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インデラル錠の副作用はコレ【3つの効果を徹底解説!】

<監修薬剤師  cinnamon>
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インデラル錠は血圧を低下させる作用と心拍数を下げることで狭心症の発作を予防したり頻脈性の不整脈の症状を抑えるお薬です。1960年代に開発され、使用実績も豊富です。

他にも片頭痛を抑えたりするのにも利用されますが、実は意外なことに「あがり症」を抑える効果もあるのがこのインデラル錠なのです。

 

ただ、効果の高いインデラル錠ですがウィークポイントとして副作用や飲み合わせには注意が必要だという点があります。インデラル錠の効果と意外な用途・副作用などについて見ていきましょう。

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インデラル錠の効果

 

心臓の拍動を少なくする

インデラル錠はβ遮断薬(ベータブロッカー)という種類の薬です。心臓が動く時にはエネルギーが必要ですが、狭心症などでは血液が心臓に送られにくいため胸の痛みが発生します。

 

心臓に存在する交感神経のβ受容体が刺激されることで運動時のように酸素を送り続けるために心拍数が増大します。インデラル錠はこのβ1受容体遮断作用でβ受容体を遮断することで心拍数を減らします。

それにより心臓のエネルギー消費を抑えて狭心症の発作や頻脈性の不整脈を抑制します

 

降圧作用

心臓の拍動を抑えることにより血圧を下げる効果があるため高血圧症の治療にも利用されます。血圧は血液が血管を押し広げる圧力で、血液量が増えれば比例して血圧も上がります。

 

インデラル錠で心拍数を抑えることで血液量も抑えられ、血管内の圧力も下げるという作用です。また伝達物質遊離抑制作用でノルアドレナリンが過剰に分泌されることを抑えて降圧作用をもたらします。

 

あがり症にも効果あり!

心拍数を抑える効果があるインデラル錠は「あがり症」に効くのです。極度の緊張や不安などに遭遇すると神経伝達物質のノルアドレナリンが分泌されて交感神経が高まります。

 

ノルアドレナリンがβ受容体に到達した時にその働きが過剰になり心臓がドキドキしたり震えたりというあがり症特有の状態が引き起こされます。

インデラル錠はβ受容体を遮断することで心臓のドキドキなどの症状を抑えてくれるのです。理論的には理解できますが意外な効果だと言えますね。

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インデラル錠が使用される病気

 

インデラル錠の主な効果として挙げられるのは心臓を休ませるというものです。しかしその効果から派生する適応症は広範囲です。

 

本態性高血圧症

高血圧症は加齢による動脈の硬化から発生する高齢者収縮期高血圧と腎臓病・糖尿病など基礎疾患や他の原因が特定されている二次性高血圧、そしてそれ以外の原因不明による本態性高血圧に分類されます。

インデラル錠はこの本態性高血圧症(軽症~中等症)の治療に使用されます。

 

狭心症

労作性狭心症は軽い運動でも心臓が働きすぎることで酸素供給量が足りずに起こります。この場合、心筋の酸素消費量を抑制するためにインデラル錠のβ1受容体遮断作用で心臓の拍動を抑えることで症状が緩和されます

 

狭心症は冠動脈の異常などによる心筋虚血で胸が痛んだり圧迫感を覚えたりするのが主症状ですが、この状態が進んで心筋が壊死してしまうと心筋梗塞という病態になるのです。

 

偏頭痛

日本人の8%が悩まされている偏頭痛にもインデラル錠が使用されます。予防薬としてインデラル錠を服用することで片頭痛発作を40%程度抑制する効果が出ています。

 

片頭痛は血管の拡張が原因と考えられていますが、ストレスが作用してセロトニンという神経伝達物質が増殖します。セロトニンが血管を収縮・拡張させることにより炎症を起こすのが偏頭痛なのです。

 

三叉神経が血管を拡張させる物質を放出することで起きるとも言われています。インデラル錠のβ1受容体遮断作用がセロトニンの遊離に影響を与えて偏頭痛発作の発症を抑制します。

欧米では片頭痛の予防薬として推奨されていましたが、日本では2013年にこの新効果が追加されました。

 

頻脈を伴う心疾患

心臓に存在するβ受容体が刺激されることで心拍数が増加し心筋収縮力も増え冠血管や末梢血管が拡張します。インデラル錠のβ1受容体遮断作用でβ作用を打ち消すと心拍数は減少し心筋収縮力も減ります。

 

その作用から脈が飛んだり大きくドキンとする期外収縮(上室性・心室性)や発作性頻拍の予防に適しています。

他にも頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防などにも使用されています。

 

右心室流出路狭窄による低酸素発作

ファロー四徴症という乳児の心臓奇形による疾患があります。右心室流出路狭窄が基本病態で低酸素発作を起こしチアノーゼや失神などがみられ、持続すると命にかかわります。

 

重篤な低酸素発作では血中酸素飽和度が50%を切るという危険なものですが、その発生抑制にもインデラルが効果を発揮します

 

褐色細胞腫手術時

褐色細胞腫ほとんどが副腎髄質に局所的に発生するカテコールアミン産生腫瘍です。カテコールアミンとは副腎髄質ホルモンでアドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンの総称です。

 

