プルランとは?【身身体への危険性や副作用がないか心配。。】
<監修医師 WASHIO>
プルランという物質を知っていますか?なかなか聞き慣れない物質ですが、食物添加物の一つです。
添加物と聞くと、保存料や着色料などがあってよくないイメージがありますが、きちんと知っておくことが大切です。
ここではプルランという物質についてどのようなものか、使われている物、そして身身体への危険性や副作用について詳しく説明していきます。
プルランとは?
プルランとは、ざっくり言うと食品添加物に指定されている水溶性多糖類の一種です。
詳しく説明していくと、プルランの構造はグルコースが特殊な結合で繋がった多糖類で、無色の個体です。水に溶けやすくエタノールには溶けません。
プルランの製造方法は黒酵母と呼ばれる (オーレオバシディウム・プルランスという)微生物がでん粉をエサに発酵をする事で多糖類を作ります。原料はタピオカやトウモロコシ、ジャガイモなどのでん粉を用います。
トウモロコシやジャガイモは遺伝子組み換えのものも含まれているのでは…?
と心配される方もいると思いますが、「遺伝子組み換えでない原料」を使っているメーカーもありますので、商品を製造・販売する各メーカーに問い合わせて確認することをオススメします。
遺伝子組み換え食品についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
【関連記事】
遺伝子組み換えの4つの危険性!【メリットとデメリットを解説】
また、プルランは増粘剤、結着剤、保水剤、潤滑剤、保湿剤で使用されています。
※増粘剤
→液体の粘性を高めるために添加する物質のこと
結着剤
→保水性を高めて形状を保ち、食感を良くするために加えられる物質のこと
プルランの3つの利用法
プルランは私たちの生活の中でも多くのものに使われています。どのようなものに使われているのかについて説明していきます。
食品
蒲焼きや焼き鳥などのタレが付きにくい食品にとろみを付けてタレがつきやすくする為や、とろみがついているドレッシングはプルランによって付けられているとろみであることがあります。
また、歯につきにくいキャンディになる様に付けられていることもあります。その他にもお菓子などのつや出しや、原料をつなぎ合わせ、グミなどの保水剤などもあります。
口臭予防でお馴染みのブレスケア、食べられる清涼フィルムもプルランが使われています。
薬・サプリメント
医薬品としても使われ、薬やサプリメントのカプセルの原料、錠剤の結着剤に使われています。市販のカプセル素材の中で溶ける時間が最も速いため、即効性を期待する薬に使われます。
また、カプセル内の物が外気に触れてしまうのを防止する遮断性に優れていて、カプセル内の酸化から守ります。
抗酸化作用を有する八一ブ類、ビタミンC類などの素材の充填に優れており、粉末、顆粒、錠剤、半固形剤、液体などが外に出ることはありません。プルランのカプセルは植物性カプセル、ベジタブルカプセルとも言われます。
ビタミンCの効能についてはこちらを参考にして下さい。
【関連記事】
ビタミンCの多い飲み物はコレがおすすめ!【スゴい効能とは?】
化粧品
化粧品などの潤滑剤や保湿剤としても使われます。水溶性多糖類です。温度の高低にかかわらず水に溶ける性質があります。
プルランは水分蒸発を防ぎ、うるおいがある、しなやかな肌にするための保湿剤として配合されています。また、各種化粧品の機能性を高めて感触改良、皮膚コンディショニング剤、親水性増粘剤、皮膜形成剤として使われています。
そのプルランが混ざっている化粧品は150種類以上あると言われています。使用されている用途と具体的な商品名をあげていきます。
✅ シャンプー
エスロッソ Growth Project. アロマシャンプー
✅ リンス・トリートメント
クリーンクレイ ヘアパック・トリートメント
✅ 洗顔料
SUPPIN 洗顔フォーム
ドモホルンリンクル 洗顔石鹸
Men’sビオレ ディープモイスト洗顔
✅ クレンジング
ナチュロジー ピーリングクレイパック ゴマージュ・ピーリング
✅ 化粧水・乳液・クリーム
ORIENA バランシングローション
Curel キュレル 美白化粧水 II
ソフィーナボーテ 化粧水Ⅱ ややしっとり
THE BODY SHOP モイスト ローションAL
✅ ファンデーション
HABA O/W ファンデーション タンクオークル
エクセル クリアリキッドファンデーション
✅ ボディクリーム
ビオレ ボディデリ ケアポット ローズ&ハーブの香り
エクスピュール ボディメイク トリートメントクリーム
✅ マスカラ
セザンヌ ロングラッシュマスカラN
✅ 日焼け止め
セフィーヌ化粧品 UVカットエクリュCC (ソフト25)
プルランの身体への危険性はあるの?
プルランが身体に与える影響や危険性では、毒性は低く、急性毒性や慢性毒性、亜急性毒性、変異原性の各試験において安全性が確認されていて問題ないとされています。
でん粉同様使用制限のない添加物として扱われている為に、副作用などは起こりにくく、安全だと言えます。
食品添加物にはたくさんの使用法があり、安全であるものと何かしら身体にとっては影響のある物質として知られている物が多くあります。
その点を踏まえて食品を購入するといいかなと思います。わからないことがあればメーカーなど問い合わせてみてください。
プルラン以外の多糖類についてはこちらを参考にして下さい。
【関連記事】
増粘多糖類とは?【アレルギーの可能性や6つの種類を簡単に解説】
当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。