けつあごのコンプレックスを改善したい！【原因や治し方を解説】
＜監修医師 豊田早苗＞
大きな目やえくぼなど、あなたにはチャームポイントはありますか？チャームポイントがあると自信に繋がりますよね。
でも逆に目が細かったり、ほうれい線があったりといったコンプレックスがあると自信を無くししまって常に悩んでいる方もいるのではないでしょうか？
あごのコンプレックスの一つであるけつあごも悩んでいる方が多いと聞きます。今回はそんなけつあごについての原因や治療について解説してゆきます。
気になる所から確認してみよう
けつあごとは
けつあごとは顎の先端が縦方向にくぼんで２つの山ができている状態です。お尻のような見た目なのでけつあごと呼ばれています。
その見た目や「けつ」というワードが入っているが為にコンプレックスに感じる方も多い様です。
けつあごは別名割れ顎とも呼ばれています。けつあごの男女差としては男性の方が多い様です。
というのも見た目において本当は割れているが、女性では皮下脂肪によってカバーされているため、けつあごに見えていない場合が多いのです。
けつあごは食生活の欧米化に伴い段々と増加傾向にあります。けつあごはいわゆる肥満による二重あごとは異なるものです。
けつあごの意外な原因
生まれつきのけつあご
生まれつきけつあごである場合があります。これは祖先からの遺伝子が関係しています。
少し難しい話になりますが、遺伝子には２タイプあり、優性遺伝子と劣性遺伝子です。
例えば優性遺伝子をX、劣性遺伝子をYとします、遺伝子は２つが対になる事で劣性か優性かの性質（人間であれば1重か2重か、直毛か巻き髪か等）が決まります。
例えば組み合わせがXXであれば優性の性質が現れます。YYであれば劣性の性質が現れます。ではXYではどうでしょう？この場合優性の方が勝る為、優性の性質が現れます。
ちなみにこの優性・劣性の性質は見た目が優れているであるとか優秀であるなどの社会的な評価を決めるものではありません。
けつあごになる・ならないの遺伝子では以外にも優性の方がけつあごの性質を持っています。
その為、確率的に言えば割れ顎の方の方が多いはずなのですが、あごの場合は優性劣性以外にも様々な要因が重なっているのです。
なので、親や親戚がけつあごなら生まれる子もけつあごになるのではなく、なりやすいという程度に思っておいてください。
見た目が遺伝に関係するケースについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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筋肉が関係するけつあご
あごの２つの山は筋肉が発達することでケツアゴとなってしまう事があります。そんなけつあごの原因となる筋肉はオトガイ筋です。オトガイ筋は唇周りにある筋肉で左右2対の筋肉となっています。
硬いものを噛んだりするとオトガイ筋は鍛えられどんどん隆起してきます。
昔であれば日本人は魚や野菜が主食でしたが、食の欧米化に伴い弾力のある肉などを食する機会が増え、それに伴い後天的にけつあごになってしまう方が増えてきている様です。
骨が関係するけつあご
骨が関係してくるけつあごは主に幼少期に出てきます。赤ちゃんから成長してゆくにあたって左右の下顎の骨は顔の中心線の部分で結合します。
しかし、左右の結合がうまく噛み合わず骨がワイ字型になってしまった場合にはけつあごになります。下顎の左右の骨が噛み合わなくても、特に健康上には影響は及ぼしません。
脂肪が関係するけつあご
実はけつあごになる顎の骨格や筋肉の発達があるけれど、脂肪によってカバーされているケースもあります。
しかし、無理なダイエットなどで痩せすぎたりしてあご周りの皮下脂肪が落ちてくると隠れていたけつあごが露わになるケースも存在します。
なんとしてもけつあごを治したい場合は専門医に相談しよう
けつあごは基本的には骨格や発達した筋肉の問題なので自身で治すことは不可能です。美容整形外科などで専門医による治療や整形手術を受けるのが一番確実な方法です。
けつあごの整形手術でより簡易で多く行われているのがヒアルロン酸注射です。
この方法はあごの割れた部分にヒアルロン酸を注入してくぼみを無くすことでけつあごを目立たなくします。稀に痛みを伴ったり、腫れる方がいるようです。
ヒアルロン酸についてはこちらを参考にして下さい。
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シリコンプロテーゼ形成は理想の顎の形を得る為にシリコンの型を入れるものです。
骨削り手術はあごのとがった部分を削って目立たなくする方法です。これによりあごを小さく見せる効果もあります。
気になる治療費用は高い？安い？
まずヒアルロン酸注入はヒアルロン酸を何cc入れるかで変わってきます。ヒアルロン酸1本（1cc）あたりの料金が4～6万円。けつあごの治療では大体少量の1本で済みます。
これにクリニックの技術量や麻酔などのオプションを付けると1回で合計4～15万円となります。
基本的にヒアルロン酸は4～6ヵ月で分解し始めるので、くぼみが目立ってきたら何度も行ってゆく必要があります。
シリコンプロテーゼの料金の目安は15～30万円になります。こちらもプロテーゼの価格とクリニックの技術料などで変動してゆきます。
麻酔についても局所麻酔で手術する部分のみの痛みを和らげるか、静脈麻酔で、より痛みを感じずにしかも精神的な不安も和らげるか、どちらの麻酔方法を選択するかでも値段が変わり、静脈麻酔の方が割高となっている所が多い様です。
局所麻酔についてはこちらを参考にして下さい。
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基本的にプロテーゼは入れてしまえば特に定期的なメンテナンスは必要ありません。ただし、プロテーゼがズレたりと合わなくなってくる場合には再度プロテーゼを入れ直したりします。
あごの骨削りは大きな整形手術となりますので100～150万円が目安と高額になります。こちらも効果が半永久的なので何度も通院する必要がありません。
自力では治らない！触らないのが一番の改善法
けつあごの根本からの治療は美容整形外科でしか治せませんが、今以上に酷くならないようにする事はできます。
まず普段からけつあごを触るのはNGです。これはけつあごの原因でもあるオトガイ筋が関係しています。
筋肉はマッサージなどで揉んだりするような刺激を受けると発達します。あごのオトガイ筋も同じく刺激を受けると左右に大きく発達が促進してよりけつあごが深く大きくなってしまいます。
ですのでけつあごが気になっても触らないのが鉄則です。
またけつあごが目立たなくするのも対処の一つです。
男性であればヒゲを生やして隠すことができます。けつあごの方は基本的に男らしい顔立ちの方が多いのでより似合うかと思います。
けつあごはセクシー！わざわざ割る人もいる
けつあごの治療法や対処法について解説しましたが、けつあごはコンプレックスとしてはあまり大きな要素では無いように思います。なぜなら顔のパーツにおいてあごだけでは全ての印象が決まらないからです。
またけつあごはコンプレックスではなく逆に長所としてとらえることもできます。
例えば映画などで活躍している欧米のハリウッドスターはけつあごが多いです。男前や美人なセレブ顔に近いと考えれば自信が持てますね。
日本の世間一般ではけつあごはコンプレックスなのかも知れませんが、健康面でも人に与える印象にも、実害は無いので気にせずに個性と捉えるか、長所と思ってそれを活かしたセレブ風の髪型やファッションに挑戦してみるのもいいと思います。
けつあごについて解説しました。出来てしまったけつあごをどう感じるかは個人個人の考えがあると思います。
個性や長所と思うもよし、どうしても気になる場合は今では美容整形の技術の進歩により、ヒアルロン酸などのプチ整形で済むこともあります。
けつあごに悩んだらマイナス思考にならずに前向きに考えてゆきましょう。
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