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黄疸の症状を新生児と大人で分けて解説【末期がんとも関係してるの?】

<監修医師 吉野 聖奈>
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「黄疸(おうだん)」はよく赤ちゃんに出るという話を良く耳にするかもしれません。新生児の場合には約7日位経てば、自然と消える事が多いようですが、中には治療を要する事もあります。

また黄疸は赤ちゃんだけでなく、大人にも出る事があります。その原因は一体何なのでしょうか。黄疸の症状を新生児と大人に分けて解説し、また考えられる病気についてお話しします。

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新生児の黄疸の症状

 

まず黄疸という名前は良く聞く言葉かもしれませんが、黄疸とは一体どのようなものかをお話しします。

黄疸は血液中に存在するビリルビンという成分が増加し、脂肪組織と沈着する事で肌や白目が黄色く見える事を指します。

ビリルビンは赤血球のヘモグロビンが壊れた時に出る物質で、通常は肝臓で処理されて腸を経て、便と共に排出される事がほとんどです。

ではなぜ、新生児には黄疸が出やすいのでしょうか。

新生児は元々大人に比べて血液量が多く、赤血球の寿命が短いので、自然とビリルビンの量が多くなります。また新生児はまだ内臓機能が未発達の為、黄疸が出やすくなります。

 

新生児の黄疸の症状としては

✅ 生理的な黄疸

生後2~3日で症状が現れて、4~5日にピークとなり、約7日後には症状がほぼ消退する事がほとんどです。先ほどお話しした内臓機能がまだ未発達で、新生児は血液量が多い事から出る生理的な症状です。

✅ 母乳性黄疸

母乳は母体の血液から作られる物で、それを飲む事で新生児の血液量に変化がある為、黄疸が続く事があります。

生後3週間から約1か月ほど続きますが、母乳を良く飲んでうんちやおしっこの色に問題がなければ、ほとんど心配はありません。

✅ 新生児溶血性黄疸

お母さんと赤ちゃんの血液型が違う事が原因で起こる黄疸です。

赤ちゃんと血液型が異なる事で、お母さんの体内で赤ちゃんの血液に対する抗体が出来てしまい、その抗体が赤ちゃんの体内に入る事で赤ちゃんの赤血球を破壊してしまう事が起こります。

生後すぐから黄疸や「貧血」の症状が赤ちゃんに起こっている場合には、新生児溶血性黄疸の可能性があります。産婦人科で見つかる事が多く、治療を必要とします。

 

貧血の症状についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
貧血で倒れる症状や対処法【甘く見てませんか?】

 

✅ 核黄疸

新生児黄疸でビリルビンの数値が高いままの状態が続き、ビリルビンが脳に蓄積する事で起こる一連の症状です。重症の場合には脳性まひが残る事もあります。

目立つ症状としては生後3、4日後頃に「元気がない」「ほ乳力の低下」などの症状が見られます。核黄疸は治療が難しい為、予防が大切になってきます。

✅ 胆道閉鎖症による黄疸

肝臓と十二指腸潰瘍を繋ぐ胆道が閉鎖していることで、肝臓で作られたビリルビンを含む胆汁が流れない事で黄疸の症状が悪化する事があります。

生後10日程経っても黄疸の症状が消えず、便が白っぽい場合には胆道閉鎖症の可能性があります。必要な検査などを行い、胆道閉鎖症と診断された場合には手術が必要となります。

赤ちゃんの黄疸に関しては、自然と症状が消える事がほとんどですが、中には病気のサインになっている黄疸もあります。自分で変化を訴える事が出来ない赤ちゃんは、しっかりとお母さんが変化に気づいてあげることが大切です。

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大人の黄疸の症状

 

赤ちゃんの場合の黄疸の症状についてお話ししましたが、大人に黄疸が出る場合とはどのようなものがあるのでしょうか。

大人には実は体質的な黄疸もあるようですが、大人の場合には病的な原因がほとんどと言われています。その原因について見ていきましょう。

 

✅ 急性肝炎などの肝臓の病気(肝細胞性黄疸)

ビリルビンを処理するべき肝臓の状態が悪くなり、黄疸が出やすくなります。

要因としてはウイルス・薬剤・アルコール・自己免疫など様々な物がありますが、肝硬変で黄疸が出ている場合にはかなり肝臓の状態が悪化していると言えます。

また肝臓がんの場合にも黄疸が出る事があります。急性肝炎等であれば、抗生物質の投与などで治療をしますが、肝臓がんの場合には治療が困難となってきます。

 

肝硬変についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
自覚症状のない肝硬変は放置すると危険【原因や食事方法を紹介】

 

✅ 胆汁の流れが滞る事によって起こる(閉塞性黄疸)

何らかの原因で胆道や胆管が詰まってしまい、本来腸に流れていくはずの胆汁が流れずに逆流する事で黄疸が出る事があります。

閉塞性黄疸が続くと、他の臓器にも影響を及ぼす事もあり、命に関わる危険性もあります。

✅ 溶血性貧血による黄疸

人間の赤血球の寿命は約120日と言われていますが、この赤血球の寿命が15~20日程短くなると貧血が起こります。これが溶血性貧血です。

この貧血の特徴としては動悸、息切れ、全身の倦怠感の他に黄疸が見られる事が特徴です。

ビリルビンは尿中にも排泄される事があり、尿の色が濃くなったり、血管内溶血の場合には、赤色や茶色の尿が出たりします。症状が慢性化した場合、このビリルビンが胆のうに溜まり、胆石が出来やすくなる可能性があります。

尿の色で判断する身体の不調についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
うわっ尿の色が濃い!10の原因を解説!

 

大人の黄疸の場合には病気が潜んでいる可能性が高いです。黄疸が出た場合には早めに病院を受診する事が重要です。

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黄疸の原因となる病気

 

黄疸の原因となる病気をまとめてみました。

 

新生児溶血性黄疸

赤ちゃんとお母さんの血液型が異なる事で起こる貧血の症状です。黄疸を伴い、治療が必要になります。

 

核黄疸

赤ちゃんの体内のビリルビンが脳に蓄積される事で、脳機能障害を含む様々な症状が起こります。重症の場合には脳性まひになる可能性もあります。

 

胆道閉塞症

胆道が閉鎖する事で流れるはずのビリルビンがとどまってしまい、黄疸の症状が出る事があります。

 

溶血性貧血

赤血球が壊れやすくなる事で、貧血の症状と共に黄疸の症状が見られます。

 

肝細胞性黄疸

ビリルビンを処理する肝臓の状態が悪くなり、黄疸が出やすくなります。肝臓の治療が必要になります。

 

閉塞性黄疸

何らかの原因で胆汁が流れずに逆流してしまい、黄疸が出る事があります。

詳しくは新生児の黄疸の出る原因、成人の黄疸の出る原因で記載していますが、新生児の場合は自然と消える物が多く、成人の場合は病気の原因になっている事がほとんどです。

日本人の場合には「黄色人種」の為、黄疸が初期の場合には分かりにくい事も多いそうです。

新生児や赤ちゃんの場合には、産婦人科で対応してくれることがほとんどですが、成人の場合には出来るだけ黄疸の症状が見られた場合、早めに病院を受診するようにしましょう。

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