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あれっ?顔色が悪い!【原因は肝臓の危険な病気って本当?】

<監修医師 田中 恵文>
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「大丈夫? 顔色が悪いよ」なんて言われたことはありませんか?顔色が悪い時、なんとなくの体調不良だと思って、そのままにしていませんか?

顔色が悪い原因には、肝臓を始めとした病気の可能性もあります。どのような原因や病気が隠れているのか、さっそく見ていきましょう。

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顔色が悪くなる原因

 

顔色が悪いというと「青白い」というイメージが強いですが、他にも正常ではない顔色っていろいろありますよね。まずは、顔色ごとにどのような原因が考えられるのか見ていきましょう。

 

青白い時

顔が青白い時には、体温が低下していることが考えられます

 

一般的に低体温と呼ばれるのは、体温が35度台の時。女性に多く見られ、免疫力が低下するため病気にかかりやすくなったり、代謝が悪くなってエネルギー不足に陥ったり、情緒不安定にもなりやすくなってしまいます。

 

低体温になる原因には以下のようなものがあります。

✅ ストレス

✅ 食生活の乱れ

✅ 冷えるものを食べた

✅ ダイエット

✅ 運動不足

✅ 睡眠不足

✅ エアコンの使用

体温が低下すると、血管が収縮して血液の流れが悪くなってしまい、身体も冷えやすくなってしまいます。

 

ほかには、興奮や緊張しているということも考えられます。

 

緊張すると自律神経が乱れ、副交感神経が活発になることで血行不良となり、顔が青白くなります。逆に興奮して交感神経が活発になると、血行が良くなるため顔は赤くなります。

 

これらは一過性のものなので、落ち着けば元の顔色に戻るのですが、ずっと続くようなら自律神経失調症になっている可能性もあるので注意しましょう。

 

女性に多い貧血でも、顔色は青白くなります。

 

土気色の時

顔に血の気がない、茶色っぽい色をしている時には、体内に老廃物が溜まっている可能性があります

 

本来は、肝臓や腎臓の働きによって体外に排出されるはずの老廃物ですが、これらの臓器の機能低下が起こると、排出されず体内に溜まっていってしまいます。

 

肝臓病の時は、顔が黄色っぽくなる黄疸を伴うことも多く、腎臓病なら顔の黒ずみが見られます。

 

ほかには、肌が乾燥して荒れたり、目の下にクマが出来たり、顔がむくんだりといった症状が現れることもあるので、顔色と共に注意しておきましょう。

黄疸についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
黄疸の症状を新生児と大人で分けて解説【末期がんとも関係してるの?】

 

白い時

顔が白い時には、主に呼吸器に異常が出ている状態です。肺の活動が弱まっていると呼吸が浅くなり、身体に十分な酸素が行き渡らなくなってしまいます。

 

病気や生まれつきというもののほか、口呼吸になっていたり、姿勢が悪くて肺が圧迫されているということも考えられます。

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考えられる病気の可能性

 

一酸化炭素中毒

火災を始め、換気不十分での木炭の使用や、ガス湯沸かし器やストーブの不完全燃焼によって発生した一酸化炭素。

 

一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結びつきやすい性質を持っていて、酸素の200倍以上も結合しやすいと言われています。そのため、酸素より早くヘモグロビンとくっついてしまい、全身の酸素不足が起こってしまうのです

 

頭痛や吐き気、めまい、意識障害などが起こり、眠るように昏睡状態へと入ります。一酸化炭素がヘモグロビンと結合すると、鮮やかな赤色になるため、顔色は綺麗なピンク色となります。

一酸化炭素中毒についてくわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
一酸化炭素中毒の症状のチェック【どんな後遺症があるの?】

 

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃酸や消化酵素が過剰に出てしまい、胃や十二指腸の粘膜壁にダメージが出てしまう疾患で、胃潰瘍の場合は食後に痛み、十二指腸潰瘍の場合は空腹時に痛みが出ることが特徴です

 

胃酸過多となる原因は、ストレスや過労、食生活の影響などによる自律神経の乱れ。十二指腸潰瘍の場合は、95%の確率でピロリ菌への感染が見られます。

 

粘膜壁が傷ついたり穴があいたりしてしまうため、そこから出血し、重度の貧血で顔色が青白くなることもあります。吐血や血便といった症状が見られる場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。

 

肝炎

B型肝炎やC型肝炎といった病気はご存知だと思います。

肝臓に炎症が起こる原因は、ほとんどがウイルス感染によるもの。ほかには、お酒の飲みすぎが原因のこともあります。

 

