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らっきょうを食べ過ぎるとどうなる?【腹痛やガスに要注意】

<監修医師 豊田早苗>

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カレーライスの付け合わせ、お酒のおつまみ等、食卓に並ぶ事の多いらっきょうは日本全国で生産されており、産地で品種も異なります。

 

らっきょうは多くの成分が含まれており、栄養価の高い食べ物です。ですが、何の食べ物においても、過剰摂取は良くありません。

 

今回は、らっきょうの成分や嬉しい効果について、またらっきょうの過剰摂取による影響についても詳しく解説いたします。

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らっきょうってどんな植物?

 

らっきょうは、ゆり科ネギ属の多年草であり、原産国は中国です。

 

今は日本全国でも栽培されています。代表的な国内産地として鹿児島県、鳥取県、宮崎県があげられます。

 

それぞれの産地で環境も異なる為、らっきょうの種類も異なってきます。らくだ種、八房、玉らっきょう、九頭竜、エシャレット、島らっきょう等の種類があります。

 

らっきょうの鱗茎は、食用として塩づけや酢漬け、生食やピクルス等にして食べます。またカレーライスの付け合わせや炒め物、天ぷら等、様々なレシピに用いられています。

 

また、らっきょうは漢方薬にも使われている程、多くの栄養素や効能を持っています。

 

がんや生活習慣病の予防、動脈硬化の予防、心筋梗塞の予防等、様々な病気を予防する効能、ダイエットや美肌効果にも期待ができる植物なのです。

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らっきょうには多くの成分が含まれている

 

らっきょうは多くの成分が含まれている、栄養価の高い植物です。ここではらっきょうに含まれる成分について解説いたします。

 

食物繊維

らっきょうに最も多く含まれる成分が食物繊維です。100gあたり20.7gもの食物繊維が含まれており、ごぼうの3.5倍も豊富なのです。

 

食物繊維には、水溶性食物繊維と不水溶性食物繊維がありますが、らっきょうは特に水溶性食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整えてくれる効果があるのです。

 

ジアリルスルフィド・フラボノイド

らっきょうの成分にジアリルスルフィドという成分があり、これは発がん性物質の解毒作用を持つ酵素の活性化や活性酵素を除去する働きがあり、また、フラボノイドには、がん細胞を死滅させる働きがあります。

 

アリシン

らっきょうには硫化アリルである、アリシンという成分が含まれており、香り成分として同じゆり科であるにんにくやネギにも含まれています。

 

このアリシンは疲労回復効果のあるビタミンB1の吸収を高める働きや、ビタミンB1と結合する事によって、アリチアミンという成分に変化して疲労回復効果を持続させる働きを持ちます。

 

消化促進作用や食欲の増進を助ける働きもあり、夏バテの予防にも効果的です。

 

さらに、アリシンには血液の凝固を予防する働きもあり、血栓の予防や動脈硬化、心臓病等の病気への予防にもなるのです。

 

フルクタン

フルクタンは食物繊維の一種であり、腸内でコレステロールを吸着して排出する働きを持っています。

 

フルクタンには食後の血糖値を抑える働きや脂肪をつきにくくする働きもあります。

 

らっきょうに含まれる、このフルクタンという成分の働きによって、コレステロール値の改善、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞等の病気への予防にも効果的です。

 

サポニン

サポニンには油を溶かす性質があり、コレステロール値や中性脂肪値を下げる働きがあります。

 

体内のコレステロールを除去するとともに、血栓を防ぐ効果もある為、動脈硬化を予防する事ができます。

 

ケイ素

また最近話題になっているミネラルの1つ、ケイ素がらっきょうには含まれています。

 

ケイ素は美のミネラルとも呼ばれる程、美容効果の高い成分でもあります。

 

ケイ素は人間の体にとって必要なミネラルの1つであり、骨や血管、毛髪や肌、爪等、体のありとあらゆる場所に関係があるのです。

 

ビタミンC・ナイアシン

ビタミンCナイアシンも新陳代謝の活性化を高める効果があります。コラーゲンを体内で作る為には必ずビタミンCとナイアシンが必要です。

 

コラーゲンは加齢とともに減少するものであり、シミやシワ等の原因になります。

 

先程の美のミネラルであるケイ素・ビタミンC・ナイアシンを摂る事によって、コラーゲンを作って、肌のハリや潤いにつながり、美肌への効果が大いに期待できるのです。

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便秘解消!らっきょうの嬉しい8つの効果

 

ここまでらっきょうに含まれる様々な成分について解説してきました。多くの成分の含まれるらっきょうは、便秘解消や病気の予防にも効果的です。

 

ここではらっきょうにはどのような嬉しい効果があるのか解説していきます。

 

腸内環境

らっきょうに含まれる水溶性食物繊維は腸内環境を整える効果があります。

 

またフルクタンという成分にも整腸作用があり、らっきょうを摂る事で腸内環境を整え、便秘解消にもつながるのです。

 

がん

らっきょうの成分のジアリルスルフィドやフラボノイドには、がんの発症を予防する働きやがん細胞を死滅させる働きがあります。

 

また、ジアルスルフィリドは殺菌作用が強い為、胃がんの原因となるピロリ菌を死滅させる効果もあります。

 

さらに、らっきょうに含まれるサポニンには抗酸化作用がある為、肺がんや胃がんの予防につながります。

 

このようにらっきょうを摂る事によって、様々ながん予防に効果が期待できるのです。

 

