アラビアガムの危険な毒性について【お菓子やワインにも入っている?】
<監修医師 WASHIO>
アラビアガムは別名アカシアと呼ばれていて、アラビノガラクタンという多糖類を主成分としている食物繊維のことです。
アイスクリームやアメなどのお菓子に「乳化剤」や「増粘安定剤」として使われていたり、ワインでは「安定剤」として含まれているなど使用の幅は広いです。
しかしアラビアガムの過去の動物実験では「食欲不振」や「下痢」などを起こしたという実験結果が存在し、必ずしも安全であるとは言えません。
今回はそんなアラビアガムの危険な毒性と、アラビアガムが含まれている食品についてご説明いたします。
アラビアガムとは?
アラビアゴムの木から樹液を乾燥し出来ている、多糖類が主成分とされている食物繊維のことでお菓子のガムのことではありません。このアラビアガムの原産国では世界の輸出量の半数が作られています。
マメ科アカシア属のアラビアゴムの木から作られる
アラビアゴムというのはマメ科アカシア属のアラビアゴムの木から樹液を取り除き乾燥させ、乾燥したものから脱塩により塩分をすべて抜いて作られている、「アラビノガラクタン」という多糖類を主成分としている“水溶性の食物繊維”のことで、別名「アカシア」と呼ばれています。
その原産国はスーザン共和国で、世界の輸出量の約半分がこの国で占められています。また食品添加物に指定されている「乳化剤」や「増粘安定剤」として使用されており、日常的に食べている数多くの食品に含まれています。
アラビアガムの危険な毒性について
アラビアガムは過去にマウスなどを使った動物実験が行われており、その結果は食欲不振などを引き起こすなどしていて100%安全であるとは言い難い物でした。
動物実験では食欲不振といった異常がみられた
過去には「ラット」や「マウス」「ウサギ」などを利用した動物実験が行われており、この動物たちにアラビアガムを与えたところ「食欲不振」や「出血性の下痢」「尿失禁」などを引き起こしたという研究データがあり、決して安全とは言えないということがわかりました。
人間には発疹などの副作用が現れる
人間がアラビアガムを体内に取り込んだ場合、アラビアガムを吸収してしまい「喘息」や「鼻炎」などを引き起こすことがわかっています。また腎臓移植患者が“アラビアガムが添加された錠剤”を飲んだことにより、「発熱」や「関節痛」「発疹」などの副作用が現れたという例も報告されており危険が伴うことも少なくはありません。
喘息の症状についてくわしくはこちらを参考にして下さい。
【関連記事】
気管支喘息の4つの症状【意外な原因や治療法を解説!】
過剰摂取は身体にガンなどの危険をもたらす
アラビアガムは水溶性の食物繊維が“発がん物質が排泄するのを妨げる”とも言われており、「ガン」になる確率が上昇するとも言われています。そのためアラビアガムは決して安全性が保障できませんので過剰摂取してしまわないよう注意していてください。
アラビアガムを含む食品
アラビアガムは日常生活で口にするアイスクリームやガム、アメなど数多くの食品に含まれているので、知らず知らずのうちに体内に取り込んでしまっている人がほとんどです。
コーラなどの炭酸飲料やお酒
アラビアガムは「ファンタ」や「サイダー」といった炭酸飲料水にも含まれており、特にコーラには必ずと言って良いほど必要とされています。その理由はコーラを作る際に素材を均等に混ぜるためです。
コーラが作られる際には「砂糖液」が使用され、砂糖液と他の素材を均一に混ぜる必要があるため「乳化剤」として使われています。
また他の飲料水ではお酒の中のワインに含まれている場合があり、その場合は「安定剤」として使用されているのです。
コーラが身体に及ぼす影響についてはこちらを参考にして下さい。
【関連記事】
風邪にコーラが効く5つの理由がある!【この注意点は知っておこう!】
甘いお菓子
上記の飲料水の他にアラビアガムが含まれている食品には、「キャラメル」などの甘いお菓子に使用されていることが多く、食品に粘り気を付けるための「増粘安定剤」と先ほどのコーラと同じく素材を混ぜ合わせるための「乳化剤」として使われています。
このような用途で使われている食品としては「アイスクリーム」や「シャーベット」「ガム」「キャラメル」「アメ」「ゼリー」など日常的によく口にするほとんどの食品が挙げられ、気づかないうちにアラビアガムを大量に体内に入り込んでしまっているのです。
サプリメント
アラビアガムは普段口にする食品だけでなく、サプリメントの「葉酸」などに「増粘剤」や「コーティング剤」として使用されています。
また体内に取り込むもの以外で言うと「水溶性の絵の具」が挙げられ、絵の具にアラビアガムを混ぜ合わせることにより“絵の具の透明度を高くする”ために使用されているのです。
当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。