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麻疹と風疹の違いは?【予防接種の共通ワクチンの副作用】

<監修医師 まっちゃん>
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「はしか」という言葉は、麻疹で風疹でも使われます。一般的には、「はしか」は麻疹、「三日はしか」は風疹として用いられています。

両方ともウイルスによる感染症です。症状は、発熱や赤い発疹などが出現する特徴があります。

病名が異なるように、似たような症状でも、感染するウイルスの種類や症状の出方など、麻疹と風疹には違いが見られます。

ここでは、麻疹と風疹の違いについて説明します。

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麻疹と風疹の違い~麻疹(はしか)とは

 

麻疹や風疹は、発熱、咳、皮疹などの症状をおこします。発熱や咳については、風邪、おたふく風邪、インフルエンザなどの場合にも、類似した症状がみられることがあります。

また、皮疹については、突発性発疹をはじめ、各種アレルギー症状でも類似した状態がみられることがあります。

麻疹や風疹の病気の特徴を理解することで、他の病気との鑑別を行う必要があります。

ここでは、麻疹について、「症状」、「潜伏期間」、「原因」の3点から説明します。

 

症状

麻疹は、「はしか」とよばれる病気で、小児期の急性ウイルス感染の一つです。

麻疹の症状は潜伏期➡カタル期(前駆期)➡発疹期➡回復期の4段階で説明されることがあります。

 

潜伏期を過ぎ、カタル期に入ると、突然の高熱、咳、鼻水、関節痛、下痢などが見られます。また、結膜が充血する結膜炎や目やになどの症状も見られます。

結膜炎に関してくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

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麻疹に特有の症状として、コプリック斑があります。これは、口内炎に類似した症状で、頬粘膜に灰白色の斑点が出現します。

発疹期の数日前に現れ、口腔粘膜全体に広がる場合もあります。口腔内粘膜に症状がでるため、痛みなどによる食欲減退がおこることもあります。

 

発疹期は、カタル期に出た高熱が一度下がって、再び発熱するころに、耳のうしろや頬から赤い発疹が出始めて、全身に広がります。

発疹は、回復期に入ると、暗赤色の色素沈着をして症状が落ち着きます。

 

異なる病気ですが、全身に発疹がでる「水痘」があります。水痘の場合は、発熱とともに発疹が出現し、かゆみが強いことが特徴です。これらの症状の出方から、麻疹との鑑別診断を行います。

 

また、麻疹の合併症として、中耳炎や気管支肺炎などがあります。

麻疹にかかる際には、免疫力低下状態にある場合が多く、麻疹のウイルスに感染後、肺炎球菌などの2次感染が起こる場合もあるため、注意が必要です。

 

潜伏期間

麻疹は、咳やくしゃみなどの呼吸器の粘膜から感染して、10~12日の潜伏期を過ぎた後、突然の発熱などの症状が出現します。

 

原因

麻疹ウイルスは、パラミクソウイルス科のRNAウイルスで、ヒト以外には感染しないとされています。感染力が非常に強く、症状は重篤な場合が多いのが特徴です。

麻疹ウイルスは、咳やくしゃみ、会話などによって、呼吸器粘膜からの直接飛沫感染・空気感染を起こすことが報告されています。

特に、乳児などの免疫力の低い人への感染は9割以上とも報告されているため、保育園などの集団生活をしている場合は、注意が必要です。

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麻疹と風疹の違い~風疹とは

 

麻疹のときと同様に、風疹について、「症状」、「潜伏期間」、「原因」の3点から説明します。

 

症状

風疹は「三日はしか」と呼ばれる病気で、麻疹と類似した発疹性ウイルス感染症の一つです。風疹患者は、春から初夏の季節に比較的多く報告されています。

潜伏期を過ぎた後、微熱、発疹、軽い咳、充血、喉の痛みなどの症状が出現します。

これらの症状は、発症後、全身に広がっても、通常3日以内に消退、改善することから、「三日はしか」と呼ばれています。

 

また、風疹に特有な症状の一つにリンパ節腫脹があります。これは、首や耳の後ろのリンパ節が腫れる症状が出現します。

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類似症状の耳の後ろが腫れる病気におたふく風邪があります。おたふく風邪の場合は、腫れとともに、一度高熱を伴うなどの特徴があるため、風疹との鑑別の際に、腫れと共に熱の経過を確認します。

 

潜伏期間

風疹ウイルスは、呼吸器粘膜から感染し、潜伏期間は、2~3週間とされています。感染力は麻疹より弱く、20%程度は、不顕性感染という報告もあります。

 

原因

風疹ウイルスは、トガウイルス科のRNAウイルスであり、麻疹とは異なるウイルスで感染します。主な感染経路は、咳、くしゃみなどの飛沫感染や空気感染によるとされています。