肝炎の症状は、全身の倦怠感や食欲不振、発熱、吐き気など一見すると風邪のように見えます。そのため、肝炎だと気づきにくいのですが、悪化すると肝硬変になったり、肝がんへと進行してしまうこともあり危険です。

 

肝臓の不調を見極めるには、黄疸があるかどうかがポイントとなってきます。皮膚や粘膜などが黄色っぽくなったり、ほかに赤褐色の尿が出るようなら肝臓病を疑いましょう

 

胆石症

胆石症とは、肝臓で作り出された胆汁が、いわゆる「石」と呼ばれる固まりになってしまうもの。この胆石が、胆嚢や胆管といった部分にできると胆石症と呼ばれます。

 

最初は上腹部から背中にかけての違和感や痛み、炎症を起こすことによる発熱などが見られますが、石が詰まると激痛が起こります。

黄疸も起こるため、顔色が黄色っぽくなったり、激痛発作により顔色が青白くなったりすることもあります

 

アジソン病

アジソン病は「慢性副腎皮質機能低下症」とも呼ばれます。これは副腎皮質ホルモンの分泌が低下してしまう疾患で、難病指定されています

 

副腎皮質ホルモンは、私たちの生命維持に欠かせないもので、分泌量が減ると疲れやすくなったり、食欲低下や体重減少、頭痛や吐き気などの症状が出ます。原因は結核や自己免疫の異常がほとんど。

 

症状には色素沈着も含まれるため、色黒になったり、皮膚や粘膜が黒ずむシミもできたりします。

アジソン病についてくわしくはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
アジソン病の症状診断チェック【5つの原因や治療法を解説】

 

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顔色が悪いのを改善しよう

 

食生活の改善

顔色が悪くなる原因は様々ですが、バランスの良い食事は、どの原因においても大事なこと。

 

身体が冷えやすいという人は、身体を温めるようなメニューにしましょう。スープや味噌汁、ホットドリンクなどをプラスするだけでも違ってくると思います。

 

逆に、身体を冷やす食べ物は控えましょう。キュウリやトマト、ナスなどの夏野菜には要注意。果物の食べ過ぎも良くありません。また、白砂糖にも身体を冷やす作用があるので、白砂糖を使ったお菓子には注意が必要です。

 

また、顔色が黄色っぽかったり、茶色っぽいという人は肝臓が疲れている可能性があります。

 

肝臓に良い食事はビタミン、ミネラル、たんぱく質のバランスが取れた食事。魚や豆類、野菜をバランスよく摂れる和食がオススメです。お酒の飲みすぎは肝臓に負担をかけてしまうので注意しましょう。

 

血行を良くする

顔色が悪い時には、血行が悪くなっているケースが多くあります。普段あまり運動をしていないという人は、適度な運動を取り入れるようにしましょう。

 

コリをほぐすことも大切。首コリ肩コリ対策をしているという人は多いと思いますが、顔や頭皮はどうでしょう。

 

特に顔色が悪い時は、顔が凝っている可能性があります。スキンケアをする時にクリームを伸ばしながら優しくマッサージしてみてください。頭皮も指の腹で優しく。頭皮は顔の皮膚と繋がっているので、顔色改善にも繋がります。

 

十分な睡眠

睡眠不足になると、目の下にクマが出来ますよね。目の下には毛細血管が集まっているため、顔色の悪さが一番に出やすいところ。

質の良い睡眠は、疲労回復やストレス解消にも繋がります。毎日、決まった睡眠時間を取れるように工夫してみましょう。

【関連記事】
質の良い睡眠をとる方法を解説!寝れない原因をチェック!

 

メイクでカバー

もちろん、顔色が悪くなる原因を改善することが大切で、メイクでごまかすのは良くありません。しかし、そうは言っていられない時もありますよね。顔色を隠すためには、どのようなメイクが良いのでしょうか

 

まずベースメイクでは、コントロールカラーを意識しましょう。青白い人はピンク系、茶色や黄色っぽい人なら紫系、赤い人は緑や青系が顔色をカバーしてくれます。

 

次はチーク。肌の血色を良くするために重要ですが、顔が赤い人は控えたほうが無難です。青白い人はピンク系、茶色い人ならオレンジ系が似合います。

 

目のクマが気になる人は、コンシーラーのほか、ピンクのアイシャドウを下まぶたに乗せると良いでしょう。

これらを意識するだけでも変わると思うので、ぜひ取り入れてみてください。

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