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アボカドアレルギーの原因はコレ!【胃痛や腹痛など主な症状も解説】

<監修食生活アドバイザー 藤沢 淳司>

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高い栄養価を持つことで有名なアボカド。サラダに入れて食べたり、様々な調味料にも合うのでおかずとして使用することもあります。

 

とても重宝するアボカドですが、人によってはアレルギー症状を引き起こすことがあります。今回はアボカドについて、アレルギーの原因なども含めて詳しく解説していきます。

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アボカドは野菜か果物どっち?

 

日本で売られているアボカドはほとんどがメキシコなどの中南米から輸入されています。

 

メキシコやチリからのアボカドは1年を通して流通していますが、11月~6月ごろが旬な時期とされています。数は少ないですが、国内産のアボカドも11月~2月ごろに出回ります。

 

アボカドは食事の中でも使用されるため、野菜と果物どちらに分類されるのだろうかと疑問に思うかもしれません。

 

結論から言うと、アボカドは果物に分類されます。

 

果物と野菜の違いに明確に線引きがされているわけではありませんが、わかりやすい捉え方の一つに木になるものは果物で、田畑で栽培され木にならないものは野菜と考えると良いかもしれません。

 

つまり、スイカやメロン・いちごは野菜となるのです。しかし、実際にはデザートとして食べられることが多いので、農林水産省では「果実的野菜」に分類されるそうです。

 

この「アボカド」は世界一栄養価の高い果物としてギネスに認定されています。

 

そして、別名「森のバター」と呼ばれており脂肪分も多く含むためカロリーも高めになっていますが、体によい脂肪分を豊富に含んでいるため上手に取り入れていきたい果物です。

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アボカドは栄養の宝庫です

 

「世界一栄養価の高い果物」として認定されているアボカド。実際にはどのような栄養価があるのか詳しく見ていきます。

 

ビタミンE

ビタミンEは抗酸化作用があり、アンチエイジング効果があります。細胞の老化を予防するため、がん予防にもなる強い味方です。

 

ビタミンEは酸化しやすい成分ですが、アボカドは硬い皮で覆われているため効果的にビタミンEを摂ることができます。

 

ビタミンB群

美肌作りに欠かせないビタミンB2をはじめ、ビタミンB1ビタミンB6を多く含んでいます。

 

特に、ビタミンB6は女性ホルモンを整えたり脂質の代謝を促す役割があり、女性にはうれしい効果がたくさんあります。

 

カリウム

カリウムは体の中の余分なナトリウム(塩分)を体の外に出す働きがあります。

 

ナトリウムを排出することで、血圧を下げる効果があるため高血圧や脳梗塞・心筋梗塞の予防が期待できます。また、カリウムはむくみの解消にも効果的です。

 

食物繊維

食物繊維と聞くと、便秘の方はとても気になるかもしれませんね。アボカドは食物繊維を多く含んでいるため便秘の改善に効果が期待できます。

 

その食物繊維の多さはごぼう1本分にもなるそうです。食物繊維は腸の働きを良くしてくれるので、便秘の解消以外にもお肌の調子を整えてくれる働きがあります。

 

コエンザイムQ10

サプリメントなどで摂ることの多いコエンザイムQ10は、老化の予防や美容の強い味方になります。

 

抗酸化作用があるため、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防にも効果があるとされています。

 

実は、コエンザイムQ10は細胞の中でエネルギーを作るために必要とされていますが、体内での合成は20歳ごろをピークに減少していきます。

 

そのため、人が生きていく上で必要な要素がアボカドでは摂ることができるのです。

 

脂質

アボカドは別名「森のバター」とも呼ばれています。つまり、脂肪分を多く含んでいる果物です。そのため、カロリーも100g当たり187kcalと高めになっています。

 

しかし、アボカドの脂肪分は植物性でそのうちの約80%はオレイン酸(オメガ9)やリノレン酸・リノール酸などの不飽和脂肪酸です。

 

そのため、コレステロールを増やす心配はなく、逆に悪玉コレステロールを減らし血液をサラサラにしてくれるので動脈硬化の予防に効果的です。

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アボカドの嬉しい効果5選

 

アボカドにはたくさんの栄養素が含まれていることは、栄養素別に説明しました。ここでは、アボカドが持つ効果効能を目的別に紹介したいと思います。

 

老化防止・アンチエイジング

細胞は時間と共に酸化していきます。天ぷら油をそのままで置いておくと、どんどん酸化していくのと同じです。これが、老化の原因となるのです。

 

