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クチナシ色素の安全性を簡単に解説 【アレルギーへの危険性が心配】

<監修医師  WASHIO>
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クチナシ色素は手軽に様々な色を作り出せるので、幅広い食材や料理に使われていますよね。手軽で便利なクチナシ色素ですが、安全性に心配な点はないのでしょうか?

 

身近だけれど良く知らない、クチナシ色素について簡単に解説したいと思います。

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クチナシ色素はこうして作られる!

 

クチナシ色素とは、クチナシの果実から抽出・生成される天然の色素で着色料として食品添加物の指定されています。

クチナシ色素はクロシン・クロセチンというカロチノイド系(*1)の物質を主成分とする鮮やかな黄色い色素を持ち、日本では古くから着色料として使われてきました。

 

代表的なものでは、たくあんやおせち料理に欠かせない栗きんとん、栗の甘露煮などを鮮やかな黄色に仕上げるために使われます。また繊維の染料としても用いられています。

 

(*1)人参や緑黄色野菜に多く含まれる、βカロテンもカロチノイドの仲間です。多くのカロテノイドが油脂に良く溶けるのに対し、クロシンは水溶性であるため栗などを茹でる際に用いると綺麗な黄色に仕上がります。

 

クチナシから得られるのは黄・赤・青の3色で着色したい色によって生成方法が異なります。

 

✅ 黄色素・・・

→ クチナシの実を水またはエタノールで抽出したり、加水分解して作られます。

*食品表記は*

・クチナシ ・クチナシ黄色素 ・カロチノイド ・カロチノイド色素 ・カロテノイド ・カロテノイド色素 ・クロシン

 

✅ 青色素・・・

→ クチナシの果実からイリドイド配糖体(ゲ二ポシドなど)を抽出したんぱく質分解物と混ぜ、酵素処理(βグルコシターゼの添加)などを行って分離させます。

 

✅ 赤色素・・・

→ クチナシの果実から得られたイリドイド配糖体のエステル加水分解物とたんぱく質分解物の混合物に酵素処理(βグルコシターゼを添加)を行い分離させます。

*青・赤色素の食品表記*

・クチナシ ・クチナシ色素

 

いずれも、デキストリンまたは乳糖を含みます。

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クチナシ色素の安全性

 

クチナシ色素は安全?

天然着色料のクチナシは古くから料理や染め物に使われてきました。黄・青・赤の3色から作り出せる色はたくさんあり万能とも思える着色料です。

 

しかしクチナシ黄色素は下痢などの人体への影響も認められています。また安全性に問題がないといわれているクチナシ青色素とクチナシ赤色素ですが、クチナシ青色素は安全性について再検討が必要だといわれています。

 

原材料に「クチナシ色素」と表記してある場合、3種類のうちのいずれなのかを判断することは難しいため、できる限り添加物の含まれていないものを選ぶようにしたいものです。

 

着色料の使用を禁止されている食品

厚生労働省では食品衛生法により以下の食材へのクチナシ色素を含む着色料全般の使用を禁止しています。

 

・こんぶ類 ・食肉 ・鮮魚介類(クジラ肉含) ・茶 ・海苔類 ・豆類 ・野菜類 ・わかめ類

 

*食品衛生法ではお茶に直接混ぜることは禁止されていますが、食品加工時に抹茶とクチナシ色素を同時に使うことは問題ないとさせています。

 

また以前は赤い着色料の事を「食紅」と呼んでいましたが、現在は食品に色を付けるために使用される着色料の事を総じて「食紅」と呼びます。

 

もともとは天然素材の着色料のみの呼び方でしたが、現在は化学合成されたものも含めて「食紅」と呼ばれています。

 

本当に必要?

食品添加物としての着色の他に近年では子供のおもちゃの着色など、幅広い用途で使われている天然着色料。万能に思える天然着色料ですがその安全性はどうなのでしょうか?

 

クチナシは単色で料理に使ってもいいですが、安定した性質を持ち様々な色をきれいに作り出せるのが特徴で料理やお菓子のカラーバリエーションが広がります。特にカラフルなクッキーやキャンディーなどは子供たちに喜ばれますよね。

 

その他にも、農産物の加工品やアイスクリーム、ガム、サプリメント、インスタント麺、中華麺など幅広い食品に使われています。特にクチナシ色素はでんぷん質に対し強い染色性を持つため、乾麺や中華麺、菓子類に多く使われます。

 

また、パエリアやサフランライスのきれいな黄色はクチナシ黄色素でも作り出すことができます。味や香りがほとんどないクチナシはサフランのように高価ではなく、比較的安価で購入できるためサフランの代用品として使われることもあります。

 

抹茶を使った焼き菓子などできれいな緑色を出すために、耐酸性・耐熱性・耐光性に優れた抹茶色のクチナシ色素などを使うこともあります。これらを用いることで色落ちすることなくきれいな色を保つことができます。このため様々なジャンルのレシピで活用されています。

 

しかし本当にこれらの食品にクチナシ色素は必要なのでしょうか?

 

例えば「葉酸サプリメント」。本来、サプリメントに色付けは必要ありません。他にも、キャンディーや清涼飲料水などでレモン味をうたっているものにもクチナシ色素が使われていることがよくあります。

 

また青色素は清涼感があるためゼリーやアイスキャンディー、清涼飲料水などに良く使われます。これらもまた必要のないものです。外国ではこれらの添加物の使用を禁止している国も多くあり、日本からの輸出が認められないこともあります。

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アレルギーの危険性あり!クチナシ色素の毒性

 

人体への影響

ラットを用いた実験では、経口投与で死亡例などはないものの下痢や肝臓からの出血などの症状が見られました。これらの原因はクチナシ黄色素に含まれる「ゲ二ポサイド」という成分によって引き起こされたと考えられます。

 

しかしながら、これらの実験は通常摂取ではありえない量のクチナシ黄色素を投与しているため、適正な量を摂取する分には人体に影響はないといわれています。

 

しかし着色料などの食品添加物を使用している食品は、発がん性物質などの有害な添加物を使用している場合もあるので注意が必要です!

 

注意点!

漢方薬としても使われているクチナシ(山梔子)ですが、重篤な副作用に注意が必要な場合があります。

その副作用は「発性腸間膜性硬化症」です。これはクチナシの主成分である「ゲ二ポシド」が原因であるとされ、クチナシ(山梔子)を含む漢方の長期服用で引き起こされるとされています。

 

ゲ二ポシドが腸内でゲ二ピンに変わり、さらにアミノ酸と反応して青い色素を発生させ大腸の粘膜を部分的に青くします。

詳しいことは分かっていませんが、その青くなった部分で何らかのトラブルが起き腸内膜にある静脈を硬化させることで大腸の血流を阻害するといわれています。

 

それによって大腸の石灰化、下痢、便秘などを起こし潜血便などの症状が現れます。大腸の部分的摘出や重篤な場合は全摘出に至ることもあります。

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クチナシの12の有効な効果

 

クチナシの果実は漢方の生薬としても使われ「山梔子(サンシシ)」と呼ばれています。効能として主に挙げられるものは以下になります。

✅ 鎮静作用

✅ 止血効果

✅ 消炎作用

✅ 抗菌作用

✅ 解熱作用

✅ 精神安定作用

✅ 疲労回復

✅ 利尿作用など

これらの主成分「ゲ二ポシド(*2)」は高血圧や高脂血症、コレステロールを下げるとされ、ストレス緩和などにも効果があるとされています。

 

また、民間薬として打撲傷、捻挫などに塗布薬として外用で用いることもあります。

(*2)ゲ二ポシド・・・杜中茶の有効成分としても有名です。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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