Sponsored Link

マグラックス錠330mgの2つの効果【妊婦の服用で注意すべき点】

<監修薬剤師 BlueP>
薬

マグラックス錠には2つの効果があり、いずれも穏やかに作用するために妊娠中をはじめ様々なケースで利用されています。ただし、薬である以上注意点もあります。服用前に確認しておきましょう。

スポンサーリンク
 

マグラックス錠330mgの効果

 

吉田製薬より販売されているマグラックス錠330mg酸化マグネシウムにより制酸作用と緩下作用をもったジェネリック医薬品です。

同錠剤は330mg以外にも200mg、300mg、500mgなどがあります。2016年1月25日より酸化マグネシウム錠○○mg「ヨシダ」と名称変更していますが、用法・容量・成分等に変更は無いようです。

 

上部消化管機能異常の改善

マグラックス錠330mgには、制酸作用があります。胃・十二指腸潰瘍、胃炎、胃下垂症、胃酸過多症などにかかり胃の粘膜が弱ると、胃酸の刺激により炎症や潰瘍が広がりやすくなります。

マグラックス錠は胃酸を中和し、消化器官へのダメージを軽減することができます。また、尿路蓚酸カルシウム結石の予防にも効果があるとされているようですが、この作用の為だけにこの薬が用いられることはあまりないようです。

制酸作用を求める場合の飲み方は、通常の成人では酸化マグネシウムの量で一日に500~1000mgを数回に分けて服用します。

マグラックス330mgは一錠で330mgの酸化マグネシウムを含有しているので、一日2~3錠を2~3回に分けて服用します。食前食後の指定ははなく、就寝前に飲むこともできます。

 

排便作用

腸内の便の水分量を増やし、軟便化させます。これにより便の容積が拡大し、腸の内部から腸を刺激するため、腸管の動きが活発になり便秘の解消に貢献します。

緩下作用の為に飲む場合には、通常の成人で一日に2000mgを3回に分けます。食前・食後・就寝前に服用できます。

服用後7~8時間ほどで効果を発揮しやすいため、就寝前に飲むとちょうど目覚めた時に便通が起こりやすく、理想的な便通サイクルを作ることを考えると就寝前がおすすめです。

便秘だけではなく下痢も繰り返すようであればこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
下痢と便秘を繰り返す原因【大腸がんの可能性アリ】

 

スポンサーリンク

マグラックス錠330mgの副作用

 

腹痛、下痢など

長い使用実績もあり安全性も認められているお薬ですが、服用量が多い時や体質によっては便が軟らかくなりすぎたり、腹痛を起こすことも考えられます。

服用量は、目指す効果により異なりますが、少ない量から試して様子を見るのがよいでしょう。また、軽い血中マグネシウム濃度の上昇がみられることもあります。

 

高マグネシウム血症

非常に稀なケースとなりますが、高マグネシウム血症を引き起こすことがあります。マグラックスはマグネシウムを主成分に持っています。

マグネシウムは体外に排出されますが、大量に服用したり、長期間の使用、腎臓機能の低下によっては排出力が弱く高マグネシウム血症になりやすいとされています。

高齢、腎臓疾患・心臓疾患を持っている、ビタミンD3製剤の服用している場合も注意が必要です。初期症状は、吐き気、嘔吐、だるい、筋力低下、血圧低下、息苦しい、意識が薄れるなどが現れます。

酷いものでは、腸閉塞を起こしたケースもあるようです。効き目が実感できないといって大量に摂取するのはもちろん、長く服用して改善されない場合には別の対策を立てる必要がありそうです。

腸閉塞に関してはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
腸閉塞の手術時間や入院期間!【術後も安心できません!】

 

飲み合わせの注意

同時に服用と、他の薬の効果に影響が出る組み合わせがあります。抗生物質(テトラサイクリン系)、抗菌薬(ニューキノロン系)、ビスホスフォネート系の骨の薬剤、ジギタリス(強心薬)などは、効果を弱らせてしまう可能性があります

対策としては、同時服用を避けて、経口ビスホスホネート系製剤、ジゴキシン製剤は2時間以上、抗生剤は服用の2時間前または服用後4~6時間の間隔を空けましょう。あらかじめ、病院でどのような薬を服用しているかを伝えておくのも重要です。

抗生物質に関してはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
抗生物質の市販薬はある?【飲み薬と塗り薬別に解説】

 

スポンサーリンク

妊婦の服用で注意すべき点

 

妊娠中は、便秘薬が制限されるため今まで使っていた薬が使えずに苦労されている方も多いと思います。便秘もストレスの原因になり、ストレスは便秘になりやすいことなどからも悪循環は早めに断ち切りたいところです。

マグラックスは妊娠中でも処方されることがあり頼れるお薬ですが、妊婦さんならではの注意点もあります。

 

高カルシウム血症

妊娠中は、カルシウム不足になりやすく対策として、牛乳、カルシウム製剤などを飲用する方も多いと思います。しかし、マグラックスを服用しようと思ったら要注意です。

大量の牛乳やカルシウム製剤を飲用することで、腎臓のカルシウム再吸収量が増大すると高カルシウム血症のリスクが高まります。

初期症状は、口が乾きやすい、尿が増える、意識が薄れるなどです。便秘とどちらを優先すべきか、医師などに相談するのがよいでしょう。

 

水分補給

マグラックスは腸内の便に水分を与え体積を増やすことができますが、そもそも体内が水分不足ではどうすることも出来ません。服用時に大量の水と一緒に飲むだけでなく、まめな水分補給も心がけるようにしましょう。

 

脱水症状の対処方法についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
脱水症状の5つの対処法【高齢者は注意して!】

 

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
 
 

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