疲労回復

アリシンとビタミンB1が結合する事で、疲労回復効果を高める事ができます。

 

疲労が蓄積している時にはビタミンB1と一緒にらっきょうを摂る事で、疲れを取る事ができるのです。

 

動脈硬化・心筋梗塞

アリシン、ジアリルスルフィドには血液の凝固を防ぐ働きがあり、動脈硬化や心筋梗塞を予防する事ができます。

 

またコレステロール値を低下させる働きを持つフルクタンの作用により、コレステロール値が高い事でも起きる動脈硬化や心筋梗塞も予防できるのです。

 

糖尿病

らっきょうに含まれるフルクタンは、食後の血糖値の上昇を抑えて緩やかにする働きがあります。

糖尿病は血糖値が急激に上昇する事が原因となる場合もある為、血糖値の上昇を緩やかにする働きのあるらっきょうは糖尿病の予防にもつながるのです。

 

ダイエット・肥満

らっきょうに含まれるフルクタンには、脂肪が体内に吸収されるのを防ぐ働きやコレステロール値を低下させる働き、便秘解消や整腸作用、血糖値の上昇を緩やかにする働き等があります。

 

このような様々な効果により、ダイエット肥満予防にも効果的なのです。

 

美肌

美のミネラルであるケイ素・ビタミンC・ナイアシンで新陳代謝を高める事、またコラーゲンを生成する事によって美肌効果も期待できます。

 

また便秘解消等の腸内環境を整える事も美肌作りへとつながります。

 

殺菌

アリシンは強い殺菌作用がある為、風邪やウイルスへの感染予防にもつながります。

 

風邪予防はもちろんの事、風邪を引いてしまった後にもらっきょうを摂る事で、身体を温め、発汗作用促進効果、解熱効果にも効果が期待できるのです。

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らっきょうの食べ過ぎでガスや腹痛を起こすメカニズム

 

らっきょうに含まれる水溶性食物繊維とフルクタンによる作用は便秘解消にはとても効果的です。ですが、何の食べ物でも過剰摂取はいけません

 

らっきょうのようにたくさんの食物繊維を含む食べ物を大量に摂取すると、胃では消化されずに大腸まで届き、おならの原因となる炭酸ガスやメタンガスを発生させる原因となります。

 

また、らっきょうはシャキシャキとした歯応えが特徴的ですが、よく噛む事で空気が体内に入り込む事になり、食べ物のカスが大腸菌によって発酵され腐敗された時に出る炭酸ガスやメタンガスと結びつき、大きなガスへとつながります。

 

一方で、らっきょうには食欲増進効果も期待できますが、硫化アリルは刺激物でもある為、適量であれば大丈夫であっても、大量に摂取する事で胃腸への刺激となり、胃の粘膜を痛めてしまったり、腹痛や下痢、貧血等を起こす場合もあります。

 

さらに殺菌作用が強いらっきょうは、ピロリ菌等の除去にも効果的ですが、胃が弱い方が大量に摂取する事で、消化不良や胃の粘膜を痛める事になってしまいます。

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らっきょうで胸焼けするメカニズム

 

らっきょうに含まれる硫化アリルは過剰摂取で胃粘膜を荒らしてしまう事があります。

 

特にたまに胃痛を感じる方や胃の弱い方は摂取する際は注意が必要です。

 

らっきょうを食べる事で、胃の粘膜が荒れ、消化不良を起こす事があります。

 

そして、硫化アリルが刺激を与えるのは胃の粘膜だけでなく、喉や食道にも影響が及ぶ為、胃もたれや胸焼けの原因となるのです。

 

らっきょうの1日における適量は、4個〜6個です。

 

多くの成分が含まれる栄養価の高いらっきょうは、是非積極的に摂取したいものですが、何の食べ物においても適量を守って摂取する事が大事です。

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らっきょうを食べ過ぎるとどうなる?病気にも要注意

 

最後にらっきょう食べ過ぎる事で懸念される事について解説いたします。

 

せっかくの栄養価が高いらっきょうですが、過剰摂取をする事で病気の原因にもなってしまう可能性がありますので、過剰摂取には十分に注意してください。

 

塩分・糖分

成人が1日に摂取する砂糖の理想の量は1日50g、塩分は男性が8.0g以下で女性が7.0g以下とされています。

 

らっきょうは販売されている状態にもよりますが、多くの塩分と糖分が含まれている事があります。

 

栄養価の高いらっきょうですが、塩分の摂り過ぎは高血圧や生活習慣病を招きますし、糖分の摂り過ぎも糖尿病や肥満を招く事になってしまいます。摂取量には十分に気をつけるようにしましょう。

 

生活習慣病等の病気の原因に

先程述べましたように塩分の摂り過ぎは、高血圧や脳卒中、腎臓病、心臓病等の病気の原因になります。

 

糖分の摂り過ぎは、糖尿病等の生活習慣病や肥満の原因になります。

 

健康に良かれと思って摂取する方が多いかとは思いますが、過剰摂取にならないように十分に注意しながら摂取するようにしましょう。

 

口臭

硫化アリルという成分は、体内でアリツメルカプタンという物質に分解されます。

 

そしてアリツメルカプタンは、呼吸をする時に肺を介して吐き出され、口臭の原因となっているのです。

 

口臭がしてしまうのは防ぎようがありませんが、過剰摂取をする事がさらに口臭を悪化させてしまいます。

 

また、らっきょうを食べた後には歯磨きやマウスウォッシュ等をするようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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