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ジェニナック錠200mgの7つの副作用に注意!【効果はコレ!】

<監修薬剤師 seina akasa>
薬 

咽頭炎や扁桃炎などで病院にかかる方は多いかと思います。その際に処方されるお薬、どんな効能があるのか気になりますよね。

今回は中でも最近注目されているジェニナック錠200mgの効果とその副作用について解説します

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ジェニナック錠200mgの効果はコレ!

 

ジェニナックとはキノロン系の抗菌薬です。比較的最近登場した抗菌薬ですので、まだ後発品(ジェネリック薬品)が登場していない薬です。

細菌が原因となり発症する病気に対して有効な薬ですが、どんな病気に効果を及ぼすのか具体的に解説します。

 

咽頭炎・扁桃炎・気管支炎

呼吸器感染症を引き起こす細菌を殺菌する効果があります。

 

肺炎

肺炎球菌および肺炎マイコプラズマを殺菌する効果があり、肺炎治療に効果を発揮します

特に肺炎球菌はペニシリン耐性を持つものがありますが、ジェニナック錠はペニシリン耐性のある肺炎球菌にも有効です。

マイコプラズマ肺炎についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
マイコプラズマ肺炎の症状チェック!その治療法も解説!

 

中耳炎・副鼻腔炎

耳鼻科関係の感染症にも効果を発揮します。原因となる細菌の増殖を防ぐ効果があるため、症状の進行を止めるだけではなく改善にも役立ちます。

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ジェニナック錠200mgの特徴

 

ジェニナック錠は抗菌薬としては新しいタイプのキノロン系に分類される薬です。非常に特徴的な作用がありますので、いったいどんな特徴があるのか解説します。

 

服用が簡単

ジェニナック錠は200mgの錠剤を二粒、合計400mgを1日1回服用することで効果発揮する薬です。

1日1回の服用ですむので飲み忘れもなく、忙しい現代人のライフスタイルにはぴったりの薬です。ただし、人によっては1回の服用量を200mgと半分になる場合があります

 

主に対象となるのは「低体重(40kg以下)の人」かつ「透析を受けないまでも腎機能に障害がある人」です。これは、ジェニナック錠が1日1回の服用であっても長く体内に薬が留まり続けることが出来る事に起因します。

 

特に腎機能障害のある人は、体外に排出する機能が低下しているため、通常よりも長く薬の効果が体内に残ってしまいます。そのため副作用が出ないようにするため、通常量よりも少なく服用します。

腎機能障害のある人の症状についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
腎臓の位置はココ!【腎機能低下の4つの原因や症状をチェック】

 

耐性菌にも効果を発揮する

現在、「耐性菌」が世界中で問題視されています。

耐性菌とは、抗菌薬が効きにくい特徴をもった細菌を指します。耐性菌による感染症にかかってしまうと、従来の薬では効果を発揮せず治療を困難にしてしまいます

 

しかしジェニナックには耐性ある細菌にも効果を発揮することが研究により明らかとなっています。実に頼もしい存在と言えます。

 

幅広く効果を発揮する

ジェニナック錠200mgが効果を発揮する細菌は、ブドウ球菌属、レンサ球菌属、モラクセラ、カタラーリス、大腸菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、インフルエンザ菌、レジオネラ、肺炎クラミジアと多岐に渡ります。

 

その上、薬の成分が組織への移行性に優れているため、飲み薬による治療が難治性だった感染症にも効果を発揮します

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ジェニナック錠200mgの7つの副作用に注意!

 

基本的にジェニナック錠は副作用の少ない薬としてよく用いられる抗菌剤です。しかし稀に重篤な症状を引き起こす人もいます。

また高齢者や腎機能障害がある人など、体外に薬の排出を行う機能が衰えている人は特に注意が必要です。いったいどんな副作用の可能性があるのかお伝えします。

 

頭痛

頭痛だけではなく、冷や汗や手足の震え、ぼーっとする、けいれんといった症状が出る場合は、低血糖の可能性があります。ただちに使用を中止し、医療機関で診察を受けます。

 

眠気

倦怠感の伴う眠気、眼球の白目部分が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿が異様に黄色い場合は、肝機能障害を起こしている可能性があります

また深刻ではない程度の肝機能値の異常や血圧低下、心電図異常が起きる場合もあります。

くわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
肝機能低下で起こる4つの症状【その原因や改善方法を徹底解説!】

 

下痢・吐き気

ジェニナック錠に限らず、抗菌剤は細菌に影響を及ぼす薬です。そのため、腸内にもともと棲みついていた細菌のバランスに影響を与えるために、下痢や吐き気などの消化機能の症状が現れやすい薬です

 

大抵の場合は、ジェニナック錠の服用をやめると症状も改善しますので心配しなくても大丈夫です。ただし下痢による激しい痛みなど、体質によっては苦痛を感じる人もいます。

 

