風邪にカレーが効く理由!【3つの気を付けるポイント】
<監修医師 まっちゃん>
風邪のひきはじめにはカレーが食べたくなるという説がありますが本当でしょうか?
その真偽はさておきカレーにはさまざまな健康効果があり、風邪に対する予防効果もあるようです。
秘密はカレー粉には必ず入っている、あのスパイスにありました!今回は風邪にカレーが効く理由を解説していきます。
気になる所から確認してみよう
風邪にカレーが効果的な理由
ターメリック(ウコン)の素晴らしい効果
カレー粉に含まれるスパイスには抗ウイルス作用があります。特にターメリックに含まれれるクルクミンが風邪には効果的です。
クルクミンには免疫力をアップさせる作用があり、抗酸化化合物も一つに数えられます。
さらに
✅肝臓の機能を強化し、解毒作用の向上、胆汁の分泌を促進、など肝臓に対する効果
✅整腸作用、消化不良の改善など消化器系の不調に対する効果
✅悪玉コレステロールの酸化を抑制して全身の血流をよくする効果の他、神経系、循環器系に対する効果
なども確認されています。
これでもまだすべて解明されてはいないそうですが、いずれにしてもすごい力ですね。
コレステロールについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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LDLコレステロールが低い4つの原因【改善するならこの方法で!】
唾液の分泌が風邪にもいい
辛いカレーライスを食べると、唾液がたくさん出ますよね。
唾液には、食べ物の消化や口の中をきれいにする作用に付け加えて、細菌の繁殖を抑制、喉や扁桃を湿らせて滑らかにしてウイルス感染を防ぐ役割をします。
風邪やインフルエンザのウイルスは乾燥したところが好きだということを聞いたことがあると思います。
唾液の役割についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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風邪に効くスパイス
続いて、風邪に効果の高いスパイスをご紹介します。
1. シナモン…発熱・発汗作用、解毒作用
2. クミン(クミンシード)…消化の促進、解毒作用 3. カルダモン…風邪以外にも、喘息、消化不良 4. フェンネル…胃の調子を整える、鎮痛、血行改善 5. ブラックペッパー(黒コショウ)…整腸作用、冷え改善 6. ターメリック(ウコン)…肝機能強化、整腸作用、血行改善 |
風邪でカレーを食べるとき、悪化させない注意点
カレーのレシピに注意
レトルト、固形や顆粒のカレールウは脂肪分が多く胃に負担がかかります。
脂の量が調節できるのでカレー粉から自作するのがオススメです。濃い目に作るのも辛すぎるのもやはり負担が大きくなります。
ルウは薄め、辛さはなるべく控えめに、野菜をたくさんいれて栄養バランスの良いカレーを目指しましょう。
咳がひどく出ているきは注意
カレーのスパイスには消炎作用があるとはいえ、咳がひどい、喉の痛みが強いときは強い炎症が起きている可能性があるため逆効果になる可能性があります。
下痢
胃腸の弱い人や子供などは、カレーを食べると下痢を起こす事があります。スパイスが胃腸を刺激しやすく、脂肪分が多いため消化不良を起こしやすいためです。
スパイスや脂肪分を調整することである程度防ぐことができます。また一晩寝かせたカレーはおいしいものですが鍋のまま保存するのはよくないですね。雑菌が繁殖してしまう可能性があります。
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出来上がったカレーはある程度熱が取れた段階で小分けにするなどしてから冷蔵庫で保存するようにしましょう。
風邪で胃腸が弱っていると感じたり、もともと弱いという方は控えた方がよいかもしれません。
どのタイミングで食べるのが効果的なの?
風邪のひきはじめ
「風邪のひき初めにはカレーが食べたくなる」というだけあって、それは自然な反応とも言えそうです。
特に効果が高いのが風邪の初期症状が出はじめる頃です。喉が痛いときは喉の痛みと相談して食べるべきか判断すべきでしょう。
熱が高くつらいとき
食欲が出ない時は無理に食事をしない方がよいと考えられます。食べにくいときはカレーうどん、カレースープなど特に消化しやすい形にして食べやすくするのも一つでしょう。
風邪が治りはじめ
風邪の症状が治まってきた時にも、食欲が出てくることからカレーを食べるタイミングとしておすすめです。スタミナをつけたほうが元気になるのもあります。
カレーで風邪は治る?
ここまで様々なカレーの風邪に対する効果を見てきました。
血行をよくする、発汗・発熱作用、肝機能強化、整腸作用、唾液の分泌による喉の保護など、どれも風邪の症状を抑えるのに有効な効能ばかりですね!
では、カレーで風邪は治るのでしょうか?
風邪のお薬でも言える内容ですが、症状は抑えられてもウイルス自体を退治できるわけではないので「風邪が治る」とは言えなさそうです。
ですが、カレーを食べることで、身体を強くしてウイルスと戦う力を強くするという考えに立つなら漢方の考えに通じるものがあると思います。
実際、カレーに含まれるスパイスには漢方薬でも使われています。それにカレーはもともと薬膳料理の側面を持ちます。
似たような効果が見込めるものにコーラがあります。くわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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また、すこし話はそれますが妊娠中の妊婦さんで風邪をひいてしまったという場合には風邪薬は飲みたくないですよね?
そんなときにもカレーはおすすめです。刺激物を控えるように産科で指導されますがカレーは(激辛系でない限り)刺激物に含まれません。
以上の点を踏まえて、お鍋一つで簡単に、市販のルウを使わなくても作ることの出来るカレーの一例を紹介します。
おすすめのカレーレシピ
材料
玉ねぎ1~2個、ニンニク1片、生姜1片、とりひき肉300g、野菜(ありものでOKです)、
大豆水煮1袋(200gが一般的)、小麦粉大さじ3、カレー粉大さじ2、水700ml、固形スープの素2個
作り方
1. 油を敷いた厚手の鍋に、ニンニク、生姜(あればクミンシードなど)を加え香りを出します。
2. 微塵切りの玉ねぎを加えて香りを移します。弱火にして、玉ねぎが茶色くなるまで炒めるとおいしいです。 (30分以上かかります、風邪をひいた本人が調理する場合はお勧めしません。)
3. 強火にして、ひき肉を入れます。料理酒(あればワイン)を振ったら水気がなくなるまで加熱します。玉ねぎが焦げないように注意です。
4. あらかじめ、刻んで(細かい方が消化にはいいです)電子レンジで火を通しておいた野菜と大豆の水煮を鍋に加えなじんだら、小麦粉、カレーを加えてよく混ぜます。
5. お水をいれて、固形スープの素を入れて少し煮込むと、とろみがついてきます。
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※1胃腸が心配な時はひき肉を省略します。
※2完成したカレーを別の鍋にとり、めんつゆで割るとカレーうどんのスープになります。この場合は、ひき肉を別で炒めて最後に乗せるのもいいと思います。
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