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腸炎ビブリオの症状が怖い【潜伏期間や3つの治療法を解説!】

<監修医師 吉野 聖奈>
腹痛 

腸炎ビブリオは夏になるとよく耳にする症状ですが、実際にはどのような細菌なのでしょうか。知っておかないといざというとき対処できません。

今回は怖い腸炎ビブリオの症状について、潜伏期間や治療法を解説します。

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腸炎ビブリオとは?

 

まずは腸炎ビブリオがどのような存在なのかを解説します。

 

腸炎ビブリオはこんな病気

腸炎ビブリオは好塩性のグラム陰性桿菌であり、ビブリオ目ビブリオ科ビブリオ属に分類されます。

主に海水や海中の泥の中に潜んでいますが、この細菌に感染した魚介類を人間が生のまま摂取することで感染し腸炎ビブリオ中毒症を引き起こします。

 

日本ではサルモネラと並んで腸炎ビブリオ食中毒は発生件数が多い食中毒となっています。溶血性の毒素を排出することもあり、とくに高齢者や子供の感染は危険を伴います。

 

同じビブリオ目ビブリオ科の細菌にはコレラ菌がありますが、増殖のためにはコレラ菌とは異なり1~8%濃度の塩化ナトリウム(塩分)が必要になります。

 

好塩性のために、腸炎ビブリオに汚染された手で漬け物に触れると、漬け物も汚染され腸炎ビブリオを広げる感染源となることがあります。

 

水温が15℃よりも低い場合は増殖しませんが、20℃を越えると爆発的に増殖を始めます。そのため水温が上がりやすい夏場に腸炎ビブリオが増殖する原因となります。

 

増殖するスピードは食中毒を引き起こす原因となる細菌の中でも最速です。

また15℃以下の低温だけではなく、極端な高温・真水・酸による処理を行うと腸炎ビブリオは効果が弱まるという特徴があります。人から人へとうつることは稀です。

 

腸炎ビブリオの原因

腸炎ビブリオ食中毒は、腸炎ビブリオに感染した魚介類を生で食べることで発生します。

そのため寿司や刺身といった生食文化のある日本で特に多い食中毒ですが、最近は鮨人気がグローバル化してきたため、日本以外でも見られる食中毒となってきています。

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腸炎ビブリオの症状

 

具体的な腸炎ビブリオの症状を解説します。

 

腹痛

腸炎ビブリオ食中毒を発症すると、まずは激しい腹痛におそわれます。その後、他の様々な症状が現れることになります。主に小腸に感染するので、腹部上部が痛みます。

 

下痢

腹痛を伴う下痢が発生します。便の匂いが独特で、まれに血便が混じる場合もあります。

 

嘔吐

激しい嘔吐や吐き気を催します。

 

発熱

下痢や嘔吐と共に、発熱症状が現れることもあります。ただしそこまで高熱には至りません。37~37度ほどの間で停滞します。

 

チアノーゼ

皮膚や粘膜が青紫色に変色する場合があります。唇が紫色に変色し腹痛などの症状が出ている場合は、腸炎ビブリオの疑いがあります。

 

敗血症

まれに、高齢者など免疫力が弱っている人が傷口から腸炎ビブリオに感染してしまうと敗血症を引き起こす場合があります。

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腸炎ビブリオの潜伏期間

 

腸炎ビブリオは人間の体内に侵入した後、6~24時間ほどの潜伏期間を経て発症に至ります。ひとの体内には腸炎ビブリオが増殖するための条件が揃っており、爆発的に増殖します。

ただし体外に菌を排出するはたらき(嘔吐や下痢など)により、症状が長引くことはまれです。

 

腸炎ビブリオを発症したかどうかは、検便で判断します。医療機関で検査することが出来ますので、症状がいくつも当てはまるようでしたら病院を受診しましょう。

数日で回復するとはいえ、腸炎ビブリオ食中毒は集団感染や二次感染のおそれのある食中毒ですので、すみやかな対応が必要になります。

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腸炎ビブリオの治療法

 

気になる腸炎ビブリオの治療法について解説します。

 

自然治癒に任せる

通常は1日か、長引いても3日ほどで症状は治まるため特に治療は行わず自然治癒に任せます。激しい下痢・嘔吐は体外に菌を排出するために必要な生理現象です。

 

回復するまでは断食でもかまいませんが、脱水症状だけは防ぐ必要がありますので、こまめに水分補給を行います。最近は薬局以外にドラッグストアでも経口輸液がそろっていますので、活用しましょう。

 

薬を服用する

基本的には自然治癒に委ねるのが一般的ですが、免疫力が低下している状態の患者の場合は、抗菌薬を用いた化学療法に踏み切ることもあります。

 

ただし下痢止めを服用すると菌がなかなか体外に排出されず、症状が長引いてしまいますので使用しないようにします。また解毒剤も脱水症状を加速させる危険性がありますので用いることはあまりありません。

 

腸炎ビブリオ感染を予防する

命に別状がないとは言え、腸炎ビブリオ食中毒は感染すると激しい痛みを伴います。そのため重要なのは、いかにして腸炎ビブリオ感染を抑えるかということになります。

予防には、汚染された食べ物を摂取しないのが一番です。

 

食べ物を汚染させないためには、腸炎ビブリオは低温下では増殖しにくいので冷蔵保存が大切です。特に増殖しやすい夏場は、生ものは極力冷蔵保存します。

また真水や高温にも弱いので、生魚を調理する前によく真水で洗浄し、十分な加熱を行うことも予防に有効な手段です。

 

生魚を捌いた場合は、他の食材に触れる前によく手を洗い、調理に使用したまな板や包丁と言った調理器具もしっかり洗浄し天日で乾かしたり消毒薬を用いて消毒・除菌します。

 

また食品関係の職場で働く人は、定期的に職場での検査を受けます。免疫機能が健全にはたらいている人であれば、陽性反応が出ることはまずありません。

二次感染を防ぐためにも、食の現場では予防に力を入れるべきでしょう。

 

腸炎ビブリオの症状について解説しました。集団食中毒が最も恐ろしいので、思い当たる節のある方は早めに医療機関を受診しましょう。

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