キサンタンガムには毒性があって危険?【安全な使い方を解説】
<監修食生活アドバイザー 藤沢 淳司>
食品や化粧品などなど、身の回りの製品には様々な添加物が含まれています。添加物の中には、毒性があり、危険なものも含まれています。
しかし実際は、添加物がどんなものなのか。また、どの添加物に危険性があるのかを知っている方はすくないのでしょうか?
今回は添加物の一つキサンタンガムについて、その安全性や使い方を解説します。
キサンタンガムとは?
そもそもキサンタンガムとはいったいどのような添加物なのでしょうか?
原料は主に、土壌などに生息しているキサントモナス・キャンペストリスという微生物から培養し生産されるか、トウモロコシなどを発酵させて作られている、多糖類の一種です。
水によく溶け、温度や酸性・アルカリ性・塩濃度の変化にも安定した粘性を保つことができます。そのため、とても使い勝手のよい添加物の一つで幅広い製品に使用されています。
調味料や冷凍食品などの食品や乳液・ジェルなどの化粧品。またはシャンプーなど。これらの製品では増粘剤、安定剤、保湿剤といった役割を果たします。
遺伝子組み換えについて
キサンタンガムの原料の一つ。トウモロコシは主にアメリカからの輸入品に頼っています。アメリカ産のトウモロコシは9割が遺伝子組み換え作物と言われています。
ですので、遺伝子組み換えが使われたトウモロコシを使用している可能性が非常に高いと言えます。しかし、その割合は1%程度か、それ以下。
製造会社によっては、遺伝子組み換えの不使用を宣言しているところもあります。気になるかたは、遺伝子組み換えについても詳しく調べると良いでしょう。
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キサンタンガムの毒性の危険性
では、キサンタンガムの危険性はどうなのでしょうか?
毒性の有無
結論から言いますと、キサンタンガムの毒性はありません。多糖類とは、グルコースなどの単糖が結合することで作られた炭水化物の一種。
キサンタンガムの他に多糖類の添加物はいくつかありますが、すべて安心。というわけではなく、中には注意が必要なものもあります。
安全性の評価
キサンタンガムの原料は微生物由来。微生物を発酵し作られるので、自然由来の添加物です。そのため、安全性の評価としては、高いと言えます。
キサンタンガム以外の多糖類添加物
キサンタンガム以外の多糖類添加物を紹介します。ローカストビンーンガム、カラギーナン、ペクチン、デンプン、デキストリンなど。
また、トラガントガム、ファーセレラン、カラギーナンも含まれますがこれらは、高濃度かつ長期投与という条件下で危険性が危惧されています。
くわしくはこちらも参考にして下さい。
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キサンタンガムの安全な使い方
知ってましたか?実はキサンタンガムはドラックストアなどで販売され、手作りコスメや化粧品でしようすることができるのです。
使用するときの注意点を紹介します。
潤いのあるジェルが作れる
キサンタンガムには、増粘安定剤でもあり、保湿剤の効果もあります。水分にキサンタンガムを混ぜれば、乾燥から肌を守る保湿ジェルが作れます。
材料
必要な材料
1.水分(精製水または化粧水)100ml
2.キサンタンガム 約1g
3.アロマオイル(お好みで) 数滴
作り方
作り方はとても簡単です。
電子レンジで水分を少し温めます。そこに、キサンタンガムを少しずつ加え、撹拌します。一度にキサンタンガムを入れすぎてしまうと、だまになってしまいます。しかし、再度少し温め引き続き撹拌すれば、だまはなくなります。
丁度良い粘り気の前にお好みでアロマオイルを加えます。キサンタンガムの割合は約0.5%~1.0%ほど。
好みの粘り気によって、キサンタンガムの量を調節することができます。時間の経過とともに、粘り気も増してくるのでそこは注意しながら、配合してください。
その他の手作りできる添加物についてはこちらを参考にして下さい。
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酢酸ナトリウム(食品添加物)の作り方やコノ危険性に驚愕!
身近な製品に含まれている添加物。添加物には安全性の高いものと、そうでないものが含まれており、知識がないとその危険性を回避することは難しいです。
とくに、日本は海外と比較して認可されている添加物が多く、その数は約10倍ともいわれています。
海外では未認可または、使用中止の添加物も日本では、いまだ使用されている添加物も多く存在しており、その添加物は身近な製品に使われています。
自分の体を守るのは自分です。これからは、添加物も注意してみたり、調べたりしましょう。
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