食あたりの薬ならコレ!貴方の対処法は合ってますか?
<監修薬剤師 フラン>
食あたりとは、食品に含まれる細菌や毒素を体内に入れたことによって起きる病気です。
言わずと知れた「食中毒」と同じ意味です。
皆さんは、突然の食あたりにどんな薬を飲めばいいか知っていますか?
あの辛い下痢や嘔吐をいち早く止めるためには、正しい対処法を知っていなければ治りが遅くなってしまうかもしれません!
食あたりにおすすめな市販薬!副作用も知っておこう
腹痛・下痢・嘔吐・高熱など辛い症状をもたらす食あたり。
最善策はいち早く病院に行くことですが、何らかの理由があり、行けないことだってもちろんありますよね。そんなときは、自分で少しでも症状を和らげなければいけません。
食あたりの辛い症状が出たとき、飲んでもいい市販薬と副作用も併せてご紹介します。
新ビオフェルミンS錠
・腸と相性のいいヒト由来の乳酸菌を配合。
・小腸から大腸まで広く乳酸菌が定着する。
・5歳~高齢者まで幅広い世代に使える。
(なお、5歳未満~3ヶ月の乳幼児にはビオフェルミン細粒が服用可能です)
よくCMも流れている有名な整腸剤です。医薬部外品にあたるので、コンビニなどでも手に入れることが出来ます。
ビオフェルミンは成分のほとんどが乳酸菌で出来ていますので、副作用の心配もほとんどありません。
しかし、あくまでもビオフェルミンは医薬品ではないので、即効性はありません。
一刻も早く解消したい食あたりには、ビオフェルミンでは少し物足りなく感じてしまうかもしれませんね。
他にも、整腸剤には「アサヒビオファイン」や「ビオラーゼEX錠」など、乳酸菌や納豆菌を配合したものがあります。こちらでも同じように使うことができます。
整腸剤はあくまでも腸の働きを整える薬です。よほど体が強い人でなければ、整腸剤だけでは症状は改善されません。
必ず、病院に行って何の菌が原因かを調べてもらい、正しい治療を施行してもらうようにしましょう。
新タントーゼA
食あたりのときに飲んでもいい薬として挙げられるのが、「新タントーゼA」です。
特徴としては、
・殺菌作用があり、細菌性の下痢に効果がある「ベルベリン塩化物水和物」配合。
・腹痛を和らげてくれる「ロートエキス」配合。
が、挙げられます。
ただし、「新タントーゼA」の添付書には、
急性の激しい下痢又は腹痛・腹部膨満・はきけ等の症状を伴う下痢のある人
(本剤で無理に下痢をとめるとかえって病気を悪化させることがあります)
と、記載があります。
上記のような症状の人は、必ず服用前に医師または薬剤師に相談するように呼びかけています。
やはり素人目だけでは、今の自分には何の薬が合っているのかを判断しにくいところが現実です。
薬剤師に相談してから購入するか、もしくは病院に行くことが、最も安全な対処法と言えるでしょう。
また、新タントーゼAには、
・発疹・発赤、かゆみ
・頭痛
・排尿困難
・顔のほてり、異常なまぶしさ、口の渇き
などが副作用の可能性として挙げられています。
上記の症状が副作用として現れる場合もありますので、注意しましょう。
薬と併せて経口補水液OS-1を飲もう
激しい嘔吐や下痢のときに懸念されるのが脱水症状です。嘔吐や下痢などの排出行為が多くなると、血液が濃くなり血管が詰まりやすくなります。
それは栄養素や酸素をうまく運べなくなり、体力低下の原因になることを意味しています。
水で水分補給するだけでは、脱水症状は改善されません。経口補水液で水と合わせて塩分を補いましょう。
重要なのは、電解質と呼ばれる塩素・ナトリウム・カリウムなど、身体の働きに欠かせない成分です。OS-1はこの電解質濃度がスポーツドリンクなどよりも濃く、脱水状態のときに必要な水分と塩分が補給できます。
なんとOS-1の塩分量は、500mlでみそ汁1杯分や梅干し1個分と同じなんです!
ただ、高血圧や腎臓病の人は1日の塩分摂取量を超えてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
経口補水液で、食あたりの二次被害「脱水症状」を防ぎましょう。
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突然の食あたり。。対処法を解説
水分補給はこまめにしっかりと
→上記でも挙げたように、水分と塩分をしっかり補給するようにしましょう。
冷たい飲み物は胃腸を刺激してしまうので、常温または少し温かくしたものにしましょう。
嘔吐の症状がある場合は、横向きに寝る
→嘔吐物が気管に詰まらないように、吐きやすい横向きの態勢で寝ましょう。特に子どもや高齢者の方には注意が必要です。
食事は柔らかいものから
→食事は、便と同じ柔らかさのものから始めることが良いと言われています。基礎体力をつけるために、少量でも食事の回数を多くして、消化のよいものを食べましょう。
これはあくまでも、突然の食あたりで下痢や嘔吐などの症状が出た場合の、家庭で出来る応急処置です。
早い回復を望む人は、必ず病院に行って正しい治療を受けましょう。
また、
✅下痢が1日10回以上出る
✅嘔吐が止まらない
✅意識が朦朧とする
✅半日以上排尿がなくなる
✅血便が出る
などの症状がある場合は、早期治療が必要な食あたりの可能性が高いので、ただちに病院に行きましょう。
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いかがでしたでしょうか? 食あたりになってしまうと動けなくなる位の痛みにもがくこともあるのでしっかり知識を付けて対処していきましょう。
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