リスフラン関節捻挫の6つの治療法!症状はコレ!
<監修柔道整復師 田中惇郎>
リスフラン関節は足の甲の中心にある関節です。
このリスフラン関節を痛めると、よく足首の捻挫と間違われ、放置してしまう人も少なくないようです。
しかし、リスフラン関節捻挫を放っておくと、骨折などを併発して治りを遅くしてしまう可能性もあります。
今回は、リスフラン関節捻挫の症状と正しい治療法をご紹介します。
リスフラン関節捻挫の症状
主な症状は、
・足の甲が腫れている
・体重をかけたときに足の甲に激痛を感じる
・普通に歩くことが困難でびっこを引いてしまう
・つま先立ちに強い痛みを感じる
この症状の主な原因は、ほとんどは上から体重をかけて足に負担をかけてしまうスポーツによるものです。
スポーツをしない人でも、仕事で重いものを頻繁に持つ人や、女性ではハイヒールで足に負担をかけてしまい受傷する人も多くいます。
リスフラン関節は足の甲の中心にあり、指の骨と甲の骨を繋げるアーチ状の関節です。
あまり耳にすることのない名前ですが、足を動かす上で非常に重要な関節なんですよ。
この関節を痛めてしまうと、歩いたときや足に体重をかけたときの衝撃を吸収できなくなり、通常歩行もままならなくなってしまいます。
この状態を「リスフラン関節捻挫」または「リスフラン関節靭帯損傷」と呼びます。
リスフラン関節捻挫の治療法
保存療法を主として施行します。保存療法とは、手術をしない治療のことを言い、症状の緩和・改善を目的としています。
痛みを強く感じることが多く、安静にしていることが早い回復に繋がるので、病院での治療が一般的です。
病院を受診した際に施行されるであろう治療法をまとめました。
✅ギプスで固定する
(症状が軽い場合は、テーピングやサポーターでの固定も可能)
✅アイシング(冷やす)
✅1ヶ月ほどリハビリを行う
✅松葉杖を使用して足に体重をかけないよう生活する
✅鎮痛薬や湿布・塗り薬を処方してもらう
✅足底板(そくていばん)を使用した歩行訓練を行う
日常生活を送るには約3週間、スポーツ復帰には約2、3ヶ月を要します。手術は上記にもあるように、行う必要はありません。
偏平足や外反母趾、また骨折を併発する可能性がありますので、安静が第一となります。
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リスフラン関節捻挫のテーピング方法
やり方さえ覚えれば、自分でも簡単に出来るテーピング方法をご紹介します。
必要なもの:テーピング(キネシオテープ25mmがオススメ)・はさみ
足を曲げて床に座るか、足を台に乗せて少し高くするとテーピングしやすい体勢になります。
・保護する部分を分かりやすくする為、腫れている部分に水性ペンなどで×印をつける。
恐らく、×印をつけた部分がリスフラン関節(足の甲を横から見たときに一番出っ張っている部分)になっています。
・リスフラン関節の前後の骨を固定する。
×印をつけたところを中心として、その前後の骨にテーピングを巻きます。
向かって足首に近い骨は、内側から外側に向かってテーピングを巻く。
向かって足指に近い骨は、外側から内側に向かってテーピングを巻く。
※裏紙をはがす前に、ぐるっと足に巻き付け、テープがどのくらい必要か測ってから、その長さで2本作っておくとちょうどいい長さに出来ます!
・土踏まず(アーチ)を固定する。
足を曲げて足の裏を、もう片方の足の膝の上に置きます。
母趾(親指)の下(母趾球)にテープを貼り付け、かかとにひっかけるように巻きつけます。
そのまま足の裏側、母趾球にまで戻ってきたら、完成です。
*分かりづらい方は動画を参考にしてみて下さい。
テーピングは軽く引っ張るようにして貼ると、しっかりと固定することが出来、綺麗に仕上がります。
テーピングをしただけで、だいぶ痛みが軽減したと感じる人もいるので、自分で出来れば楽ですね。
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病院は何科を受診すべきか
リスフラン関節捻挫は画像診断で判明しますので、レントゲンやMRIなどの検査設備の整った整形外科を受診しましょう。
スポーツ復帰を考えている人は、整形外科と合わせてリハビリテーション科が充実している医療機関を探すこともいいでしょう。
リハビリにも、痛みを緩和するためのリハビリからスポーツ復帰するためのリハビリまで様々な種類があるので、自分に合ったリハビリをしてもらえます。
注意点としては、同じ整形外科の分野でも接骨院・整骨院では画像診断は出来ません。必ず病院で診てもらうことをお勧めします。
病院にかかるタイミングとしては、自分でアイシングやテーピングなどをしても痛みが丸2日程度ひかない場合は、早めに医師に相談しましょう。
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