褐色細胞腫の症状としては本態性高血圧頻脈・狭心症などが挙げられます。褐色細胞腫の治療は切除手術によるもので、この場合にはα遮断薬と併用して血圧をコントロールして症状を緩和させて手術に耐えられるようにします。

 

本態性振戦・アカシジア

本態性振戦とは意思とは関係なく手指や足などが細かく震えるように動くことで、不随意運動と呼ばれるものです。

アカシジアは静座不能の症状を指します。じっとできない・手足のむずむず感・そわそわ・いらいらなどが発生するもので、神経伝達物質のノルアドレナリンの濃度が高まることで起こります。

このような震えなどの症状を抑える場合にもインデラル錠は有効に作用します。

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インデラル錠の副作用

 

ここからはインデラル錠の副作用に関して解説します。β遮断薬であるインデラル錠は心臓に存在するβ1受容体を阻害することで狭心症や不整脈を治療します。

しかし、β受容体はβ1の他に気管支に存在するβ2受容体もあります。インデラル錠はこのβ2受容体も阻害してしまうという特徴があります。

 

重篤な副作用:心機能

心機能を抑制する効果があるため、うっ血性心不全、徐脈など心臓に問題がある場合には症状が悪化することがあります。他にも異形狭心症なども該当します。

 

重篤な副作用:末梢性虚血

壊疽など重大な末梢循環障害がある場合は末梢性虚血が発生することがあり重症化する恐れがあります。

 

重篤な副作用:血液に関わるもの

無顆粒球症、血小板減少症、紫斑病が発生することがあります。

白血球中で細菌を殺す役割を持つ好中球が減少して抵抗力が弱まるのが無顆粒球症で、のどの痛み・倦怠感など風邪のような症状以外の自覚症状がないためインデラル投与中は定期的な血液検査を必要とします。

 

骨髄で作られる血小板が少なすぎる・血小板が破壊されすぎた場合に発生するのが血小板減少症です。手足に点状出血やあざが現れたり歯茎や鼻からの出血が見られます。

紫斑病では皮膚や粘膜の出血により紫斑ができ、鼻血月経過多・血尿を催すこともあります。

 

重篤な副作用:気管支に関わるもの

気管支痙攣、呼吸困難、喘鳴が現れた場合は中止するなどと共にβ2作動薬を用いて治療することがあります。インデラルを使用することで遮断されるβ受容体には心筋のβ1と気管支に存在するβ2があります。

 

β2を遮断されることで気管支が収縮してしまい呼吸が難しくなることがあるため、気管支喘息や痙攣治療には交感神経刺激剤の気管支拡張薬が用いられます。

 

その他の副作用

血圧低下による起立性のめまい・視野のかすみ等の視力異常、発疹・蕁麻疹があります。涙液分泌減少により目がゴロゴロしたりすることもあります。他には倦怠感徐脈の発生も報告されています。

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インデラル錠の飲み合わせ

 

インデラル錠は交感神経の受容体に作用し心筋の動きや血流を調節できる優れた薬です。しかしその特性から飲み合わせに注意が必要となります。

β遮断薬を含有した点眼薬などもあるので。服用中の薬は外用薬も含めて医師に申告しよく相談することが大切です。注意が必要な飲み合わせについて解説します。

 

リザトリプタン安息香酸塩

偏頭痛の治療薬であるリザトリプタン安息香酸塩(マクサルト)は併用禁忌です。

リザトリプタンを服用中または中止してから24時間以内にインデラル錠を服用するとリザトリプタンの作用を増強する恐れがあります。インデラル錠がリザトリプタンの代謝を阻害する可能性があるためです。

 

血糖降下剤

糖尿病治療のインスリンなどが該当します。インデラル錠によって肝臓のβ受容体が遮断されるため血糖上昇作用が抑えられて降下作用が増強する可能性があります。

 

カルシウム拮抗剤

インデラル錠からカルシウム拮抗剤の静脈投与にに変更する場合は48時間以上空けなければ肝血流量の変化で代謝に影響が出ます。相互作用による症状は低血圧・心不全・徐脈などが発現する恐れがあります。

 

クロニジン

クロニジンは高血圧の治療薬です。クロニジンからインデラル錠へ変更する場合も数日期間を空けてからでないと嘔気や頭痛・血圧上昇を増強する可能性があります。

同時投与中にクロニジンを中止した時にはβ遮断薬のインデラル錠の効果からα刺激作用が優位になるため血管収縮が増強されます。

 

非ステロイド性抗炎症剤

これは外用薬の湿布などに配合されているインドメタシンなどのことです。非ステロイド性抗炎症剤は血管拡張作用を持つプロスタグランジンの合成を阻害するため、インデラル錠の降圧作用が弱まることがあります。

 

リドカイン・シメチジン

インデラル錠が肝血流量を減らして薬物代謝酵素を阻害するためリドカイン・シメチジンの代謝が遅れて血中濃度が上昇することがあるので併用は注意が必要です。

 

ジギタリス製剤

ジギタリス製剤は心筋の収縮力を強くして脈を整え、心不全や心房細動の治療に使用されます。インデラル錠と併用することで脈が1分間に50回以下になる徐脈が発生することがあります。

 

クロルプロマジン

クロルプロマジンは統合失調症や躁病・不眠などの精神症状に広く使用されます。インデラル錠と併用するとともに血中濃度が上昇することがあるため注意が必要です。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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