おからの食べすぎは便秘や腹痛の元!【太るってなぜ?】
おからは健康に良い食べ物の1つです。卯の花やおからハンバーグなど、様々な調理法が存在します。
またおからを使用したダイエット食品もたくさん販売されています。そんなおからですが、たくさん食べれば良いというものではありません。
逆に食べ過ぎると便秘や腹痛の原因となってしまうこともあるのです。今回はそんなおからの栄養素と適切な食べ方について解説します。
気になる所から確認してみよう
おからってそもそも何?
おからは豆腐を作る際に大豆から豆乳を絞った後の絞りかすで、食品として食べる以外にも家畜の餌として使用されます。
別の名称として関東では卯の花(うのはな)や関西、東北では雪花菜(きらず)と呼ばれています。
おからは廃棄しないで、再利用することについて注目されており、バイオエタノールを作り出す研究が進められています。
バイオエタノールは自動車などを動かす際に必要なガソリンなどに代わるエネルギーのことです。他にも化粧品や発泡スチロールようなの緩衝材などへの再利用が進められています。
おからのスーパー栄養価はコレ!
おからの栄養素で特に多いのが食物繊維です。食物繊維には大きく分けて2種類存在し、それは不溶性食物繊維と水溶性食物繊維です。
おからには絞る前の大豆に比べてナトリウムが多く含まれています。またカリウムやカルシウム、ビタミンB1、ビタミンK、ビタミンB2、B3、パントテン酸やビタミンEが含まれています。
ダイエットだけじゃない!4つの効果効能
ヘルシーなおからでダイエット
おからはダイエットにとってとても最適な食材です。まずカロリーが低いことが挙げられます。そして必要な栄養素がしっかりと摂ることができます。
おからを使ったレシピでカロリーの高い肉などの代わりにハンバーグなどにすることによって、カロリーを抑えつつ満腹感を得ることができるのです。
おからを食べることで満腹感を得られる理由の一つが不溶性食物繊維が豊富だからです。不溶性食物繊維は胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ満腹感を与えてくれます。
おからで糖尿病が予防できる?
糖尿病は血液中の過剰な糖分を体が処理しきれずに、尿に糖分が多く出てしまう病気です。食事の偏りや運動不足が長年重なることで起こり易くなります。
血糖値がずっと高いままだと、最悪の場合、失明したり、足が壊死して最悪の場合、切断といった場合もあります。糖尿病になりやすい方では食事直後の血糖値が高い傾向にあります。
おからに含まれる水溶性食物繊維は食物からの糖分の吸収をゆっくりにしてくれるので、食事直後の血糖値が高くなりにくくなります。そのため、おからは糖尿病の予防に効果があるとされています。
ビタミンKで骨折予防
骨折しやすくなる病気に骨粗鬆症があります。高齢の女性に多い病気で、ちょっとした日常動作で骨に衝撃が加わると骨折してしまいます。
骨粗鬆症とは骨の生成サイクルのバランスが崩れることにより起こります。
普段の骨は古くなった部分が削りとられ、そこに新しい骨が作られるといったサイクルが繰り返されています。
しかし、新しい骨が作られるよりも古くなった骨を削る方が強くなっている為、骨がスカスカになってしまうのです。
おからに含まれるビタミンKは骨を作り出す為に必要な栄養素です。その為、ビタミンKを使用した医薬品が骨粗鬆症の骨折予防として使われています。
おからで美肌に
便秘は肌荒れの原因の一つです。便秘の原因には腸の運動が弱まっていることが挙げられます。腸の運動が弱まる原因にはストレスや体の運動不足があります。
おからに含まれる食物繊維は便秘にも効果的です。食物繊維の中でも不溶性食物繊維は便秘解消に役立ちます。
不溶性食物繊維は胃や腸で大きく膨らみます。大きく膨らんだ食物繊維は腸を刺激することで、腸の便を押し出す動きを活発にします。
おからの食べ過ぎは便秘や腹痛に要注意
おからの便秘の原因は?
おからで便秘になり、便が溜まって腹痛になることがあります。見出し3で書いたとおり、おからの不溶性食物繊維は腸の運動を助けて便通を良くします。
しかし、不溶性食物繊維は腸の水分を吸収する働きがあります。腸の便はある程度、水分を含んでいないと硬くなります。
硬い便は腸を通りにくくなる為、その結果便秘となってしまうのです。
おからによる便秘の対処方は?
便が硬くならないようにしっかりと水分をとることが大事です。その為、おからを食べる時は十分な水分と共に食べるのが良いでしょう。
また同じ食物繊維でも水溶性食物繊維は便を柔らかくしてくれる効果があります。
水溶性食物繊維を多く含んでいる食材には海藻などのネバネバしたものがあります。このような水溶性食物繊維もおからと共に食べると良いでしょう。
おからで太るってどういうこと?
おからは低カロリーですが、食べ方に注意が必要です。おからを手軽に食べる方法としてはクッキーやドーナツなどが最近のダイエット食品で販売されています。
小麦粉にはダイエットの大敵である炭水化物が多く含まれています。この小麦粉の代わりにおからを使用している為、おからクッキーやドーナツはカロリーが抑えられているのです。
太る原因は炭水化物だけではありません、脂質もダイエットの大敵です。クッキーであれば風味を出す為のバターが使われています。
ドーナツも油で揚げていれば、その脂質の量は相当なものとなります。カロリーが低いからといって、量を多く食べすぎるとこれらの脂質によってダイエットが上手くいかない場合があります。
おからの食べ過ぎで不溶性食物繊維によって便秘になった場合にはお腹がぽっこりと出てしまうので、太って見えてしまう場合があります。
無理なく健康におからを摂取
おからダイエットのコツとしては様々なレシピを用いて長く続けることが大切です。おからは期限が短いですが冷凍保存ができる食材です。少量ずつ使用する分を小分けにして保存するのがオススメです。
おからを食べる時には食前がオススメです。おからを食べた後で食事を摂る方が、食後の血糖値の上昇を抑えられる為です。
おからはビタミンCが少ない食材なので、ビタミンCが豊富な野菜や果物を一緒に食べると良いでしょう。
おからの栄養素とメリット、デメリットを紹介しました、基本的におからは食材自体が低カロリーで栄養満点なので、食べ方にさえ、気をつけていれば健康に良いものといえます。
最近ではスーパーや通販でも気軽に購入できるので、ダイエットをしてみたい方には是非オススメです。