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鼻がかゆい原因はコレ【4つの対処法で解放されよう】

<監修医師 豊田早苗>
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鼻がかゆい場合、かゆい場所が表面か中かで、原因が異なります。今回は鼻がかゆいときの対処法を、表面と中に分けて説明していきます。

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鼻の表面がかゆい原因

 

脂漏性(しろうせい)皮膚炎

脂漏性皮膚炎では、患部に赤みや痒み、ぶつぶつに加え、ふけのような物が出来て剥がれ落ちる症状が出るのが特徴です。

 

原因は皮膚の脂(皮脂)を餌とする、マラセチア菌という真菌(カビ)の一種です。マラセチア菌は皮膚常在菌の一種で、皮脂を食べて分解する際に副産物として脂肪酸を出します。この脂肪酸の刺激で皮膚に炎症が生じ、脂漏性皮膚炎の症状が出てきます

 

マラセチア菌が毛穴に入ると免疫反応によって炎症が起こり、ニキビの原因となります。

 

鼻の表面は体の中でも特に皮脂が多く、頭皮と並んで脂漏性皮膚炎が生じやすい場所です。また、マラセチア菌はカビなので湿気を好み、汗の量が多い人の皮膚は恰好の住みかとなります。

 

アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎は、その名の通りアレルギー原因物質(アレルゲン)が皮膚に接触したことで生じるタイプの湿疹です。

 

アレルゲンは、花粉やホコリ、ダニの糞や死骸といったハウスダスト、食べ物、薬剤、紫外線など、人によってさまざまです。症状はアレルゲンに触れたり食べたりした直後から、数時間後にかけて生じてきます。

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鼻の中がかゆい原因

 

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、アレルギー反応が鼻の粘膜で生じている状態です。基本的にはアレルギー性皮膚炎と同じで、発症する場所が皮膚ではなく粘膜である点が違いです。

 

花粉症で起きる鼻のムズムズや鼻水、くしゃみは代表的なアレルギー性鼻炎です。日本人の中でも5人に1人がアレルギー性鼻炎を持っているとも言われています。

 

鼻の中のかゆみに加え、鼻水やくしゃみが出てくるのが特徴です。鼻水やくしゃみは、体が鼻の中の異物を外に排出しようとすることで起こります。

 

ドライノーズ

ドライノーズは鼻の中が乾燥した状態のことです。ドライアイやドライマウスと同じで、普段は常に潤っている粘膜が、乾燥してしまうことで異常が発生します。

 

症状は鼻のむずむず感や痒みの他、粘膜が突っ張るような感じや、ピリピリした痛みが生じることもあります。アレルギー性鼻炎と違い、鼻水は出てこない点が特徴です。ひどくなると粘膜に傷が生じて鼻血が出てくることもあります。

 

最大の原因はドライアイやドライマウスと同じ乾燥です。冬に空気が乾燥する場合以外に、エアコンの使用も空気が乾燥する理由になります。

 

鼻の粘膜はほこりや細菌、ウィルスを吸着して、体内への侵入を防ぐ役割を持っています。乾燥して機能が低下すると、異物の侵入を許して風邪のウィルスやインフルエンザなどに感染するリスクも高くなります。

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ドライノーズの5つの対処法!この薬を試してみて!

 

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鼻の表面がかゆい時の対処方法

 

脂漏性皮膚炎への対処法

脂漏性皮膚炎への対処は、マラセチア菌を取り除くことと、マラセチア菌のエサとなる皮脂の量を減らすことです。

 

赤みや痒みの他、腫れる、肌がごわごわするなどの症状が出てきます。ひどくなると痛みになったり、ただれてジュクジュクしてきたりすることもあります。

 

マラセチア菌の数を減らす薬は、水虫治療薬などと同じ抗真菌薬です。通常、1~2週間程度の使用で皮膚炎は治療できます。症状が重い場合は、炎症を抑えるためにステロイド薬が使われることもあります。

 

ただし、一旦治っても皮脂が多すぎるときはすぐに再発するので、根本治療は不可欠です。脂質の多い物を食べ続けていると皮脂の量も増えるので、まずは食生活を見直すことが大切です。

 

ビタミンB2やB6は皮膚の代謝を整える効果があるので、それらを多く含む食品でバランスを取ように心がけましょう。

 

アレルギー性皮膚炎の対処法

まず皮膚炎の症状を抑えるために、炎症とアレルギー反応を抑えるためのステロイドと抗ヒスタミン剤入りの塗り薬が使われます。症状がひどい場合は、ステロイドの飲み薬も併用されます。

ヒスタミンについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
ヒスタミンとは?食中毒やアレルギー症状の原因だった!?

 

症状が軽いうちに治療を始めた方が治りも早いので、痒みが引かないと気付いたら皮膚科を受診するようにしましょう。

 

その上でアレルゲンから離れたり、周囲から取り除いたりしましょう。食べ物なら食べないようにして、ハウスダストなら掃除をしっかりしましょう。

 

また、アレルギー性皮膚炎を起こしている場所の肌は非常に敏感な状態なので、スキンケアが必要になります。洗顔して肌を清潔に保ち(ただし、ごしごしとこすったり、過剰に洗ったりすると逆効果になります)、保湿をして皮膚のバリア機能を高めましょう。

 

ストレスや睡眠不足も肌や免疫機能の上体を悪化させるので、それらにも気を使わなくてはいけません。

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鼻の中がかゆい時の対処方法

 

アレルギー性鼻炎の対処法

アレルギー性鼻炎は軽度の場合なら症状の緩和が出来ますが、完治させるのが難しい病気です。長期的な治療が必要なこともあるので、耳鼻科で相談して適切な治療法をアドバイスしてもらいましょう。

 

鼻がかゆかったり鼻水が止まらなかったりするときは、ステロイドや抗ヒスタミン剤などのアレルギー抑制剤を使うことで、症状の緩和が期待できます。飲み薬の他、ネプライザーという噴霧器を使う物もあります。

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ハウスダストが原因の時は、きれいに掃除をしてダニやほこりを減らしましょう。花粉症なら、花粉情報に注意をして外出を調整したり、マスクや空気清浄機で花粉が鼻に入るのをシャットアウトしたりすることが有効になります。

 

ドライノーズの対処法

ドライノーズの原因は乾燥であるため、これを防ぐことが最も有効な対策法です。加湿器で湿度を上げれば、粘膜が乾燥しにくくなり、インフルエンザなどのウィルスを殺す効果も期待できます。

 

マスクも効果的で、湿ったガーゼを挟むと効果アップが期待できます。この方法では鼻が苦しいと感じるときは、生理食塩水を噴霧器に入れて鼻の周辺にスプレーすることでもうるおいを保てるようになります。

 

これ以外に点鼻薬の使い過ぎが原因のこともあります。アレルギー性鼻炎などの治療で点鼻薬を長い間使っていると、薬で適度な湿度が与えられるために本来の鼻水分泌機能が働きにくくなるためです。

 

心当たりがある人は、耳鼻科で相談してみましょう。

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