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多尿の4つの原因!【病気の可能性や治療法を徹底解説!】

<監修医師 吉野 聖奈>
トイレ 

多尿とは、その名の通り、おしっこの量が多いこと。「おしっこが多いだけだから…」と侮ってはいませんか?

 

もし、尿を作っている腎臓の病気だったとしたら、放っておくと透析が必要になってしまうかもしれません。

 

今日は、多尿の原因とともに、どのような病気の可能性があるのかも解説していきたいと思います。

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多尿とはどんな症状?

 

多尿とは

多尿とは、おしっこの量が多いこと。健康な成人では、1日の尿量は1,000~2,000リットル。それを7~8回に分けて排尿しています。しかし、多尿になると1日の尿量が3,000リットルを超えます。トイレに行く回数も1日8回以上となることが基準です。

 

多尿は夜間に減少するということもないため、夜中に何度もトイレで目が覚めて、睡眠障害を起こしてしまうこともあります。

 

多尿と頻尿の違い

トイレに行く回数が増えるというと、頻尿をまず思い浮かべるのではないでしょうか。頻尿も多尿も、似たような症状を持つ排尿トラブルですが、正確には別のもの

 

頻尿の場合、1回に出る量が少なく、トイレに入ってもなかなか出ないこともあります。対して多尿は、1回に出る量が多いことが特徴。

 

もし気になるようなら、1日にどのくらい出ているのか、ペットボトルなどに溜めて測ってみても良いかもしれませんね。

 

多尿の特徴

多尿を抱えるほとんどの人が訴えるのが、口の渇きです。口が渇くことで、水分を飲む量が増える「多飲」になり、その結果おしっこの量が増えるのです。

 

ほかに、多尿になる原因によっては、むくみを訴える人もいます。

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多尿の4つの原因!

 

尿が濃縮されない?

尿を作っているのは腎臓という器官。握りこぶしほどの大きさで、背骨を挟んで左右に1つずつあります。腎臓は血液を濾過して、そこから老廃物を尿へと変換させ、体外へと排出させる役割を持っています。

 

腎臓は尿を作る際、尿を濃縮させて、ナトリウムと水分の比重を正常に保っています。しかし、腎臓が正常に機能していなかったりすると、その比重が基準となる血漿浸透圧よりも低くなってしまいます

 

そうすると濃度の薄い尿になってしまい、量も多くなってしまうのです。

 

基準となる血漿浸透圧は1.010。通常はそれより高い、1.015~1.020の間になる比重が、血漿浸透圧と同じ1.010になると「等張尿」と呼ばれ、腎不全などが疑われます。さらに低くなって1.010以下になってしまうと「低張尿」と呼ばれます。

 

これは多飲や、尿の濃縮機能に問題があるという疑いが強くなります。

 

ストレス

心因性多飲症という、ストレスが原因で口渇があり、水分を多量に摂取してしまうという疾患があります。不安や緊張を感じた時に、水を飲むと落ち着くため、クセになってしまうケース。

 

「ただ水を飲んでいるだけだから…」と甘く見がちですが、多飲を続けていると低ナトリウム血症になり、腎臓に障害が残ってしまうことも。

 

心因性多飲症の基準は、1日6リットル以上飲むかどうか。人によっては、1日に10リットルも飲むという人もいるそうです。

 

カフェインやアルコール

コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインには利尿作用があるため、大量に飲むと、尿量が増加します。また、お酒を飲んだ時にトイレが近くなって、喉も乾くという経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか。

 

お酒を飲むと、アルコール分解のために水分を必要とするほか、毒性のあるアセトアルデヒドという成分の排出を促すため、トイレも近くなってしまいます。

 

過度な飲酒は控えるようにしましょう。

 

子供の多尿の原因は?

赤ちゃんや子供のトイレが近い、または、おもらしをするという場合。

 

子供の多尿の基準は、1日に2リットル以上となっています。子供の場合、尿量の変化などにも気づきにくいので、大人が少し気にしておいてあげると良いでしょう。

 

子供の多尿で考えられるのは、小児糖尿病か尿崩症という疾患となっています。

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5つの病気を疑って

 

多尿の原因としてよく挙げられる病気は大きく分けて5種類。多尿以外でどのような症状が出ているかで、どの病気かの区別をします。

 

尿崩症

口の渇きと多飲の症状が見られ、多尿である場合、まず考えられるのが尿崩症です。

 

これは、抗利尿ホルモンの分泌や作用に障害があるもので、体内の水分保持が上手くできなくなってしまう病気です。抗利尿ホルモンには、尿を濃縮させる働きがあります。

 

