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ムカデに噛まれた跡が!【3つの症状や対処法を解説!】

<監修医師  WASHIO>
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蚊やダニなど、噛む虫というといろいろ思い浮かびますが、特に夏の熱い時期になるとよく見かけるのがムカデではないでしょうか。

その見た目の気持ち悪さもさることながら、皆さんの中にはムカデに噛まれて非常に痛い思いをしたという人も多いかと思います。

 

しかし実はムカデによる刺咬傷は痛みや腫れだけでなく、時に命の危険を伴う可能性があることを皆さんは知っていますか?

ここではムカデに噛まれた場合の症状や正しい対処法について徹底解説していきます。

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ムカデに噛まれたときの症状

 

疼痛

ムカデに噛まれるとその瞬間、針で刺されたような激痛が走ります。その後かまれた部分とその周囲にズキズキとした痛みや、人によっては痒みが続きます。

 

炎症

ムカデに噛まれるとその部分を中心に熱を持ったように赤く腫れて炎症を起こすことがあります。

さらに重症になると周辺組織がリンパ節炎(細菌やウイルスなどの感染によりリンパの腫れや痛み、発熱などの症状を伴う病気)や潰瘍化(ただれた状態になること)、壊死などが起こる場合もあるので注意が必要です。

 

アナフィラキシーショック

ムカデに噛まれるとごくまれにしびれや発熱、頭痛、めまい、吐き気など全身にも症状があらわれる場合があります。

これらの症状はムカデの毒へのアレルギーによるアナフィラキシーショックの可能性があるので至急病院に行くようにしてください。

特に二回以上噛まれた経験のある人はアナフィラキシーショックが重症化する可能性が高くなるので注意が必要です。

 

その他のムカデに刺された場合の症状についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
ムカデに刺されたらコノ症状が出る【4つの対処法をチェック】

 

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噛まれたときの対処法

 

患部を温める(温熱療法)

43度以上のお湯(40度以下だと痛みが増すとされている)で噛まれた部分を10~20分、シャワーで温めながら毒を流すようにします。

このときにシャンプーや石鹸(弱酸性ではないもの)で洗いながら行うとより効果的だと言われているので、自宅で噛まれた場合などはできるだけ患部を洗うようにしましょう。

 

屋外などで洗い流せない場合は濡らしたタオルをレンジで温めて患部に当てるだけでも効果があります。

ムカデの毒はタンパク質で酸性のため、熱により毒の成分が変質して痛みや腫れが引きやすくなると言われていますが、温熱療法についてはまだはっきりとした効果が分かっていないのが現状です。

 

お茶で洗う

昔から広く行われてきた民間療法で、お茶に含まれるタンニンという成分がムカデの毒が中和する効果があると言われています。

お茶の種類はタンニンを多く含む番茶や緑茶、ウーロン茶がよいとされています。

 

市販の塗り薬を使う

抗ヒスタミン剤やステロイド剤を配合した軟膏やクリームを塗るのも応急処置としておすすめの方法です。

ムカデの肢には爪のような突起があり、その突起で皮膚を傷つけて毒を皮膚の表面に塗り付けるため、噛まれた跡を中心にして広めに薬を塗るようにするとよいでしょう。

 

ただしスポンジなどで患部に直接塗布するタイプの薬はスポンジ部分がムカデの毒で汚染される可能性があるので注意してください。

 

病院へ行く

上記のような応急処置をおこなっても腫れや痛みが治まらない、または悪化するような場合は病院に行くことをおすすめします。

また発熱やしびれ、頭痛、吐き気など症状があらわれた場合も早めに病院で診断を受けるようにしてください。

 

何科を受診するか悩む方も多いかと思いますが、腫れや痛みなど皮膚症状だけの場合は皮膚科、発熱やしびれなどの皮膚以外の症状がある場合には内科を受診すると覚えておくとまず間違いはありません。

 

その他の虫に刺された場合の対処方法についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
毛虫に刺されたら!3つの症状や塗り薬をチェック!

虫刺されの腫れが大きい!熱をもつ時の3つの対処法!

 

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噛まれたときにしてはいけないこと

 

患部を冷やさない

刺された部分を冷やすのは虫に刺された場合にはよく行われる対処法ですが、ムカデの毒の場合は冷やすことでより痛みや腫れが長引くなど悪化する傾向があることが患者さんの口コミなどから分かってきています。

 

また最悪の場合、痙攣や気絶などのショック症状が起きる可能性があるので患部は冷やさないようにしたほうがよいでしょう

 

毒を口で吸い出さない

ムカデは肢の先で皮膚を傷つけた後に毒を塗布するので、口で毒を吸い出すと口の中に毒が入ることになります。

これにより嘔吐や悪寒、気道閉塞などの症状が起こるため、口で毒を吸い出すのは絶対に止めましょう

また指でつねって絞り出す方法も毒を浸透させてしまうことになるので、できるだけやらないようにしてください。

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噛まれないための対策

 

素手で触らない

ムカデは自分の身体に触れる感触に反応して噛む習性があるので絶対に素手で触ったり踏みつけたりしないようにしましょう。

また死んだように見えても実は仮死状態の場合もあるため、ムカデを駆除する際には面倒でも火ばさみや割り箸を使って作業するようにしてください

 

侵入経路をなくす

室内でムカデに噛まれないようにするにはムカデの侵入経路をなくすことが大事です。ムカデは水気を好む傾向があるので、お風呂やシンクの排水溝は使用するとき以外はふたを閉めておくとよいでしょう

また市販の侵入防止用薬剤などを家の周り(特に床下などへの入り口部分)にまいておくのも効果的です。

 

冷却スプレーを使う

ムカデは普通の殺虫剤では死ににくい性質があるので、見つけたら市販の虫用瞬間冷却スプレーを使って退治してしまうのがおすすめです

冷却スプレーは殺虫剤成分を使用していないため、小さな子供やペットのいる家庭でも使えるので便利です

 

ハッカ油を使う

ムカデはハッカ油の匂いを嫌うので、それをムカデの侵入経路に吹き付けることでムカデが室内に入ってくるのを防ぐことができます

また特にムカデが出やすい場合はディフューザーなどで室内に常にハッカ油の匂いを漂わせておくのも効果的です。

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