風疹ウイルスに感染すると、一般的には、終生免疫を獲得するとされています。

しかし、全く再感染がないものでもないため、感染に注意が必要な免疫力の低い方や妊娠を希望する女性などは、注意が必要です。

 

特に妊娠中の女性が風疹に感染した場合、妊娠早期の場合、胎盤を介して胎児に感染して、流産などの原因となります。

また、出生時に、白内障、先天性心疾患、難聴などの症状を起こす先天性風疹症候群となる場合も報告されています。

妊娠を希望する女性は、血液検査で風疹の抗体を確認ができます。自治体によっては、無料で抗体検査ができる場合もあるため、検査を受けることをお勧めします。

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予防接種の注意事項

 

麻疹や風疹は、予防接種としてワクチンを接種すると9割以上で免疫を獲得すると報告されています。

特に麻疹の場合は、発症してしまうと症状が重篤となり、生命の危険を伴う場合もあるため、計画を立てて予防接種をうけるようにしましょう。

 

麻疹と風疹の予防接種は、2006年より前は単独接種が主流でしたが、現在は、麻疹・風疹の混合ワクチン(MRワクチン)があるため、一度で2つの予防接種ができるようになりました。

MRワクチンは、生ワクチンであり、風疹ウイルスと麻疹ウイルスの毒性を弱めたウイルスを用います。

生ワクチンは、免疫の獲得率は高まりますが、副反応は不活化ワクチンと比較して起こりやすいとされています。

主な副反応には、発熱、発疹、赤み、腫れ、リンパ節の腫れなどの症状がみられ、MRワクチン接種後、1週間程度で出現、症状は2~3日で消失すると報告されています。

しかし、まれに副反応が重症化し、急性血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどを発症することもあるため、予防接種後の体調の変化には注意が必要です。

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また、MRワクチンは、鶏の胚細胞を用いて作られています。

そのため、重度の卵アレルギーがある場合などは、接種後のアナフィラキシー症状を起こす可能性があるため、重度の卵アレルギーがある場合は、接種前に医師に相談することが重要です。

 

MRワクチンの予防接種は、子供は無料とされているところが多く、大人の場合は、10,000円前後の費用がかかるとされています。

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麻疹・風疹にかかってしまった時の対処法

 

麻疹・風疹は予防することが大切ですが、もしかかってしまったときの対処法について説明していきます。

 

水分補給

両疾患ともに、発熱症状があるため、脱水に注意が必要です。

特に麻疹の場合は、高熱に伴い、下痢といった症状もでる場合があるため、発汗に加えて、下痢による脱水の可能性も十分に考慮する必要があります。

脱水症状を緩和・予防するためには、スポーツドリンクやOS-1(経口補水液)など、電解質や糖分、塩分、ビタミンなどが調整された飲み物を摂取します。

また、口腔内に炎症がおきて、食事などからの栄養摂取が困難な場合もあるため、ゼリーなどの口腔内に刺激の少ないものからカロリーを摂取することをお勧めします。

くわしい脱水症状への対処方法についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
脱水症状の5つの対処法【高齢者は注意して!】

 

頭部を冷やす

発熱症状がみられるため、頭部や脇などを積極的に冷やすことも効果的です。発熱している状態は、体力を奪っていきますので、氷枕、冷却ジェルなどを使用して体をクールダウンしましょう。

また、体を温める入浴は、負担となる場合があるため、入浴は控えましょう。

 

また、風疹の場合は、微熱であることから、感染に気が付かないで、学校などの体育などで運動をしてしまう場合もあります。

運動で、体が疲れてしまうなどの原因で、免疫力が低下して症状が重症化する場合もあることから、注意が必要です。

 

保温・保湿

発熱症状を伴う場合は、熱が体の全体にいきわたるまでは、悪寒を伴い、寒さを訴えます。また、熱が体の全体に達した場合は、暑さを訴えるなど、時間の経過で変化していきます。

そのため、空調などを利用したこまめな温度調節をしましょう。

また、空気が乾燥していると目やになどの症状がよりひどくなる場合もあるため、適度な湿度も保てるように加湿器などを使用し、安静にできる環境を整えることが大切です。

 

マスク着用

両疾患とも飛沫・空気感染を起こすため、家族への感染を防止するために、室内でもマスクを着用しましょう。

麻疹の場合は感染力が強いため、生活する場所を隔離するなどの対策をとることも有効です。

 

学校・会社を休む

両疾患ともに、感染性のウイルスが原因で発症します。

学校や会社には、免疫力の弱い方もいる可能性もありますので、他人へウイルスをうつしてしまわないためにも、休むようにし、外出はしないようにします。

 

病院で診察

麻疹や風疹の初期症状は、風邪などの他の疾患でも類似した症状が起こります。

きちんと診断を受けて、治療を早急に開始しなければ、合併症などの症状を引き起こし、重篤な症状となってしまう場合もあります。

症状が出たら、医療機関を速やかに受診しましょう。

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