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アルコール性肝障害の8つの症状【治療法を分かりやすく解説】

<監修医師 吉野 聖奈>
だるい 

お酒をたしなむ程度の方は良いですが、過剰摂取するとアルコール性肝障害を引き起こす可能性があります。

今回はアルコール性肝障害の症状や治療法について解説していきます。

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アルコール性肝障害によるいくつかの症状

 

肝臓には体内に入ったアルコールを代謝する役割がある

お酒を飲んで口からアルコールが入った場合、アルコールは最初は胃で20%、次に小腸で80%が吸収され、そのほとんどが肝臓に送りこまれ処理されるようになっており、このとき肝臓の中では、はじめにADH(アルコール脱水素酵素)とMEOS(ミクロゾームエタノール酸素系)というふたつの物質により分解されます。

 

分解されるとアルコールにより起こる「二日酔い」や「頭痛」、「動悸」の原因となるアセトアルデヒドというものに変化し、さらに肝臓の中にあるALDH(アルデヒド脱水素酵素)によって酢酸へと分解されていきます。

 

酢酸へと変化すると酢酸は血液中に流れ全身へいきわたり、今度は「水」と「二酸化炭素」に分解され、呼気や汗、尿などに含まれ、体外へ排出されます。

 

このように肝臓には食べたり飲んだりして体内に入ったものの栄養分を取り込み、体にとって必要な成分に変える「代謝」という働きを持っており、そのほか不要な物質は解毒したり、胆汁という物質を分泌し脂質の消化を助けるなどして、人が食事をし生きていくうえで重要な役割を担っているのです。

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肝障害により引き起こされる自覚症状

 

肝障害には目立たないけれど要注意な自覚症状がある

肝障害は初期の場合はほとんど自覚症状が現れません。

 

しかし、肝機能が低下していることに気づかないままでいると肝障害が進行し、疲れやすくなったり体がだるくなるなどの「全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん)」や、あまり食事を受け付けなくなる「食欲不振(しょくよくふしん)」、または皮膚や白目の部分が黄色く変色してしまう「黄疸(おうだん)」などといった自覚症状が現れるようになってきます。

 

その他現れる症状は「発熱」、「尿の色が濃くなる(茶色)」、「むくみ」、「腹水」、「全身のかゆみ」などがあげられます。

 

「尿の色が濃くなる」など、普段起こることのない症状はすぐに見つけやすいのですが、その他の症状は普段の生活の中で起こりうるものなので見落としがちですので、「発熱」や「むくみ」なども続くようであれば早めに病院へ行きましょう。

 

また、大量飲酒を行う人のほとんどが通常であれば無症状ですので気づかず「アルコール性肝障害」になり、「発熱」や「黄疸」、「右上腹部痛」「肝臓の圧痛」「食欲不振」「嘔吐」「下痢」などといった自覚症状が現れるようになります。

 

それらの症状を気にせずに放置するとやがて進行し、「アルコール性肝硬変」「肝炎」「肝臓がん」になり、「糖尿病」や「下肢の浮腫」「黄疸」「腹水」「痔出血」「吐血」なども引き起こしてしまいます

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アルコール性肝障害による症状

 

アルコールを過剰摂取すると起こるアルコール性肝障害の症状

アルコールを過剰摂取しすぎてしまった場合に、最初に引き起こされるのは「アルコール性脂肪肝」です。

 

この「アルコール性脂肪肝」というものは日本酒で表すと5合程度を5週間ほど続けただけで起こってしまいますので、お酒好きでたくさん飲まれる方のほとんどの方がなってしまいます。

それでもなおお酒を大量に飲み続けていると、全体の2割の方に「アルコール性肝障害」が起こります。

 

「アルコール性肝障害」の中には「肝性脳症」や「肺炎」「急性腎不全」といった病気の他に、「消化管出血」という合併症を起こしたり、「エンドトキシン血症」なども伴い、さらには1か月以内に死亡してしまうことがある「重症型アルコール性肝炎」と呼ばれるものもあります

 

このとき重症化しなかった場合でも、長期に渡り大量の飲酒を続けると「アルコール性肝線維症」を経て、「アルコール性肝硬変」になる場合が多くあります。

 

お酒を飲む機会は女性に比べて、男性の方が多いですが女性と男性が同じ量で長期間に渡り飲酒を続けると、女性の方が早くに肝障害が現れますので女性は特に注意が必要です。

 

また、「ウイルス性肝炎」を合併しているとすぐに「肝硬変」へと進行し、「肝細胞がん」を合併しやすいですので早めの治療をおすすめいたします。

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アルコール性肝障害になった場合にはお酒をやめる

 

アルコール性肝障害になったら「お酒を減らす」のではなく「お酒をやめる」

 

アルコール性肝障害を引き起こした時に大切なのは「食事」と「禁酒」です。

その他にも自宅で出来る「食事療法」や「薬物療法」や「生活習慣の改善」といった様々な治療方法もあり、これらもまた「アルコール性肝障害」を改善するために大切です。

 

特に禁酒は重要で「アルコール性肝障害」の治療経過も禁酒をしているか、していないかで大きく変化していきます。しかし、アルコール性肝障害になる方のほとんどがアルコール依存症であり、なかなかやめられないのも事実です。

 

そのため、禁酒初期はビタミンBなどの栄養素のサプリメントを投与したり、禁酒をした後に現れる離脱症状(禁断症状)を防ぐためにベンゾジアゼピン系という治療薬を服用するほか、ウルソデオキシコール酸という胆汁の流れを良くして肝臓を守る薬が小さめのコレステロール系胆石を溶かすのに重要な役目を果たします。

 

また、糖尿病を合併している患者さんの場合は血糖値が上がりすぎないように気を付けないといけませんので、食事も高カロリーにならないようにしていくことが大切です。

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