アボカドに含まれる不飽和脂肪酸は酸化しにくく、そのため強い抗酸化作用があるといわれています。

 

アボカドには多くのビタミンが含まれており、特に若返りのビタミンと言われているビタミンEを豊富に含んでいるため、老化の予防・アンチエイジングに効果があると言われています。

 

便秘・むくみの解消

便秘で悩んでいる方なら、誰しもが食物繊維を摂ることが必要なことだと認識されているでしょう。アボカドは食物繊維が100gあたり5.3gとかなり多く含まれています。

 

そして、食物繊維のなかでも不溶性食物繊維を多く含み、水溶性食物繊維とのバランスも良いため便秘の解消に効果があるとされています。

 

また、アボカドは脂質も多く含まれておりその中のオレイン酸は便を柔らかくし、便の通りを良くしてくれるため自然なお通じが期待できます。

 

また、体のなかの余分な塩分を出してくれるカリウムも多く含まれています。カリウムには利尿効果もあるため、老廃物の排出を促しむくみの解消につながります。

 

老化予防のビタミンEには、血液をサラサラにする効果もあるため血行が良くなり冷え症の改善にも効果的だと言われています。

 

生活習慣病の予防

生活習慣病とは、厚生労働省の定義によると「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」となっています。

 

具体的にいうと、糖尿病や肥満症、高脂血症や高血圧などです。そして、それらが進行すると脳梗塞や心筋梗塞などにつながっていきます。

 

アボカドにはこれらの生活習慣病を予防する効果の高い栄養素が多く含まれています。

 

アボカドに多く含まれているビタミンEには、抗酸化作用によって血管のダメージを減らし「動脈硬化」を予防してくれます。

 

そして、カリウムは余分なナトリウムを排出してくれるため「高血圧」の予防になります。

 

不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを減少させる働きがあるため「高脂血症」を予防し、水溶性食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにすることで「糖尿病」を予防する効果が期待されています。

 

このように、ひとつの食材で生活習慣病の予防に役立つ成分をアボカドは含んでいます。

 

美肌効果

ビタミンEが若返りのビタミンと呼ばれており、アンチエイジングに効果があることはお伝えした通りです。

 

この、アボカドが持つ強い抗酸化作用はお肌の老化防止には必要不可欠なものと言えるでしょう。そして、アボカドには便秘解消や老廃物を排出させるデトックス効果もあります。

 

腸内環境はお肌の状態と深く関わっていると言われており、便秘が解消され腸内環境が整うことが美肌作りへの第一歩と言っても過言ではありません。

 

そして、お肌に必要なたくさんのビタミン類や、コエンザイムQ10、不飽和脂肪酸などお肌のコンディションを整える栄養成分が豊富なアボカドは「食べる美容液」と呼ばれるほどです。

 

ダイエット

アボカドは食物繊維を多く含みます。食物繊維はお腹の中で水分を吸収し満腹感を得やすくします。

 

そして、アボカドにはダイエットには敬遠しがちな脂質が多くふくまれていますが、約8割が不飽和脂肪酸のため体にとってよい働きをしてくれる脂肪分と言えます。

 

そして、糖分は少なめの果物となるためダイエットの強い味方となるでしょう。

 

しかし、カロリーが高めなのも事実です。体に良いからと食べ過ぎてしまっては、カロリーオーバーになるので注意が必要です。

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アボカドでアレルギー?!原因はコレ!

 

美容にも健康にも良いとされているアボカドですが、実はアボカドでのアレルギーが見られることがあります。

 

アボカドを食べてアレルギー症状が出た場合は「ラテックスフルーツ症候群」の可能性があります。

 

ラテックスとは天然ゴムの原料となるゴムの木から出る白い樹液で、使い捨てゴム手袋などのゴム製品に使用されています。

 

ラテックスには多くのたんぱく質が含まれており、手袋などに加工されてもたんぱく質が残っているため、それに反応してアレルギーを起こすことがあります。

 

ラテックスは多くのゴム製品に使用されているため、ラテックスアレルギーの方は注意が必要です。

 

では、なぜこのラテックスとアボカドが関係あるのでしょう。アボカドとラテックスはたんぱく質の構造がよく似ているのです。

 

ラテックスと構造が似ている食品を食べてアレルギーを起こすことを「ラテックスフルーツ症候群」といいます。

 

