ガングリオンの治療は何科?手術の費用が意外とかかる!?
<監修医師 WASHIO>
ガングリオンは悪性のものではないのですが、痛みを伴ったり、あまりに大きくなったりした際、
日常生活や運動機能に支障をきたす場合もある為、その場合には治療が必要になります。
腫れが小さいものだと「自分で潰せるのでは?」と思ってしまいそうですが、神経を傷付けてしまう恐れもある為、自分で潰したりするととても危険です。
では、どういう治療方法があるのでしょうか?
気になる所から確認してみよう
ガングリオンの治療方法
実はガングリオンの8割以上はしばらく放置していても、ガングリオンが出来た部分を酷使したりしなければ、
だんだん腫れが引き、治癒する事が分かっています。
しかしながら、前にも述べたように日常生活に支障をきたす場合には治療が必要です。
手首が動かしづらい!指が曲がらないなんて事になったら困りますよね。。
ガングリオンの治療方法は主に2通りあります。
腫れに注射をし、液体を抜く
ガングリオンの中はゼリー状になっている液体です。中の粘液を抜いてしまうという治療方法です。
手術で取り去る
液体を注射で抜いても、繰り返し出来る場合は手術が必要になります。
手術も切開する、レーザー手術などがあります。
ガングリオンは何科で受診すればいい?
では、「ガングリオンが出来たみたい・・どこの病院に行けば診てもらえるの?」となった場合のお話をします。
皮膚に出来ているので皮膚科や形成外科・・でも診断は受けられます。
しかしながら実はガングリオンの適切な診断や処置をしてくれるのは「整形外科」です。
ガングリオンを整形外科で診てもらうメリット
✅ガングリオン治療の専門的な知識のある医師が多い。
✅万が一ガングリオンでない場合にでも、ガングリオン以外の似たような病気に対する判断が出来る医師が多い。
✅手術となった場合にでも、スムーズな治療と手術が出来る事。
以上の3点が挙げられます。ただ近くに整形外科がない場合には皮膚科や形成外科を受診しても良いかと思いますが、
ガングリオンが大きくなり切除や除去を考える場合には、整形外科の受診も視野に入れて、かかりつけの医師に相談するようにしましょう。
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ガングリオンの手術費用などについて
では実際にガングリオンを手術するとなった際に、「費用はどのくらいかかるのか?」「手術で全部取り切れるの?」なんて疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
詳しく見ていきましょう。
針を刺して中の液を抜く(穿刺<せんし>治療)
これは注射針を刺して、ガングリオンの中の粘液を抜く治療です。
短時間で済み、費用も2~3千円と安価に行う事が可能です。
ガングリオンを切除する(切除治療)
名前の通り、ガングリオンが出来た部分を麻酔をかけて切除する治療です。
ガングリオンの大きさによって費用は異なりますが、だいたい2~3万円前後と言われています。
ただガングリオンが大きかったり、もともと手術に対してのリスク(麻酔が効きづらい、合併症がある)といった場合には、
入院する可能性もありますので、入院費の事も視野に入れなければなりません。
ガングリオンにレーザーをあてる(レーザー治療)
ガングリオンに低出力のレーザーを照射して、消失させる最新の治療です。
しかも最近ではこの治療法は再発が少ないと言われていて、費用も健康保険が使えるので500円~1000円程と安価に受けられます。
ガングリオンの手術は痛いの?
前述でガングリオンの手術費用とその種類いついてお伝えしました。
手術、切る、レーザー?なんて言葉を見ると、「痛いのかな?注射も苦手なのに・・」なんて思う方もいるかもしれませんね。
確かに「穿刺治療」「切除治療」は注射針を刺したり、麻酔をしたりする際に痛みを感じるかもしれません。
あとはガングリオンの中の粘液が固まっている場合には穿刺治療は痛い・・と言われています。
レーザー治療ですが、こちらは低出力の弱いものをあてるので、痛みはほとんどありません。
治療法によっても痛みは全く異なります。注射などが苦手な方にはレーザー治療が良いかもしれません。
ガングリオンの程度を見て、医師と相談して自分の納得した上で治療や手術を進める事が大切ですね。
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ガングリオンの手術後の再発率について
「痛い思いして治療したのにまた出来てる!」なんて事もあるかもしれません。
ガングリオンの手術後の再発率ですが、穿刺治療が最も再発率が高いと言われています。
穿刺治療を繰り返して、再発する事が多い場合に切除治療をする方が多いです。
ただ切除治療は切らなければならないので、手術痕が残る可能性があります。
レーザー治療に関しては再発率も低く、また痛みも少ないので良いかと思いますが、レーザー治療は一回で終わるのではなく、1~2か月くらいはレーザーをあてなければなりません。
治療に時間を費やせるかも重要になってきますね。
ガングリオンは痛みがなければ放置しておいても問題はありませんが、日常生活に支障をきたすほど大きくなったり、
痛みを伴う場合は早めに医師の診察を受け、適切な治療を受ける事が大事です。
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