ピスタチオの栄養がスゴい!【妊婦さんにも味方する7つの効果】
<監修医師 まっちゃん>
よくおつまみやケーキなどで見かける「ピスタチオ」ですが、習慣的に食べているという方は少ないかもしれません。実はピスタチオは栄養分が豊富なナッツなのを皆さんはご存知でしょうか。今回はピスタチオについてご紹介します。
ピスタチオってどんなナッツ?
ピスタチオは現在イランが生産量世界一のナッツです。
日本には19世紀頃に入ってきましたが、元々トルコやカリフォルニアなどの乾燥した気候で栽培されていたものなので、日本での栽培は気候が合わない為、難しいとされています。
栄養分が豊富で「ナッツの女王」と呼ばれ、他にも「緑の宝石」などとも言われ、現在では多くの人に親しまれているナッツです。
ピスタチオの7つの効能
ピスタチオは栄養価が高い事から、7つの効能が挙げられます。ピスタチオの効能についてご紹介します。
1.高血圧予防とむくみの解消
ピスタチオに含まれているカリウムが血液中のナトリウムや余分な水分の排出を助ける働きがある為、高血圧の予防に繋がります。
近年の食生活ではナトリウムを摂取する機会が増えており、このナトリウムの過剰摂取が動脈硬化や高血圧に繋がると考えられています。また水分を体外に排出することで、むくみの改善も可能になります。
2.疲労回復効果
ピスタチオに含まれるビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きをします。私達が普段口にするご飯やパンなどの糖質をスムーズにエネルギーに変える事で、疲労回復効果があります。
3.貧血予防
ピスタチオには鉄分も豊富に含まれています。人間の身体は赤血球のヘモグロビンを作る成分として全身の細胞、そして組織に酸素を運ぶために鉄分が欠かせません。
鉄分が減ると貧血になりやすくなる為、ピスタチオを食べる事は貧血予防に繋がります。
貧血に関してくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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4.生活習慣病の予防に
ピスタチオに含まれる不飽和脂肪酸のオレイン酸とリノール酸は、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きをします。
これによりコレステロール値を下げる事が可能であり、高血圧や動脈硬化、これにより引き起こる脳梗塞なども予防する事が出来ます。
若くても油断できない高血圧についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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5.便秘の解消
ピスタチオには食物繊維も含まれているおり、腸内環境を整えてくれる働きをする為、便秘解消に繋がります。腸内環境が整うと、悪玉菌が原因のニキビも改善する事が可能です。
6.眼病予防効果
ピスタチオに含まれるルテイン、ゼアキサンチンは抗酸化作用があります。これは活性酸素による酸化を防ぐ事が可能であり、白内障などの目の病気の予防に効果があるといわれています。
ルテインはいろいろな緑黄色野菜にも含まれていますが、油分を一緒に取らなければあまり効果は発揮できません。
その点、ピスタチオには油脂を含んでいるので、油分を一緒に取る必要が無い為、ピスタチオのみでも眼病予防に効果があるとされています。
7.美肌・ダイエット効果
ナッツは「カロリーが高い」と良く耳にしますが、確かにカロリーは高めかもしれませんが、逆を言えば食べごたえのあるものなので、少量で満腹感を得ることができます。その結果ダイエット効果に繋がると考えられています。
またピスタチオに含まれるβカロテン、ビタミンE、ルテインが美容に大きな役割を果たしてくれます。
βカロテンはお肌に作用するのでニキビや乾燥予防に良いとされており、βカロテンは体内でビタミンAに変わる為、粘膜を丈夫にしてくれる事で免疫力を高めてくれます。
その他の美肌効果のある食べ物についてはこちらを見て参考にして下さい。
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ナッツは妊婦さんの味方!
ピスタチオだけでなく、妊娠している妊婦さんは「ナッツ」を取る事によって嬉しい効果が色々あります。
ピスタチオ
含まれるカリウムによってむくみを解消するだけでなく、ピスタチオなどに含まれる植物性たんぱく質を取る事で、妊娠糖尿病のリスクを軽減する事が可能です。
アーモンド
ビタミンEを含む為、抗酸化作用があり肌の新陳代謝を活性化させる事で美肌になる手助けをします。また胎児の成長に欠かせない葉酸も含む為、栄養補給にはとても良い食べ物とされています。
カシューナッツ
ビタミンB1が疲労物質が溜まるのを防いでくれます。
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くるみ
くるみにはメラトニンが含まれており、このメラトニンは睡眠薬にも使用されている成分の為、不眠にも効果があるとされています。
薬の成分に使われているからといって、母体や胎児に大きな影響はありません。
ピーナッツ
レスベラトールという成分が血液サラサラ効果をもたらし、動脈硬化を防ぐといわれています。
ナッツにはいろいろな効果があり、妊婦さんの小腹を満たす事と同時に栄養分も豊富です。積極的に摂る事が出来ると良いですね。
ピスタチオ食べすぎたらどうなるの?
栄養価の高いピスタチオですが食べ過ぎには気を付けたい理由があります。
肥満
ナッツ類はカロリーが高く、ピスタチオも100g中のカロリーが615カロリーもあるため、肥満に繋がる可能性が挙げられます。食べ過ぎには注意しましょう。
だいたい目安は1日20~30粒ぐらいが限度とされています。
癌になりやすくなる
イタリア産のピスタチオからアフラトキシンというカビ毒の一種が検出された報告があり、アフラトキシンは肝細胞癌を引き起こす可能性があるとされています。
ニキビ
元々油脂が含まれている食べ物ではありますが、更に加工の為に油を使って揚げたりしているものもあります。その際には更に油分が増えますので、ニキビが出来やすくなることがあります。
ピスタチオは味、風味なども割と良く、食べると苦みが少しありますが、ナッツの中でも割とポピュラーなもので、手軽に手に入ります。
栄養価が高い為、積極的に取り入れたい食べ物ですが、食べ過ぎは逆効果になる事もあります。適度に取り入れることで、自身の健康維持に役立てましょう。
またカリウムの過剰摂取も控えた方が良いでしょう。くわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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