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レスパイトケアとは?【目的や意味をしっかり詳しく解説します】

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レスパイトケアという言葉を知っていますか?

 

レスパイトとは英語で『respite』と表記され、「小休止」「一息つく」などの意味を持つ言葉です。

昨今「レスパイトケア」「レスパイトサービス」という言葉を耳にする機会が増えましたが、一体なんのケアやサービスのことなのでしょうか

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レスパイトケアの意味を知る

 

「レスパイトケア」とは高齢者や障害者などの要介護者を在宅ケアしている家族などの精神的負担や肉体的な疲労から解放しようという「一時的代替サービス」のことです。

 

欧米で考案された形態ですが、日本でも2000年の介護保険法の施行により在宅介護・看護が一気に増加してきたことから広まりましたが、元々は1976年からショートステイの形態をとって導入されていました。

 

短期的な入所生活介護・入所療養介護給付という形で介護保険法に規定されており、地域支援サービスとして自治体や民間団体が独自に行うことも増えてきたのです。

 

要介護者の中には乳幼児や神経難病患者・がん患者なども含まれ、広く在宅ケアに追われる人たちを癒すための支援ですが、緊急時の対応や入所待ちの増加・受け入れ施設でもともと集団生活をしている利用者の生活習慣が保てない場合などがあり課題となっています。

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レスパイトケアの目的はコレ

 

介護する人たちへ向けた「レスパイトケア」の目的を知りましょう。

 

介護者にこそ休息を

一番の目的は、介護をしている家族などを肉体的・精神的疲労から一時的に解放して休息を取りリフレッシュしてもらうということです。

負担が軽減されることで「介護疲れ」を予防する意味も持っています。

 

介護疲れで予想される弊害についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
深刻な介護うつとは?【症状,病気,治療法など詳しく解説!】

 

どうしてもできない時の代替支援

在宅で介護をしている場合、介護者は外出することが制限される機会が多々あります。

出張や冠婚葬祭など、高齢者や病人をおいては行けないシチュエーションが発生した場合などです。

 

予定が入った時点で予約をすることができれば「行けないストレス」が介護者にも発生することを防げます。

 

二次被害防止策

介護者の身体や精神が疲弊を極めたばかりに発生する事象があります。介護現場で深刻化している虐待などです。

 

虐待にも様々な形があり、心理的虐待や身体的虐待の他に「介護の放棄」が急増しているようです。

この介護の放棄により要介護者の疾病・病状の悪化のような二次被害を防止する手立てにする目的もあります。

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「レスパイトケア=ショートステイの対象者とは

 

ショートステイは最長で連続30日まで宿泊しながら日常生活の支援を受けることができます。要介護1〜5の認定を受けていると対象となります。

 

また要支援1〜2の場合は「介護予防短期入所生活介護」の対象になるので、提供されるサービスはショートステイ同様となります。

 

要介護や要支援と聞くと高齢者のイメージがあるかもしれませんが、40〜64歳まででも介護保険料を支払っていて原因が16種類の疾病に該当する場合は「特定疾病」にあたるためサービスの利用ができます。

 

特定疾病に該当し3ヶ月以上要介護・要支援状態が継続すると介護保険の適応となり、介護保険を利用できるからです。

 

16種類の疾病には寝たきりやそれに準ずる状態になる疾患(がん末期や筋萎縮性側索硬化症など)・脳障害・血液性疾患や糖尿病性神経症などがあります。

 

ショートステイに利用規定はあるの?

 

介護保険サービスの利用には細かな規定があります。種類が多い上にわかりにくいのが介護保険ですが、ショートステイに関しての規定を見てみましょう。

 

利用日数

1泊2日から30日までの連続利用が可能(連続して30日を超えての利用は不可)です。

また要介護・要支援度により月間利用回数が規定されています。ショートステイ以外を利用していない場合、要支援1なら10日、要介護5では30日を限度としています。

 

注意したいのは要介護認定の有効期限の半数を超えての利用はできないという点です。

 

事業所の分類

多くは「併設型」といって老人保健施設や療養病床など、他の施設と併設して運営されています。併設型ではこれらの施設内に宿泊用の部屋があり利用するスタイルです。

 

もう一つの「単独型」というパターンもあります。これはショートステイ専門施設を単独で持つ事業所に宿泊するというものです。

 

宿泊利用する部屋による分類

宿泊に利用する部屋には大きく分けて3つの種類があります。

 

