アクテージAN錠の4つの効果【この副作用に注意して!】
<監修薬剤師 cinnamon>
「張りグスリでも鎮痛剤でもありません!アクテージAN錠はすり減る関節に飲んで届く!」
というコマーシャルでもお馴染みの「タケダのアクテージAN錠」は、武田薬品工業(株)が製造販売している第3類医薬品で、関節軟骨のすり減りや、末梢神経の損傷に対処し、関節や筋肉の痛みを緩和するのがアクテージAN錠です。
では、その成分はどんなものなのでしょうか!?今回はアクテージAN錠の効果や副作用について解説していきます。
アクテージAN錠の主成分
アクテージAN錠の有効成分は、ビタミンB1誘導体(フルスルチアミン)、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム、ビタミンB6・B12で、それぞれの役割として、
✅ フルスルチアミン
→ 体内でビタミンB1に交換され、関節痛・腰痛・神経痛などの症状を緩和する・筋肉や神経を動かすエネルギーを作る
✅ コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
→ 軟骨に弾力性や保水性を与える大きな役割・関節軟骨に存在する成分
✅ ビタミンB6・B12
→ 関節痛・腰痛・神経痛などの症状の緩和をサポート・神経伝達細胞の生成に働きかける(B6)・神経細胞機能を保つ働きがある(B12)などがあり、コンドロイチン硫酸と3つのビタミン同士が助け合って働きます。
アクテージAN錠の1日服用量(6錠)中の分量
・フルスルチアミン(ビタミンB1誘導体として)・・・・・ 100㎎〔 フルスルチアミン塩酸塩 ・・・・・ 109.16㎎ 〕
・ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)・・・・・・・・・・・ 20㎎
・シアノコバラミン(ビタミンB12)・・・・・・・・・・・ 60μg
・コンドロイチン硫酸エステルナトリウム ・・・・・・・・ 800㎎
アクテージAN錠の4つの効果
アクテージAN錠の効能
✅ 症状の緩和
→ 関節痛、筋肉痛(肩こり、腰痛、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ、眼精疲労、便秘
✅ 次の場合のビタミンB1補給
→ 肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時
✅ 脚気
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4つの成分と効果
✅ フルスルチアミン
糖質の代謝に関与していて、エネルギーを産生する反応を助けエネルギーを作って神経組織にエネルギーを供給するので、神経の機能を維持するのに役立ちます。
又、皮膚や粘膜の健康維持にも働きかけます。フルスルチアミンは、武田薬品が開発したビタミンB1誘導体で、腸管に吸収されやすい性質を持ち、身体に移行しやすいので、効果が期待できます。
✅ ピリドキシン(ビタミンB6)
たんぱく質の分解と合成の代謝で働き、筋肉や血液を作るのに役立ちます。その為、たんぱく質を沢山摂る人には必要なビタミンです。皮膚炎を予防する効果もあり、皮膚と粘膜の健康維持で役割を担っています。
✅ シアノコバラミン(ビタミン12)
損傷した末梢神経の回復を早めるため、手足のしびれや痛みの症状を緩和します。神経機能を維持するのに役立つビタミンです。又、ヘモグロビンの生成を助けるので、悪性貧血を防ぎます。
貧血についてはこちらを見て参考にして下さい。
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✅ コンドロイチン硫酸
関節で骨と骨の間を被い、クッションとして衝撃を吸収・分散してくれるのが関節軟骨で、主にプロテオグリカン、コラーゲン、水分の3つの成分から出来ています。
このうち、プロテオグリカンの構成成分がコンドロイチン硫酸で、色々な種類のコンドロイチン硫酸が長く連なって、プロテオグリカンを作っています。
このような構造で弾力性や保水性が生まれ、関節の骨を守り、衝撃を吸収してくれます。アクテージAN錠はコンドロイチン硫酸に各種ビタミンが配合されていますので、神経細胞の健康維持や筋肉の痛み、筋肉疲労の緩和の効果も期待出来ます。
アクテージAN錠の副作用
✅ 皮 膚 : 発疹、発赤、かゆみ
✅ 消化器 : 吐き気、嘔吐、口内炎、食欲不振、胃部不快感 などがあり、服用の際に起こりうる症状として、軟便・下痢 などがあります。
又、アクテージAN錠には、エビやカニを原料とするグルコサミンが添加物として含まれているので、甲殻類のアレルギーがある方は服用しないでください。
アレルギーのチェックについてはこちらを参考にして下さい。
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アクテージAN錠は重篤な症状を引き起こすことは少ないようですが、必ず添付の説明書をよく読んで内容を確認してから服用してください。
アクテージAN錠の使用上の注意を確認
用法・用量
アクテージAN錠は、淡橙黄色のフィルムコーティング錠で飲みやすいお薬です。食後すぐに水又はお湯で、かまずに服用しましょう。
・ 15歳以上 : 1日 3回、 1回 2錠
・ 15歳未満 : ※ 服用しないでください。
飲み合わせについて
アクテージAN錠は副作用が少なく飲みやすいお薬ですが、ワーファリン等の抗凝固薬や、プラピックス・アスピリン等の抗血小板薬と一緒に飲むと、出血が止まりにくくなることが考えられます。
又、イチョウ等の血液をサラサラにするといったサプリメントと一緒に摂取することも注意しておくのが良いと思われます。
医師から血液が固まりにくくなるお薬を処方されている方は、アクテージAN錠を飲み始める前に医師に相談しましょう。
アスピリンについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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※ 変形性膝関節症 〔 手遅れになる前に! 〕
関節軟骨が摩耗して骨同士がぶつかるようになり炎症を起こした状態を「変形性膝関節症」と言い、加齢により起こる症状で、男性より女性に多く見られます。
✅ 正常時 ;
正常の膝関節では関節の表面は軟骨で覆われており、弾力性に富んだ組織からなる軟骨は、衝撃を和らげたり関節の動きを滑らかにしたりしています。
又、滑膜から分泌される“関節液”は軟骨成分の1つであるヒアルロン酸を含んだ粘りのある液体で、膝関節がスムーズに動く潤滑油と軟骨の栄養の役割を果たしています。
✅初期~中期 ;
初期の変形性膝関節症では軽度の関節軟骨の摩耗が生じますが、自覚的な症状は殆どありません。
軟骨の摩耗がある程度進むと、膝の曲げ伸ばしや立ち上がり、歩行時の膝にかかる負担の増加及び軟骨や半月板の変性による刺激により“関節炎”が生じます。
関節炎では、膝を伸ばした時の痛みや曲げ伸ばしの制限が生じ、関節液が多量に分泌されて関節に水がたまることもありますが、関節内のヒアルロン酸は逆に減少します。
✅進行期 ;
進行期の変形性膝関節症では軟骨の摩耗が更に進み、関節の土台の骨が露出したり、骨棘(こつきょく)といった骨そのものが変形したりし、膝を動かしたり立って歩いたりするたびに硬い骨同士が直接ぶつかり合う為、強い痛みを生じ、曲げ伸ばしの制限も高くなり、日常生活に支障をきたすことになります。
もし、嫌な痛みがある時は、見て見ぬふりは禁物です。一度変形してしまった関節は元には戻りませんので、早めの対処が必要です!
アクテージAN錠の服用は、まずは1ヶ月が目安となっています。1ヶ月飲み続けても症状が緩和せず、効果が感じられないという場合は、医師又は薬剤師に相談しましょう。
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