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肝膿瘍の2つの原因や症状【ドレナージ術を分かりやすく解説!】

<監修医師 ドクターTST>
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肝臓に膿が溜まる疾患で「肝膿瘍」という病気があります。

この病気は高熱や腹部の痛み、倦怠感や吐き気、時に黄疸を発症する場合もあり、医療が発達している現代においても、死亡率も高い疾患です。

 

稀にインフルエンザや肺炎などと間違えられる事もあり、あまり知られていない病気かもしれませんが、いざという時の為に知識を得ておく事は良い事です。

今回は肝膿瘍の原因や症状などについて解説していきます。

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肝膿瘍とは?

 

肝膿瘍とは一体どんな病気なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

肝膿瘍とは肝臓内に細菌や原虫が侵入する事によって白血球が戦った結果、膿が溜まる病気の事を言います。膿が細菌により作られるものか、そうでないものかによって肝膿瘍は二種類に分けられます。

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肝膿瘍の原因

 

肝膿瘍の原因は二種類に分類されます。細菌によるもの(細菌性)か、そうでないもの(非細菌性)になります。原因の二つを説明していきましょう。

 

細菌性肝膿瘍

細菌性肝膿瘍の原因はその名の通り、細菌に感染する事によって起こる肝膿瘍です。この細菌の感染する経路が複数存在します。

 

細菌性肝膿瘍の感染経路について

細菌性肝膿瘍の感染経路は主に

✅ 総胆管結石、膵胆道系の悪性腫瘍が出来た場合、それに伴った腸内細菌が胆汁の流れとは逆に流れ、胆道に感染した上に胆管炎を発症したのち、肝膿瘍を発症します。

 

✅ 虫垂炎、クローン病、潰瘍性大腸炎などの様に腹腔内で感染症を発症し、門脈内での菌血症から肝膿瘍を発症します。

 

✅ 外傷が原因によって肝損傷が感染を発症し、肝膿瘍を発症します。

 

✅ 切除が出来なくなった肝胆膵がんなどの悪性腫瘍の治療、肝がんの局所治療後に発症する事があります。

 

アメーバ性肝膿瘍

細菌性肝膿瘍とは他にアメーバ性肝膿瘍があります。アメーバ性肝膿瘍の原因は「赤痢アメーバ」に経口感染した後に、大腸から門脈に移行し肝臓内で肝膿瘍を生じます。

 

この赤痢アメーバーによる肝膿瘍にかかる人の特徴として「若年者」「同性愛者のSTD(性感染症)」としても有名です

二つの原因をお話ししましたが、9割が細菌が原因とされています。では、肝膿瘍の症状にはどのようなものがあるのでしょうか。

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肝膿瘍の症状を知る

 

肝膿瘍の症状をご紹介していきましょう。

 

発熱

発熱する事でよく他の病気(肺炎やインフルエンザ)と間違われがちですが、検査をして最終的に腹部CTを行う事で発見される事が多いです。

 

特徴としては発熱でも「高熱」が出ます。高熱が出て他の検査で異常がない場合には肝膿瘍を疑ってCT検査をしてみる必要があります。

 

倦怠感

高熱を伴いますので、倦怠感は当然出てきます。肝膿瘍に限らず他の疾患でも倦怠感が出る事は多々あります。

 

吐き気・嘔吐

発熱、倦怠感の次に吐き気・嘔吐が起こりやすいです。個人の障害の程度によりますが、全く症状が無い場合もあり得ます

 

食欲不振

発熱や倦怠感は風邪の時にも同様に起こりやすいものです。その際には食欲不振が起こる事もあります。肝膿瘍において食欲不振は30~40%程度の人で起こりうると言われています。

 

黄疸

黄疸は胆汁色素であるビリルビンが血液中、組織中に増加する事で、皮膚や粘膜の色が黄色くなる症状です。白目が良く黄色っぽく出るのが良く知られているかもしれませんね

 

血性下痢

赤痢アメーバによるアメーバ性肝膿瘍の特徴として血性下痢が現れます。赤痢アメーバによるものは細菌性の赤痢に比べると、発症そのものは緩やかに進みます。多くの場合で腹部の痛みや、イチゴゼリー状の粘結性というか血性の下痢症状を見せます。

 

肝膿瘍の症状にも様々なものがあり、詳しい検査をしないと肝膿瘍とは別の病気に間違えられる可能性も高いです。きちんと検査を受け、肝膿瘍かどうかを見極める事が大切です。

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肝膿瘍の治療法。ドレナージ術

 

肝膿瘍の治療法についてお話ししましょう。肝膿瘍の治療については、個々の病状を把握してから患者が主治医と話し合い、どのような治療方針にしていくのかによっても異なっていきます。

 

一般的には細菌性には各種抗菌薬を、アメーバ性にはメトロニダゾールを投与します。ドレナージを必要とする可能性もあります

「ドレナージ」とはCTや超音波検査で肝膿瘍の位置を把握した後に、肝膿瘍が進行している場合にはその部位に針を刺して、膿を出す事を言います。

 

局所麻酔をし、CTや超音波などで位置を確認しながら針を膿瘍内に進め、ガイドワイヤーを使い安全に、そして確実にチューブを膿瘍内に挿入してから、膿を体外に出していきます。

 

膿瘍は細菌などに汚染された液体なので、そのままにして置くと細菌が繁殖し、周辺に炎症・細菌が拡大する恐れがあるからです。膿瘍が小さくなったり、消失した場合にチューブを抜いていきます。

 

靜注抗菌薬を処方している場合は全身状態の改善が見られ、ドレナージが終了するまで、最初に2~3週間は必要となっていきます。膿瘍が画像で確認できている場合には、もう少し治療期間を要する事もあります。

 

肝膿瘍は死亡率も高い疾患です。最初の発症では風邪やインフルエンザ、肺炎などと間違えやすいですが、高熱が出た時こそCTや超音波を検査をして、早期発見に努める事が重要になります。

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