他にも、キウイやバナナ・メロン・マンゴー・パイナップル・桃なども同じようにアレルギーを起こす可能性のある食品です。

 

また、ラテックスとは関係なく「ヒスタミン」が原因でアレルギー症状がでることもあります。花粉症の時期などには聞いたことがあるかもしれません。

 

アボカドにはヒスタミンの元となる「ヒスチジン」と呼ばれるものが多く含まれています。そのため、適度に食べている分には問題がなくても、アボカドを食べすぎると体調が悪くなることもあります。

 

ヒスチジンは体にとって必要な成分なので適量摂取する分には心配はいりません。

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胃痛や腹痛がつらいアボカドアレルギーの主な症状は3つ

 

では、アボカドアレルギーにはどのような症状がみられるのでしょうか。アボカドアレルギーの症状について詳しく解説していきます。

 

口の中の症状

アボカドは果物ですので、生のまま食べることが多いと思います。そして、食べた時に一番最初に触れるのが口の中です。そのため、口の中は症状が最初に出やすい部位と言えます。

 

✅ 口の中やのどの痒み

✅ 唇や舌の腫れやただれ

✅ のどのイガイガ感

 

これらの症状が食べてしばらくすると出てくることがあります。口の中の症状は早めに出現するため、自覚しやすい症状といえます。

 

軽い場合には、時間の経過とともに治まってくることがほとんどですが、ラテックスアレルギーを併発している場合などには重症化することがあります。

 

口の中全体やのどが腫れることで、気道が狭くなり呼吸困難に陥ることがあるため、症状が治まらない場合には早めに病院を受診するようにしましょう。

 

皮膚症状

主な症状の一つとして「じんましん」があります。アレルギーの症状としては有名ですが、じんましんも個人差が大きく程度によって対処方法も大きく変わってきます。

 

食べたあとに体がかゆくなりじんましんが出る人もいれば、アボカドの皮をむく時に手がかゆくなって気づく人もいます。

 

じんましんはとてもつらい症状です。また、ラッテクスを使用したゴム製品を触ってもじんましんなどの皮膚症状がでることもあるので注意しましょう。

 

お腹の症状

主なお腹の症状は、

 

✅ 吐き気・嘔吐

✅ 胃痛

✅ 腹痛 など

 

アレルギーとなるものを食べると、体の防御反応としてそれを体の外に出そうとするため、吐き気が強く出たり嘔吐することがあります。

 

体の中から、悪いものを出そうとしているので、あまり我慢せずに吐いてしまうことも必要かもしれません。

 

アボカドは森のバターと呼ばれるほど、脂肪分が多いことは説明しました。これらの脂肪分が急に消化器官に入ることで消化しきれずに腹痛を引き起こすこともあります。

 

また、口の中の粘膜がただれを起こすのと同じで、胃や腸の粘膜にもダメージを起こすこともあるため胃痛や腹痛を起こすこともあります。

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アボカドアレルギーの対処方法を紹介

 

アボカドに限らず、アレルギーが出た場合には、

✅ 抗アレルギー薬

✅ 抗ヒスタミン薬

✅ ステロイド

✅ 点滴治療

と、症状にあわせた治療がおこなわれます。

 

アボカドを食べた後にアレルギー症状が出た場合には、必ず病院で診断をしてもらうことが大切です。そして、一番はアレルギー反応が出る食材を口にしないことが一番の予防になります。

 

しかし、アレルギーだからといって全く口にしないのは、次に口にしたときのアレルギー反応を助長させるという意見もあるため、少しずつ摂取することをすすめられる先生もいます。

 

アレルギー症状の程度によって治療法は変わってくるため、自己判断せずに必ず医師に指示に従うようにしましょう。

 

アレルギーがでた場合には、まずは抗アレルギー薬を内服しアレルギー反応を抑えます。アボカドアレルギーの場合にはヒスタミンが原因でアレルギー症状が起きていることもあるため、抗ヒスタミン薬が使用されることもあります。

 

重症化した症状では、命に関わるためステロイドの点滴治療が行われます。

 

今回は近年、特に女性に人気のあるアボカドについて詳しく解説しました。

 

アボカドは栄養価が高く、美容にも健康にも良い食材である反面、アレルギーを引き起こす可能性もあり、人によっては重症化することもあるため注意が必要な食材でもあります。

 

アボカドを食べて、気になる症状が出た場合には必ず病院を受診し医師の指示に従うようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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