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ラクテック点滴の効果や副作用まとめ【意外なカロリーは・・】

<監修薬剤師 いちかわえつこ>
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風邪やインフルエンザなど体調がすぐれないときに病院へ行くと点滴されることがありますよね。「ラクテック注」はそんな時によく使用される点滴用の薬剤です。

点滴をすると元気になるとよく言いますが、実は点滴薬そのものには栄養分は入っておらず、ほとんどが水分と電解質成分ですのでカロリーがありません。

では何故、元気になると感じるのでしょうか。調べてみましたのでご紹介します。また、調べてみる中で元気になる一方、副作用があることもわかりました。

必要量以上の水を飲むと水毒症になるように点滴剤の大量投与でも副作用が起こるのです。病院で一般的によく使用されている「ラクテック注」について、その効能や副作用を理解しておきましょう。きっと役に立ちますよ。

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ラクテック点滴とは?

 

「ラクテック注」は株式会社大塚製薬工場から販売されている処方せん医薬品(医師の処方せんにより使用する薬剤)です。

乳酸リンゲル液とも呼ばれ、電解質輸液に分類されます。後発品(ジェネリック医薬品)がニプロ株式会社やテルモ株式会社から発売されています。

「ラクテック注」は各種ミネラル成分を含み、点滴静注により必要な水分やミネラルを体内に補給して体液の電解質バランスを整えます

わかりやすくに言えば、飲むスポーツ飲料に対して点滴する「ラクテック注」で基本的な効果は同じです。

一度に投与される量は年齢・症状・体重により適宜増減しますが大凡500~1000mLが点滴静注されます。

投与量が多いため体に負荷がかからないよう投与速度が1時間あたり300~500mLと決められています。そのため1回の投与時間が1~2時間かかるのです。

また、ラクテック注は薬効分類では血液代用剤に分類され大出血や手術時の失血時には水分や血圧を維持するために血液の血漿の代用にされたり血液が酸性に傾いた状態を是正したりします

なお、点滴とは血管に薬剤を直接ゆっくりと流し入れる投与のことです。血管に管を固定し、高い位置に固定した薬剤と管をつなげて重力を利用して徐々に血管内に薬剤を投与していく方法のことです。

口から薬剤を飲めない場合や緊急時に口から薬を飲めても胃や腸で吸収されるまでの時間を待っていられないような場合に、血管内に直接薬剤を投与することができる点滴が必要となります。

しかし、薬の種類や患者の既往症によっては点滴できないこともあります。

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ラクテック点滴の4つの効果

 

細胞外液組成の補正・補給(補充輸液)

発熱、嘔吐、下痢などの症状があり自分で食事や水分をとることができないほどに体調が悪い時は水分の排出量は増えているのに補給ができていない危険な状態です。

そんな場合にラクテックを点滴することを補充輸液と言います。これにより細胞外液組成の補液が行われ、熱や嘔吐などが原因で不足してしまった電解質や水分を補い水分・電解質のバランスを整えます

細胞外液とは、細胞外に存在する体液の総称で血漿と間質液より構成されます。細胞外液の変化は細胞に大きな影響を与えますので、生命を維持するために、細胞外液の量と質を一定に保つこと(恒常性の維持)はとても重要です。

 

循環血液量減少時の細胞外液の補給・補正

術中術後は血管内の脱水が起こりやすいため血管内のボリュームを保つために輸液が行われます。

血管内脱水の原因は、出血や手術などの侵襲に伴う生体反応で血管の透過性が上り腹腔内・胸腔内・細胞間質などのサードスペースに水が逃げること、術中の不感蒸泄の増加、麻酔による血管拡張による相対的な脱水です。

このような時に血液代用剤にも分類される「ラクテック注」が血液の血漿の代用として輸液され体液のバランスを整え大出血や手術時の失血時に水分や血圧を維持します

出血量が多くラクテックの点滴だけでは不十分だと判断された場合は膠質浸透圧が高くラクテックよりも血管内にとどまりやすいとされるヘスパンダーという輸液が使用されます。

 

代謝性アシドーシスの補正

代謝性アシドーシスとは、血液もしくは他の体液の酸塩基平衡が酸性側に傾くことを言います。ラクテックの投与により血液が酸性に傾いた状態を是正し、アシドーシスを改善します。

 

維持輸液

脱水症状が起こった場合は1日に必要な電解質や水分を補給するために点滴されます。これを維持輸液といいます。

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ラクテック点滴の意外なカロリー

 

「ラクテック注」は酸リンゲル液とも呼ばれ、輸液によって血清電解質(Na+、K+、Cl-)をほぼ正常域値内に維持することが目的の輸液ですので「ラクテック注」の組成は電解質と水分でカロリー0なのです。

しかし、糖質が入っている「ラクテックG」になると、糖質の分のカロリーが増えるので200カロリーになります。

脱水時には糖質を含んだラクテックGよりもラクテックが使用されることが多いです。脱水の症状によって輸液を使い分けられています。

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ラクテック点滴の6つの副作用

 

禁忌

高乳酸血症の方は症状が悪化する恐れがありますので使用できません。

遺伝性果糖不耐症の患者の方はソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖症等が発現し、肝不全や腎不全が誘発されるおそれがありますので使用できません。

 

副作用

副作用として、以下のものが報告されています。

過敏症として以下の症状が起きる可能性があります。

✅ 蕁麻疹(赤い膨らみがあらわれる皮膚の病気)

✅ そう痒感(かゆみがでること)

✅ 紅斑(皮膚の表面が赤くなること)

大量・急速投与した影響として以下の症状が起きる可能性があります。

✅ 肺水腫(肺の組織に体液がたまった状態)

✅ 脳浮腫(脳の間質組織の含水量が異常に増加した状態)

✅ 末梢浮腫(手足などのむくみ)

があらわれる可能性があります。

 

慎重投与

以下の患者の方に投与する場合には、状態悪化の恐れがあるため、状態に注意し慎重に投与する必要があります。

✅ 腎不全の患者

【水分・電解質の過剰投与に陥りやすい】

✅ 心不全の患者

【循環血液量を増すため心臓に負担をかけます。】

✅ 重篤な肝障害

【水分・電解質代謝異常が悪化するおそれがあります】

✅ 高張性脱水症の患者

【水分補給が必要な症のため電解質の投与により症状が悪化するおそれがあります】

✅ 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者

【水分・電解質の過負荷となるおそれがあります】

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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