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お風呂で寝るのは危険性すぎる!【気絶や失神しているのに気づいてますか?】

<監修医師 田中 恵文>
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お風呂に入ると気持ちがよくて、うとうとしてしまうこともしばしば。そのまま寝ていたという方も少なくないのではないでしょうか?お風呂で寝るのは気持ちがいいですが、今回はそれに伴う危険性について解説します

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お風呂で寝ると気持ちいい理由

 

お風呂に入ると気持ちよく感じますが、それにはいくつかの理由があります。

 

まず1つ目に母親の胎内で羊水の中にいた時の胎児記憶が影響しています。お風呂に入ることで、その時の絶対的な安心感を思い出す為、心も体も落ち着くのです。

 

2つ目にはお湯の浮力が関係しています。体が重力から解放されるので、疲れが取れて眠気に襲われます。

 

3つ目が水圧で、筋肉に圧力がかかることでマッサージ効果が得られます。それによって、疲労回復が期待できるのです。

 

4つ目に血圧が関係しています。42度以上のお湯につかると血圧が上昇する、驚愕反応(きょうがくはんのう)が起こります。この後、急激に上昇した血圧は下降します。この血圧の低下が入眠時と似ているといわれ、お風呂で眠くなるのではないかと考えられています。

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お風呂で寝ちゃった!長時間入浴のやばい症状

 

風邪をひく

お風呂は入りたては温かいものですが、長時間入っているとお湯は冷えてしまいますよね。それも風邪をひく一因となりますが、それ以外にも汗をかくことで水分が蒸発し、脱水症状に陥ってしまうといったリスクもあります。

 

また人間は睡眠時に体温を下げようと働くのですが、お湯の中では体温が下がらないので汗を出して下げようとします。この働きが繰り返されるので、体は疲労が溜まって行ってしまいます

風邪を引くと身体が思うように動かなくなります。くわしくはこちらをみて参考にして下さい。

【関連記事】
風邪で下痢や腹痛が治らない【2つの原因や食事方法を徹底解説!】

 

のぼせる

お湯に長く浸かっていると、血管が熱を発散させようと拡張されます。そうすると脳への血液量も増加してしまい、のぼせるという状態に陥ります。酷いときは頭痛・吐き気・めまい・脱水症状など様々な症状が現れます。

 

またのぼせた時に急に立ち上がると、血圧が突然下がり脳の血液量も一気に減ってしまいます。そうなると立ちくらみが起こるので、転倒などのリスクが上がります。

 

そのため、しばらく頭をタオルで冷やしたり、水分をとるなどして立つようにしましょう。また、立ち上がるときはゆっくりと立ち上がるようにしましょう

【関連記事】
脱水症状の5つの対処法【高齢者は注意して!】

 

ふやける

長風呂をすると皮膚がふやけた!という経験をされた方は多くいると思います。

 

このふやけるという状態は、皮膚の最も外にある層が水分を吸い過ぎた結果起こります。しかし中の層に変化はなく外側だけがふやけるので、しわしわになってしまうのです。

 

お風呂で寝たりと長時間の長風呂の場合、ふやけた状態がひどくなるので皮膚がむけてしまうこともあります。そうなると痛みを伴ううえに、雑菌も入りやすい状態になってしまいます。

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眠りでなくまさかの失神?!入浴睡眠の危険性

失神の可能性

お風呂での睡眠は、純粋な睡眠ではなく失神の可能性があります。お風呂寝てしまうメカニズムは、以下の事が考えられています。

1.お風呂につかる。

2.温かいお湯に入るので、体の温度を一定に保つための機能が働き、血管が拡張する。

3.血管が拡張する事で血圧が下がる。

4.血圧が下がることで脳への血流も減る。脳は酸欠状態になる。

5.立ちくらみのような状態になる。※意識障害の始まり。

6.気持ちよくなりだすとあっという間に気を失う。

7.お風呂の温度が下がるため血圧が上昇し、脳の血液も戻ってくる為意識を取り戻す。

このようなメカニズムが働いている事から、お風呂での睡眠は湿疹に近い状態であると考えられています。

 

溺死

お風呂で亡くなるって病気が原因でしょ?と思われる方は多いと思います。

 

しかし、浴槽内での死亡者数は人口動態統計(2010年)によれば3977人となっています。特にお酒を呑んだ後なんかでは、お風呂の水を吸い込んでしまって目が覚めるよりも、睡魔と失神が起きなければ!という力を上回って溺死する危険性があるのです。

 

リラックスできるお風呂という環境での死亡者数は、一年間の死亡事故者数とほぼ同じくらいいるのです。この数値を見ると、気をつけなければ怖い現象だとわかりますよね。

 

「ポイント」深酒後や眠たいときはシャワーで済ませるなどに留めておきましょう。またどうしてもお風呂につかりたいときは、40度以下のぬるいお湯に設定しましょう。

 

高齢者や高血圧の人は特に注意

一年間のうち、特に事故が起こりやすいのが12月や1月の寒い冬場になります。

 

また、高齢者の死亡者数は若年者に比べると圧倒的に多くなっています。特に高血圧の人の場合は、寒い冬に温かいお風呂につかることで急激に血管が拡張されるので、体への負担も大きくかかってしまいます。

 

お風呂に入るときは、脱衣所は寒くて浴槽内が温かいといった温度差に気をつけましょう。お湯をはるときに蓋をするご家庭もあるかと思いますが、そうすると浴室は冷えたままです。すぐにお風呂に入る場合は蓋を開けて、浴室内や脱衣所も暖かくなるように工夫しましょう

【関連記事】
若年性高血圧症の原因はコレ【5つの改善法や薬について解説!】

 

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お風呂で眠らない3つの対策を実践して

 

水分補給

長風呂をすると、汗をかいて水分を失い、脱水症状を引き起こす事があります。もし寝てしまったとしても、入浴前に水分を取ることで脱水症状を防げることもあります。

 

また、水分を取ると代謝が上がるので、老廃物は体外に排出されます。ダイエット目的で長風呂をする人も、入浴前にお水を一杯とるといいですね。ただしスポーツドリンクなどよりもお水の方がいいと言われています

 

タイマー

お風呂で寝る事が習慣になっている人もいますよね。その場合、寝る事に対しての不安や危険性も把握していない事が多いため、油断している事が多いと思います。そういう人は、お風呂に入る前にタイマーをセットしておきましょう。また、少し温もったら体を洗うなどメリハリをつける事も大切ですね

 

同居人に告げる

家族と一緒に住んでいる、友達と、恋人と、と同居人がいる場合は、お風呂に入ることを告げるようにしましょう。

 

またその時は、あまりに長風呂だったら様子見てくれる?と一言添えるのもいいですね。お風呂で死ぬ可能性があると認識している人は、あまり多くないのが現状です。自分の身を守るためにも、危険な事に対する共通認識を相手にも持ってもらうようにしましょう

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