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アフラトキシンの毒性や発がん性が怖い!【ピーナッツは危険?】

<監修薬剤師 日髙宗明>
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お酒のつまみや料理でも使われるピーナッツ、おいしくてついつい手が伸びる食物ですね。ピスタチオやアーモンドなどの木の実や大麦などの穀物は美容にも良くて、朝食にグラノーラという女性も多いかもしれません。

このような木の実や穀物は長期保存目的や加工用として乾燥という方法をとります。

 

こうして保存された食物で気を付けたい「アフラトキシン」をご存知ですか?きわめて毒性が高く発がん性も指摘されている「カビ」の一種です。

 

まさか毎日食べているものに毒性の高いアフラトキシンが付着しているなどと考えるわけもありません。近年ではあまり知られていないアフラトキシンとその毒性は、過去のある事件によって発覚したのです。

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アフラトキシンとは?

 

アフラトキシンはカビ毒

アフラトキシンは七面鳥のひなが大量死する事件が発端となって発見されました。のちに大量死の原因となったカビの名前(Aspergillusflavus)と「毒」を合わせて「アフラトキシン」と名付けられました。

 

畑の土壌などにいるカビによって農作物が汚染され、貯蔵している間にアフラトキシンが生成され毒性が高まります。貯蔵されている農作物は家畜の飼料など農業用となる穀類や豆が中心です。

 

しかし飼料に加工され、それを家畜が食べるとその体内にアフラトキシンが取り込まれるということになります。もしそれが乳牛だったなら、加工品として生産されるチーズなどの乳製品を含む食品にも当然含まれているのです。

チーズについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
チーズの栄養素や8つの効能に驚愕【ダイエットに最適の理由】

 

アフラトキシンはどんなものを汚染しているのか

アフラトキシンは米や小麦・トウモロコシなどの穀類、大豆や落花生など豆類、アーモンドやカカオなど木の実や香辛料などを主に汚染しているといわれています。

 

アフラトキシンは熱に強いという特性を持ち、食品を加工する程度の加熱では分解除去することができません。

チョコレートやピーナツバターに加工されたとしても、原材料が汚染されていた場合は、そのまま私たちの口に入るということになるのです。

 

日本でもあった【事故米不正転売事件】

「事故米」というものをご存じでしょうか。

国内や外国から政府が買い上げた政府米の保管中にカビや水濡れが発生した場合や、残留農薬が基準値以上に残留農薬が検出された非政府米(民間企業が購入したもの)などが該当します。

これらは工業用にのみ使用するとされており、その目的に限って政府が民間業者に売却することがあります。

ですので、事故米は食用には使用することが認められていません。

 

2008年にこの事故米不正転売事件が発生しています。この時のアフラトキシンを含んだ事故米は中国産のもち米とベトナム産のうるち米でしたが、これらが食用として日本国内で不正転売されていました。

 

事件後農林水産省の調査により食用としての使用はなかったとの結果が発表されています。

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アフラトキシンの毒性や発がん性について

 

1960年代、日本で古くから親しまれている麹菌からもアフラトキシンが生成されるのではないかという疑いが発生しました。しかし、麹菌にはアフラトキシン生成能力がないということが判明しています。

 

発がん性リスク

国際がん研究機関によると、アフラトキシンの発がん性リスクは一番高い「クラス1」とされています。クラス1とは「ヒトに対する発がん性が認められる化学物質・混合物・環境」と定義されています。

 

食品への含有基準も定められており、日本では食品衛生法で「総アフラトキシン量10μg/kg」が基準となっており、これ以上のものは規制されています。

 

肝臓がん

アフラトキシンは肝臓がんの原因として知られています。国や地域によって規制の基準値が違っていますが、発がんリスクや毒性は同様に認識されています。

 

少量のアフラトキシンを長期間接種すると慢性毒性としての肝臓がんの発生率が上がります。また、B型肝炎感染者がアフラトキシンを摂取すると相互作用により肝臓がんリスクが上昇します。

B型肝炎についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
b型肝炎は完治するの? 【新薬の効果や注意点を徹底解説!】

 

肝障害

数多くの死者が出ているとされているアフラトキシンの急性毒性は、既存のデータから計算すると、サリンと比較して1~1/50程度の強さとなります。かなり毒性が強いと考えられます。

アフラトキシンの大量摂取により肝障害を起こします。肝障害の主症状は黄疸・急性腹水症・高血圧・昏睡などが挙げられます。これらの症状はヒトも動物も差異はありません。

 

2000年代になってからもケニアでアフラトキシン中毒が発生し、黄疸(肝障害)の患者数は300人を超え、その中の100人以上が死亡したようです。

アメリカやイスラエルでも飼育されていた犬がそれぞれ20匹以上死亡した事件がありましたが、その原因としてペットフードがアフラトキシンに汚染されていたことが確認されています。

 

肝機能の低下に伴う症状についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
肝機能低下で起こる4つの症状【その原因や改善方法を徹底解説!】

 

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ピーナッツは危険なの?

 

アフラトキシンの毒性や発がん性などについて見てきましたが、多くのものを汚染していることもわかりました。日本では輸入されるものに対して検査体制が確立されているため、国内での食品としての流通はないでしょう。

しかし、工業用・加工用として輸入されたものが汚染されている可能性がゼロになることはありません。

 

発見のきっかけ、1960年の大量死事件

イングランド地方で春から夏にかけ七面鳥が次々と死んでいくという事件が起こりました。その数は10万羽以上というあり得ないほどのおびただしい数です。

原因不明のこの事件は「七面鳥X病」と呼ばれ、その原因を究明している最中にアフラトキシンが発見されました。七面鳥X病の分析の結果、七面鳥が死んだ原因は飼料のブラジル産ピーナッツミールだと判明します。

 

飼料の原料であるピーナッツに生えていたカビがカビ毒を生成したのです。

 

ピーナッツはすべて危ない?

ピーナッツを含むナッツ類はほとんどが輸入ものです。輸入の際に検査されていたとしても「絶対に安全」とは言えません。なぜなら輸送時の管理や保存・加工の過程にもアフラトキシンの発生の原因があるからです。

 

だからと言って、すべてが汚染されているとも言い切れないので、選ぶ側の知識を増やすことで危険性を抑えることができるとも言えます。

 

地元に近い産地ほど安全

輸送や保存中の高温多湿によってアフラトキシンが生成されます。ということは、国産で限りなく地元に近い産地のものを購入するというのが一番の安全策だといえるでしょう。

 

 

非加工のピーナッツを選ぶ

ピーナッツを砕いたりパウダーに加工して販売している場合がありますが、できるだけ加工されていない状態で購入した方が良いでしょう。

 

もしも加工する機械にカビが生えていたらアフラトキシンが生成されているという可能性は否定できません。

 

保管場所に気を配る

いくら購入するときに頭を悩ませたところで、高温になる冷蔵庫のそばやキッチン家電の周辺に置いたのでは本も子もありません。また直射日光の当たる場所に置くと酸化も早くなりさらに劣化が進みます。

 

ピーナッツを購入したらなるべく冷蔵庫などの涼しい場所に保管し、あまり長期間の保存にならないように消費してしまうのがいちばん安全な方法でしょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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