尿崩症には2種類があります。

 

✅ 中枢性尿崩症は、抗利尿ホルモンを分泌する脳下垂体に何らかの障害があるために起こります。脳腫瘍や、脳の外傷、手術後などに見られることが多くなっています。

 

✅ 腎性尿崩症は、抗利尿ホルモンの作用が低下するもの。先天的な遺伝であることが多いのですが、薬の副作用や電解質異常でも起こることも。塩分の取り過ぎのほか、塩分不足にも注意が必要です。

 

糖尿病

口渇や多飲のほかに、吐き気や嘔吐、多食、体重減少などが見られます。糖尿病は、膵臓からのインスリン分泌量が減少してしまうもので、それにより血液中の糖分濃度が上昇してしまいます。

 

血糖が高くなると、余分な糖分を尿として排出するため、大量の水分を必要とします。そのため、口の渇きや多飲といった症状が見られるのです。

 

糖尿病による多尿は、食事や運動で血糖値を下げることで改善されることが多くなっています。

 

副甲状腺機能亢進症

口渇や多飲のほか、食欲不振や下腹部痛が見られることが特徴。副甲状腺の腫大によりホルモンが過剰分泌される病気で、それにより様々な合併症の心配があります。

 

特に注意が必要なのは高カルシウム血症。倦怠感を伴うことが多く、軽度だと気づかないことが多いため、知らずに悪化してしまう恐れがあります。

 

高カルシウム血症が続くと、骨粗しょう症や尿路結石、腎障害になる危険性があるほか、胃潰瘍や膵炎、高血圧などの合併症も考えられます。

 

低カリウム血症

口渇や多飲のほかに、筋力の低下、四肢の麻痺が見られます。血液中のカリウム濃度が下がることにより、筋肉や消化管、腎臓などに障害が出る病気。

 

原因は、拒食症などによるカリウム不足のほか、アルカローシスという症状や、薬の影響が考えられます。アルカローシスとは、血液がアルカリ性へと傾いたり、血中のインスリン濃度が増したりする症状のこと。

 

薬の影響で考えられるのは、利尿剤の服用、または甘草の含まれる漢方薬の使用です。甘草にはステロイドの作用を高める効果があり、それにより尿中にカリウムが大量に溶け出してしまいます。

 

低カリウム血症で見られる症状に、高血圧が付随する場合には「原発性アルドステロン症」という病気の可能性もあるので気を付けましょう。

 

慢性糸球体腎炎

多尿の症状にむくみが見られ、血尿、貧血、高血圧などが併発している場合には、慢性糸球体腎炎という腎障害の可能性が考えられます。

 

原因としては、細菌やウイルス感染による急性糸球体腎炎が1年以上続いた場合や、免疫学的機序によるものが考えられますが、詳しいことは未だ解明されていません。

 

そのため、血尿や尿検査によって偶然発見されるケースが多いのが特徴となっています。

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多尿の治療法

 

まずは病院へ

おしっこの量が多いなと感じる場合には、1日にトイレに行く回数や、1回に出る尿の量を少し気にしてみてください。病院は内科、または泌尿器科に行くと良いでしょう。

 

血液検査や尿検査などに、一般的な検査をすることで病気を特定し、どのような治療が必要かのアセスメントを行います。

 

多尿に効く市販薬

多尿の原因が、コーヒーやお酒の飲み過ぎだったりと自分でわかっている場合には、市販薬での改善でも良いでしょう。

 

多尿の市販薬には「八味地黄丸」が成分に含まれているものが多くあります。八味地黄丸は、下半身の衰えや、腎機能の低下に対して効果のある漢方薬。

 

クラシエで八味地黄丸として漢方薬が出ているほか、大鵬薬品のハルンケアや、小林製薬のユリナールにも成分として含まれています。

 

ドラッグストアなどで探してみてはいかがでしょう。

 

セルフチェックが大切!

トイレに行ったとき、意外と自分のおしっこを見ていない人も多いのではないでしょうか。今回ご紹介した多尿以外にも、頻尿や血尿など、尿トラブルは様々あります。

 

尿トラブルがある時に考えられるのは、尿を作っている腎臓の病気。しかし腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、なにか不調があっても表に出にくく、悪化するまで気づかないことが多くなっています。

 

そのため、セルフチェックとして大切なのが、普段の尿をよく観察しておくことです。色や臭い、量、泡立っていないかなど。トイレに行く回数にも気を配ってみてください。

 

もし、いつもと違う尿が出ている場合には、ほかに思い当たることがないかどうかも考えて、病院を受診するようにしてください。

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