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ネギの食べ過ぎの5つのデメリット【口臭にも注意しよう】

<監修薬剤師 藤沢 淳司>
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体にも良く、身近で味も素晴らしいネギは、大好きな人も多い野菜です。野菜嫌いの人でも、「ラーメンの付け合わせになくてはならない存在」「納豆にはたっぷりのネギが必要」「ねぎ油が大好き」という人も多いですよね。

しかし実はネギの食べ過ぎにはいくつかのデメリットが存在します。今回はそんなネギの食べ過ぎに関わるデメリットと、気になる口臭対策についてご紹介します。

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ネギの6つの効能

 

まずはネギの効能についてご紹介します。

 

豊富な栄養素の宝庫であるネギ

ネギにはビタミンA・C、ビタミンB2、βカロチン、カルシウムといった栄養価が豊富に含まれています。

ビタミンB2は成長促進に関わる栄養物質で、脳・神経・皮膚の健康維持に必要不可欠な栄養素です。ビタミンCは抗酸化作用には必要不可欠な物質で、アンチエイジングといった美容面からも注目を浴びる物質です。

βカロチンも必要に応じてビタミンAに体内で変化する物質であり、抗酸化作用に重要な役割を果たす物質です。フルーツ以上にネギ類には豊富に含まれています。

また独特な香りが特徴ですが、これはアリシンという物質によるものです。アリシンはただ香りがきついだけではなく、ビタミンB1の吸収を促進する効果があります。

特に納豆とネギの食べ合わせは最強で、納豆に豊富に含まれるビタミンCをネギの持つアリシンが最大限まで高めてくれます。さらに繊維質も豊富なため、基礎代謝を高めダイエットなど美容にも非常に効果を発揮します

 

血行促進

ネギには血行促進の効能があります。そのため疲労物質である乳酸の分解を促し、疲労回復はもちろん肩こり解消にも貢献します。

民間療法の1つに「風邪にはネギが効果的」というものがありますが、これはネギの血行促進効果が風邪の改善に役立つと考えられているためです。

実際にネギに含まれる血行促進効能の他、ネギオールの殺菌作用や発汗作用がネギには含まれているため風邪の回復に有効に働きます。

血流改善に効果のある食べ物についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
血流を良くする5つの食べ物や薬【対策方法も伝授!】

 

鎮静効果

ネギの独特な香りにはイオウ成分も含まれていますが、このイオウには鎮静効果があり、ネギを摂取して眠りにつくことで体力の回復に貢献します。またいらいらも鎮めてくれる効能があります。

 

免疫力アップ

独特な香りを発生させるアリシンは、基礎代謝をアップさせるはたらきがあります。さらにネギオールというネギに含まれる成分は殺菌作用があり、免疫力の向上に効果を発揮します。

免疫力が低下してしまうと細菌やウイルスの侵入を許してしまうため、免疫力の向上と維持のためにネギは欠かせない食材です。

 

血のトラブル改善

ネギの独特な香りを形成するアリシンには、血管を丈夫なものにし血糖値を正常に保つ効果があります。

そのため血栓を予防し、高血圧を解消し血流をさらさらにする効能があります。さらにグルコキニンという血糖値を低下させる成分も含まれています。

これらの効果により、脂質の過剰摂取が原因で引き起こされる高血圧や動脈硬化を解消し、糖尿病を改善するはたらきがあります。さらに腎臓病の予防にも効果があります。

 

食欲増進

ネギの独特な香りには、食欲を増進させる効果があります。食欲不振な場合は、ネギ類を使ったレシピを試してみるといいでしょう。特に緑豆やキャベツとの相性は良く、減退しがちな食欲に活を入れてくれます。

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ネギの食べ過ぎの5つのデメリット

 

体にいいことずくめのネギですが、実は食べ過ぎると体に対してデメリットが発生します。ペットに玉ねぎやネギは害だという話はよく聞くかと思いますが、実は人間も同じです。どんなデメリットがあるのか解説します。

 

胃粘膜の荒れ・胃腸炎・腹痛・下痢

食欲を促進し、基礎代謝をアップしたり血流を改善するアリシンですが、殺菌作用が非常に高い物質です。そのためネギを食べ過ぎると刺激が強すぎて、胃粘膜の荒れなど消化器官のトラブルが起きる場合があります

【関連記事】
ネギのアレルギーに注意!【6つの症状や対処法を解説】

 

体臭・口臭

ネギにはアリシンというからみ成分が含まれています。強い殺菌作用を持つ一方、独特な臭いが強烈で口臭として残る事があります。ネギを食べ過ぎると口臭だけではなく、体臭にも影響が出ます。

