リンゴ酸の5つの効果・効能を解説【どんな食品に含まれている?】
<監修食生活アドバイザー 藤沢 淳司>
リンゴ酸とは有機酸の一種でヒドロキシ酸に分類され、オキシコハク酸とも呼ばれています。
現在リンゴ酸は「ゼリー・キャンディー・シャーベット」など様々な食品の酸っぱい味を出すための酸味料として幅広く使用されている有機成分です。
リンゴ酸にはいくつかの効果効能があり、“疲労回復や肉体疲労の軽減”“胃腸痛や自然治癒力”“美肌・美白効果”などが挙げられます。
今回は普段よく耳にするリンゴ酸のもたらす効果効能やリンゴ酸が含まれている食品、摂取することをおすすめされる理由などをご説明いたします。
気になる所から確認してみよう
リンゴ酸とは?
普段テレビなどで耳にすることの多いリンゴ酸ですが、実は今すでに数多くの食品に含まれており、知らず知らずのうちに効果を発揮してくれている場合があります。
リンゴ酸とは有機成分の一種でリンゴ内の酸味のこと
リンゴ酸は「ヒドロキシ酸」に分類される「酢酸」「コハク酸」「クエン酸」「ショウ酸」などの“有機酸の一種”になり、「オキシコハク酸」とも言われていて、リンゴ内に含まれている酸味のことをリンゴ酸と呼ばれています。
リンゴ酸の主な働きは、クエン酸のサイクルの活発化です。
今現在、リンゴ酸は「ゼリー・キャンディー・シャーベット」の他「ジャム・漬物・果実飲料・乳酸菌飲料」など数多くの食品に含まれており、酸っぱさを出すための酸味料として使われています。
その他に「RH調整剤」「乳化剤」などの食品加工のための材料、また食品以外では「キレート性」を持っているので“金属の洗浄”にも使われているのです。
またリンゴ酸には「合成リンゴ酸」というものがあり食品の記載表示に「DL-リンゴ酸」と成分表示されているのがその合成リンゴ酸のことです。
クエン酸についてはこちらを参考にして下さい。
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リンゴ酸の効果効能
リンゴ酸にはさまざまな効果効能があり、その中には疲労回復などの心身の疲れを軽くしたり、女性が特に注目している美肌・美白などの美容健康などがあります。
リンゴ酸には疲労回復や美肌・美白などの効果がある
リンゴ酸は疲労回復や美肌美白効果の他にも“胃腸痛や自然治癒力、筋肉疲労、ヘアケア、カルシウムの吸収、歯磨き”などひとつのジャンルのみならず幅広く活躍してくれて、すぐに体内に取り込みやすいので長きにわたり注目されているのです。
そんなリンゴ酸がもたらすそれぞれの効果効能は以下の通りです。
✅ 「疲労回復」…体内に乳酸が増えると体内が“酸性に傾くために免疫力が低下”し、疲れが出てきます。
その体内の酸性物質を分解しエネルギーに換えて、体内を弱アルカリ性に換えている働きを持つ“クエン酸のサイクルを活性化”させることにより、疲労回復の効果を得られるのです。またクエン酸のサイクルが正常に保たれていると新陳代謝が良くなり、疲れにくく肉体疲労が軽減されます。
✅ 「胃腸痛・自然治癒力」…体内をリンゴ酸が“弱アルカリ性に保ってくれている”ことで胃腸病の予防や、傷などを自身の力で治してくれる自然治癒力などを高めてくれます。
✅ 「美肌・美白」…体内が“アルカリ性に保たれる”ことで体内の新陳代謝が上昇し、お肌や細胞のサイクルも活性化され、美肌・美白効果が高まります。
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✅ 「筋肉疲労」…サプリメントの中に「リンゴ酸マグネシウム」というものがあり、“マグネシウムとリンゴ酸を合成”することにより、筋肉疲労や筋肉・関節の痛みに効果があると言われています。
✅ 「ヘアケア」…リンゴ酸とその他の有機物や経皮吸収促進剤を合わせることで、ダメージを受けた毛髪の“空洞の穴を埋めてくれる効果”があります。
✅ 「カルシウムの吸収」…リンゴ酸、クエン酸、カルシウムを組み合わせ、「クエン酸リンゴ酸カルシウム(略してCCM)」を使って“カルシウムの吸収率を高める”効果があります。
✅ 「歯磨き」…歯磨き粉の中に“リンゴ酸を添加する”ことでホワイトニング効果を得られます。
こんな食品に含まれています
リンゴ酸が含まれる食品はたくさんあり、その中でも最も多いとされているのは「リンゴ」や「ザクロ」などの果物です。
リンゴだけでなくザクロやバナナにもリンゴ酸は含まれる
たくさんの種類がある食品の中で最も多くリンゴ酸が含まれているのはリンゴを含めた果物系です。
リンゴの他に含まれているのは「ザクロ」「サクランボ」「バナナ」「ブドウ」「グァバ」「ナツメ」「ナシ」「イチゴ」で、果物以外では野菜の「トマト」「梅」などにも含まれています。
ただし、リンゴ酸の過剰摂取は「口内炎」を引き起こす原因にもなりかねますので摂取するとすれば“一日1200mgまで”にしましょう。
ミトコンドリアはエネルギーを生産し、リンゴ酸は心臓などに輸送
ミトコンドリアは身体を構成する細胞のひとつで“エネルギーを生産”していますが、ミトコンドリアの膜は通過が難しいためシャトルという輸送経路が利用されていて、心臓や肝臓、腎臓では「リンゴ酸アスパラギン酸シャトル」が輸送に使用され、筋肉や脳では「グリセロールリン酸シャトル」で輸送されています。
アスパラギン酸についてはこちらも参考にして下さい。
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