのまま様子を見ましょう。
潰す
血豆が気になってしまい潰してしまった経験がある人もいるはず。潰した後は、細菌の感染をしないように消毒をし、口腔内を清潔に保つ必要があります。
また、歯茎にできた血豆の場合、他の場所に比べて出血量が多いので、危険です。なるべく、潰さずに医師と相談するのが良いでしょう。
レーザー治療
レーザー治療によって、血豆を治す方法があります。この場合、痛みはなく短時間で終わるのが特徴です。歯科や口腔外科で受けられます。
血豆が出来たら、まずは経過観察を。それでも治らない場合には、早めに病院へ行きましょう。
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