心配な方は、ジェニナック錠を処方するお医者さまに相談をしましょう。場合によっては整腸剤を一緒に処方されることもあります。

 

発疹

皮膚のかゆみや発疹などは薬に対する過敏症のほか、アナフィラキシーなどの重大な副作用でも起こることがあります。薬の服用と共に痒みを感じるようであれば、注意が必要です。

 

また急に尿の出が悪くなる・全く出なくなるなどの尿の異常が起きた場合は急性腎不全の疑いがあります。腎不全とは、腎臓の機能がうまく発揮されなくなる病気です。

放置していると悪化し治療が困難になるので、早めに医療機関を受診します。

 

けいれん

てんかん等の症状がある人は痙攣を起こすおそれがあるので慎重に投与します。また不整脈・低血圧の持病がある人は症状を悪化させる可能性があります。

 

横紋筋融解症

筋肉の痛みや手足の痺れ、脱力感、尿が赤褐色に変色した場合は横紋筋融解症の疑いがあります。このような症状が現れた場合はすぐに医療機関での受診が必要です

 

アキレス腱障害

他のキノロン系抗菌薬でアキレス腱付近の腫れや痛みが発生した報告があるため注意が必要です。

 

ジェニナック錠の服用が制限される人

最初に解説したとおり、低体重かつ腎機能障害を持つ人へのジェニナック錠の処方は控えることがあります

 

小児や妊娠または妊娠している可能性のある人には、安全性が確立していないため投与しないこととなっています。授乳中で治療のためやむを得ずジェニナック錠を服用する間は、乳児への授乳は避けます。

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ジェニナック錠200mgは飲み合わせに注意して

 

広く効果を発揮し、副作用の少ないジェニナック錠200mgですが、薬の飲み合わせには注意が必要です。特に気を付けておきたい薬の飲み合わせについて解説します。

 

ロキソニン

ロキソニンを含む鎮痛薬とジェニナック錠を同時に服用すると、けいれんが起こることがあります。これは両者の組み合わせが脳の中枢神経系における伝達物質の阻害を増強するとされているためです。

 

なお、必ずしもけいれんが起きるわけではなく、同一の医師が同時に同じ薬の処方を出す場合は問題ありません。あくまで注意喚起が必要な組み合わせであり、医学的知識がない人が自己判断で服用することが危険という程度です。

 

抗不整脈薬

抗不整脈薬にもいくつか種類があり、なかでも「キニジン」「アミオダロン」「ソタロール」といった成分は、ジェニナック錠と同様にQT延長作用の報告があるため、併用に注意することとなっています。

 

自分がいつも服用している抗不整脈薬の成分が分からない人がほとんどですので、まずはかかりつけの医師に相談しましょう。

 

イブプロフェン

ロキソニン以外で使用頻度の高い鎮痛成分であるイブプロフェンですが、ロキソニンと同じくけいれんが起きる可能性があるためジェニナック錠との飲み合わせには注意が必要です

 

市販の風邪薬や痛み止めはほとんどの製品にイブプロフェンが配合されています。病院で薬を処方されている期間に、別の症状が気になり市販薬を飲む場合は、かならず医師に相談してからにしましょう。

【関連記事】
イブプロフェンの7つの副作用!【効果や飲み合わせも徹底解説】

 

テオフィリン

ジェニナック錠はテオフィリンの血中濃度を約20%上昇するはたらきがあります。そのためテオフィリンのもつ中毒症状が発現しやすくなるため、注意が必要です

 

ワルファリン

抗凝固剤として処方されるワルファリンをジェニナック錠と一緒に服用すると、ワルファリンの効能を増強し、出血を引き起こす可能性があります

ワルファリンとジェニナック錠を同時に服用する場合は血液凝固能検査を行うなど、十分な注意が必要です。

 

降圧薬・利尿薬

血圧降下作用が増強されるため、降圧薬や利尿薬とジェニナック錠の併用には注意が必要です。

 

血糖降下剤

ジェニナック錠は血糖降下剤の効能を増強させる可能性があるので一緒に服用する場合は医師に報告するようにしましょう。

 

アルコール

ジェニナック錠をはじめとする、あらゆる抗生物質を服用する場合、飲酒は控えましょう

抗生物質とアルコールを同時に服用すると、肝臓ではアルコールが優先して分解され、抗生物質は高濃度の状態で体内に留まり作用する可能性があります。

 

抗生物質が高濃度で体内に留まると、副作用がより強く発現する可能性があります。

 

まとめ

しるし   

ジェニナック錠200mgについて解説しました。

副作用が少なく有効範囲が広いお薬ですが、腎機能が低下している人や高齢者の方は薬が体内に長く留まりすぎて副作用を発現することがあります。

 

また、薬の飲み合わせに注意が必要な薬でもあります。注意点をしっかり守り、活用しましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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