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ムコスタ錠は胃痛に効果ある?【副作用も必ず確認しよう】

<監修薬剤師 T.Nagao>
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胃腸炎になって内科を受診した方は、ムコスタという薬を処方してもらったことがあるかもしれません。

今回はムコスタ錠の気になる効果や副作用を解説していきます。

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ムコスタ錠とは?

 

ムコスタは大塚製薬から販売されている錠剤で、製品名は「ムコスタ錠100mg」といいます。

 

ムコスタの薬効成分である「レバミピド」は胃の粘膜を丈夫にする作用があり、胃潰瘍(いかいよう)など胃痛を伴う病気の症状を和らげるために用いられます。

 

胃痛の原因や対処方法についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
急な胃痛の5つの原因!この対処法を試してみて!

 

また、レバミピドの粘膜修復作用が、目の角膜の涙の質を改善することを利用し、錠剤と同様の主成分を使った「ムコスタ点眼薬(ムコスタ点眼液UD2%)」がドライアイの治療に用いられています。

 

胃の症状に優れた効果を発揮するムコスタの代表的な副作用には、便秘、腹部飽満間、肝機能検査値上昇などがあります。また、まれに重篤なアレルギーを引き起こす例が報告されています。

そのため、扱いには医師の注意を聞いて慎重になる必要があります。

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ムコスタ錠の効果一覧

 

胃潰瘍(いかいよう)への効果

胃潰瘍は、胃酸が増えたりなどの原因で胃の粘膜が傷つけられている状態です。

鳩尾から左にかけて生じる痛みが主な症状で、胃酸が多すぎるためにすっぱいげっぷや吐き気などを感じます。

 

ひどいときには胃の筋肉までえぐり取られ、黒褐色の血を吐く、血の混じった便が出るなどの症状に発展することがあります。

 

ムスタコ錠は胃粘膜の血流を改善し、胃粘液の分泌を増加することで、胃粘膜を修復して、胃潰瘍や胃炎を改善します。。

 

急性胃炎への効果

急性胃炎は様々な原因で胃の粘膜に炎症を起こす病気です。炎症のみならず、胃の粘膜に病変(ただれ、出血、赤くなる、浮腫む)も生じます。

急性の名のとおり、急激に発症する点が特徴で、粘膜に病変が生じているときは急性粘膜病変(AGML)と呼ばれます。

胃潰瘍との違いは、潰瘍が粘膜の下の層まで達していない点です。鳩尾の当たりに急激な痛みが生じ、胃が膨れたような感覚、ムカつき、嘔吐、血を吐く、便に血が混じるなどの症状が起きます。

この病気でも、胃潰瘍の場合と同じように、ムコスタは胃の粘膜を保護・修復し、また自覚症状を改善するために使われます。

 

慢性胃炎への効果

慢性胃炎の多くは、胃内視鏡で胃粘膜に特に病変は見られないが、胃もたれ、胃痛、胸焼けなどの症状がある状態です。 ストレスや飲酒、または、カンピロバクター・ピロリという菌が原因と考えられています。

原因が物理的、精神的ストレスなどの場合もあり、治療には時間がかかる場合もありますが、慢性胃炎でも、ムコスタが胃の粘膜の修復し、自覚症状を改善する薬として使用されています。

 

その他、注意すべき胃炎についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

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鳥肌胃炎の症状はコレ!【3つの治療方法で治そう!】

 

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ムコスタ錠の副作用

発疹、痒み、蕁麻疹

主な副作用として、発疹、かゆみ、薬疹様湿疹などの過敏症状、蕁麻疹などがあります。体に赤いぶつぶつが出来てかゆくなります。担当の医師か薬剤師に相談しましょう。ただし、まれにアナフィラキシーショックの前兆であることがあるので、気を付けなくてはいけません。

アレルギーについてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
【アレルギー検査の費用】と種類を徹底解説!

 

便秘・腹部の膨満感

もう一つの主な副作用は便秘や腹部の膨満感です。 症状が良くないと思ったらかかりつけの医師か薬剤師に相談しましょう。

また、まれに起こる副作用としては、アナフィラキシーショック、肝機能障害、黄疸(おうだん)、血小板、白血球の減少などがあります。このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

 

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックは急性アレルギーの症状が全身に現れるもので、血圧の急激な低下によって死に瀕する場合があります。

 

初期症状として、目や唇周辺の腫れや全身の蕁麻疹、呼吸困難などのアナフィラキシー様症状が起こります。

その後、冷や汗や血圧低下、重篤な呼吸困難といったショック症状につながれば、最悪の場合死に至ることがあります。

 

アナフィラキシー症状があればすぐに使用をやめて医師の診断を受けましょう。

 

肝機能障害・黄疸(おうだん)

肝臓の機能が低下し、全身の倦怠感や食欲不振などの症状の他、胆液が増えすぎることで皮膚や粘膜が黄色くなる黄疸が生じることがあります。

 

これらの症状が出た場合もすぐに使用をやめ、病院を受診するべきです。

血小板・白血球の減少

血小板が減少すると、粘膜が弱くなって鼻血や歯茎からの出血、手足の皮下出血(青あざ)が起きやすくなります。白血球が減少した時は、のどの痛み、発熱、倦怠感などが出てきます。

 

白血球減少による症状は風邪と間違えやすいので、注意が必要です。これらの症状が出た場合も、すぐに病院へ行きましょう。

血液検査についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
血液検査のwbcとは?【正常値でない場合に起こる疾患に注意】

 

上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

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ムコスタ錠の正しい飲み方

しるし   

胃潰瘍や胃炎の場合、成人は1回1錠を1日3回、朝、夕と就寝前に服用します。飲む場合は、必ず指示された服用方法に従いましょう。

 

飲み忘れた場合に飲むタイミングは、気がついた時点で、1回分を服用します。ただし、次の飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで、次の飲む時間に「1回分」を飲みましょう。

 

絶対に「2回分」を「一度に飲んでは」いけません。誤って多く飲んだ場合は、医師または薬剤師に相談しましょう。

 

自分の判断で飲むのを止めるのは良くなく、潰瘍が治ってもしばらく飲み続ける必要があります。

胃潰瘍などの場合は、胃酸を制御する薬や吐き気止めなどの薬と一緒に飲むように指示されることもあります。

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その場合は一緒に飲んでも大丈夫ですが、他の薬を飲んでいる場合は、相互作用で問題が出ないかどうかを医師に告げて相談しましょう。

以前に飲んでかゆみや発疹などのアレルギー症状が出た場合は必ずそのことを告げておかなくてはいけません。

 

ムコスタの使用期限は製造後3年なので、それを越えた物は飲まないようにして捨てましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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