 

貧血

ネギに含まれる硫化アリルは、赤血球を破壊する性質があります。

普段は体内にある消化酵素の働きで異常は出ませんが、消化酵素で処理できる以上のネギ類を食べたり、免疫力が低下している際にネギを摂取すると赤血球が破壊され、貧血症状が出る場合があります

 

頭痛

ネギには血行促進効果発汗作用があります。これは血管が拡張して起こる現象ですので、血管の拡張が原因で頭痛を感じることもあります。

 

吐き気

ネギには薬効も含まれるため、胃腸が弱い方が過剰に食べてしまうと効果が発揮されすぎていまい、逆に吐き気や胸ヤケの原因となる場合があります

生でネギを食べる場合、ネギの香りにも薬効が含まれているのでしばらく空気にさらして香りを飛ばしてから使用すると適度な薬効に抑えることが出来ます。

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ネギの青い所と白い部分に違いはあるの?

 

ネギには青い部分白い部分がありますよね。青い部分が多い葉ネギや白い部分が多い白ネギを前に、「どこまで食べたら良いのか分からない」と困ったことはありませんか?

どちらも食べられますが、実はそれぞれに特徴があります。どんな特徴か解説しますので、レシピを考える際の参考にして下さい。

 

ネギの青い部分の特徴

ネギの青い部分は香りが高く、栄養素が豊富です。βカロチン、ビタミンA、ビタミンK、葉酸、カリウム、カルシウムが含まれています。

香りが良いため、お肉などクセの強い煮込みには臭い消しとして利用され、他の食べ物のアクセント付けとして薬味に大活躍しています。

ビタミンAやβカロチンは暗いところで目が見えにくくなる症状の緩和(夜盲症予防)に効果を発揮する成分です。ビタミンKと葉酸は骨の形成や血液生成に重要な役割を果たす栄養素です。

 

ネギと白い部分の特徴

独特の甘味があり、アリシンが豊富に含まれています。白い部分は食べ応えがある上、その甘みが好まれ、薬膳料理の隠し味や西洋料理のコクだし、また焼き鳥など焼き物のお供に広く活用されています。

アリシンはビタミンB1に変わるため、疲労回復の他に身体を温めるなどの効能があります。

 

比べてみるとこれだけ違う!ネギの青い所と白い所の違い

ネギの青い部分には、美容に効果を発揮する栄養素が多く含まれ、ネギの白い部分には体の調子を整えるアリシンが豊富に含まれています。

どちらも体を正常に保つためには必要な物なので、ネギは青いところも白いところも同じように食べた方が体と美容のためになります

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ネギの食べ過ぎで気になる口臭対策

 

体調を崩すまではありませんが、ネギを食べると独特の口臭がします。ネギの持つ薬効成分のせいですが、人前に出る際にひどい口臭がしては困りますよね。口臭対策について解説します。

 

歯磨き

最も気軽に出来る口臭対策は、食前食後の歯磨きです。仕事中のお昼ご飯にネギを使用した料理を食べる場合は、歯磨きを忘れないようにしましょう。

ネギ以外の口臭の原因についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
試して!口臭の原因を知って対策を始めてみよう!

 

消臭効果のある食べ物を利用する

必死に歯磨きをしても、食道の奥から臭うネギの香りまでは打ち消せません。この場合は、消臭効果のある食べ物を食べることで、ネギの香りを打ち消すしかありません。

消臭効果のある食べ物としては、りんごやヨーグルト、レモン、ほうれん草、パセリなどがあります。食べ物以外にも緑茶や牛乳、珈琲、青汁、酢といった飲み物も有効です。

 

口臭予防対策アイテムを利用する

薬局やコンビニの商品棚を眺めてみると、実に多種多様な口臭予防対策アイテムが並んでいます。これらの商品を活用するのも一定の効果が望めます。ガムや洗浄液などを活用してはいかがでしょうか。

商品によっては食前に服用する者や食後に服用する物がありますので、面倒でもきちんと商品説明を読んだ上で服用しましょう。

 

加熱したネギは避ける

接客業や仕事の都合で取引先に会わなければならない場合、いっそのこと「加熱したネギは食べない」という選択肢もあります。

ネギは加熱すると独特な臭いを口の中に残してしまいます。加熱したネギを食べないようにすると、きつい口臭を予防することが出来ます。

 

ネギの食べ過ぎに関するデメリットをご紹介しました。効能たっぷりのネギですが、やはり食べ過ぎは害になり口臭の原因にもなります。適量を楽しむようにしましょう。

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