1部屋を2人から6人で利用する「多床室」という病院の病室にあるような大部屋タイプ・利用者1人ごとに個室を使用する「従来型個室」・個室プラス食事などができる共同生活スペースを持つ「ユニット型」というものです。

 

ユニット型は面積や居室の壁などの基準によりさらに「ユニット型準個室」に分類されています。

 

利用できる事業所の中でもどのような居室を持っているかを確認してみましょう。

 

その他に利用できる介護システムについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
小規模多機能型居宅介護とは?【施設や特徴など詳しく解説】

 

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費用を知れば安心して利用できる

 

レスパイトケアを利用して休息を取ることが大切ですが、施設の内容以上に気になるのは費用かもしれません。費用がわからずに利用をためらっていては元も子もありません。

 

サービス提供費用

事業所・利用する部屋の種類・要介護度などによって費用は細分化されています。

 

介護サービス料金の負担額(1割)・宿泊費(居住費)・食費・日用品費等の総額が自己負担額となります。施設と自宅間の送迎など各種加算もあるので、利用前には確認が必要ですね。

 

施設のタイプによってかかる費用が違う?

宿泊費や居住費(室賃と表示されていることもあり)は、多床室よりも従来型個室、さらにユニット型の順に費用が高くなります

また単独型よりも医療機関や老人保健施設などの併設型の方が高額です。

 

利用者負担料金の概算

短期入所生活介護にかかる施設利用費を挙げてみます。

要介護1での介護保険1割負担・併設型ショートステイの場合は1日あたり従来型個室使用が600円強、ユニット型個室では700円弱となります。

要介護5になると従来型個室で800円強、ユニット型では900円強になります。

 

東京都のある施設での例です。(保険給付1割負担)

 

介護保険施設サービス費892円+食事標準負担額300円+4人部屋居住負担費=1,192円

この施設では4人部屋の居住負担費が0円と設定されています。要介護1で計算したものですが、これを要介護5にしてみると、

介護保険施設サービス費1,127円+食事標準負担額300円+4人部屋居住費負担=1,427円

 

収入の状況や立地環境や施設によっては金額の差が出ます。この金額に加算額がプラスされることになりますし、1泊2日ならこの金額の2倍となります。

 

各種加算ですが、食事内容によるもの(療養食が必要な場合)・介護職員処加算・送迎加算・看護体制加算などがあります。

利用者の都合で予約をキャンセルした場合にはキャンセル料の負担が発生することもあります。

 

また、介護保険給付の対象外になるものとして食費(3食1,380円)や光熱費・車椅子など介護用品の費用などもあるので、契約確認を怠らないようにしましょう。

 

その他の健康保険に関するお話についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
入院費用の相談ガイド【平均の相場や健康保険の適用についても解説】

 

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レスパイトケアの充実は里親制度にも役立っている

 

介護をする人へ向けたサービスを紹介してきましたが、レスパイトケアの意義は休息を取ってもらうということでしたね。

あまり身近でないかもしれませんが、里親制度にもこのレスパイトケアは一役買っているのです。厚生労働省でも里親のレスパイトケア実施について自治体への助言・通知がなされています。

 

里親里子との関係とは難しいものなのかもしれません。

不調の可能性がある場合には直ちに児童相談所との情報共有がなされることが望ましいとされ、必要であれば一時預かりなどを利用する必要があります。

また、介護と同様に冠婚葬祭や出張など、避けられない状況がある場合にもレスパイトケアが必要になります。

 

里親制度について少し触れておきます。

 

里親には要件に合わせて分類があります。

養子縁組ではなく実親と暮らせるようになる時期まで養育する「養育里親」、虐待等の問題や障害を持つこともなど専門ケアを要する児童を養育する「専門里親」などです。

 

他にも親族であったり養子縁組を前提とする里親などがあります。

また施設に入所中で親族の面会機会などが少ない児童を月に数回ごく短期間家庭に迎え入れる週末里親という制度もあります。

 

里親制度とは社会的養護を必要としている児童を育むためのもの、里親希望者になるには明確な思いもあるでしょう。

しかし実の親と子供同様に育児放棄や児童虐待に結びついてしまう状況もあるのです。

このような時に里子の一時預かり制度を利用して一旦休息をとりましょうというのが里親制度のためのレスパイトケアなのです。預かり施設としてNPOが里親サロンを立ち上げていることもあります。

 

レスパイトケアを利用しながらお互いの関係性を良好に保てるよう、行政の支援を活用するのも一つの方法ではないでしょうか。

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