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リン酸カルシウム入りの食品は危険?【4つの害に驚愕!】

<監修医師  WASHIO>
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リン酸カルシウムは、骨や歯の健康のために欠かせない物質です。広く工業製品や化学製品、サプリメントなどあらゆるところでも利用されています。

 

また、バイオテクノロジーの分野での研究も進み、生体工学や試験薬品にも使われており、新薬の開発のためにも役立っているリン酸カルシウム。食品にも膨張剤などとして使われていまが、安全性についてはどうなのでしょうか。

 

今回は、リン酸カルシウム入りの食品の危険や、4つの害について解説していきたいと思います。

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リン酸カルシウムとは?

 

カルシウムイオンとリン酸イオンから成る難溶性の塩です。

 

リンは体の中でカルシウムの次に多いミネラルであり、リン酸(化学式H3P04)とカルシウム(化学式Ca)が結びつくことでリン酸カルシウムとなります。骨や歯の主成分であり、骨組織の最も重要な構成要素でもあります。

 

リン酸カルシウムには、骨を形成する大切な役割があるため、不足すると成長障害や骨粗しょう症など骨に関わる疾患を招く原因にもなります。

 

リン酸カルシウムは生命組織塩(ティッシュソルト)である、ナトリウム・マグネシウム・カリウム・カルシウム・鉄・フッ素・ケイ素・リン・硫黄・塩素から構成されている無機塩で、人の身体の臓器や骨・体液・神経組織などのあらゆる場所に存在しています。

 

この生命組織塩の一つ、カルクフォスは、リン酸カルシウムをバランスよく摂取できるサプリメントとして、ホメオパシー医学の分野で使用されています。

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リン酸カルシウムの用途

 

リン酸の持つ3つの水素原子(H)とカルシウムがそれぞれ置換されると、3種類の異なるリン酸カルシウムとなります。この種類に応じて様々な用途に使い分けられるのです。出産の際に、男女の産み分けの促進剤として使わることもあります。

 

第一リン酸カルシウム

水素原子1個とカルシウムが置換して、第一リン酸カルシウムとなります。天然の鉱物などに含まれており、食品ではカルシウム強化を目的として使用されています。

 

また、バイオ薬剤やベーキングパウダー、発泡樹脂膨張剤などにも使用されます。

 

第二リン酸カルシウム

水素原子2個とカルシウムが置換して、第二リン酸カルシウムとなります。医薬品や歯磨き粉の研磨剤、ガラス原料、飼料用などとして使用されています。

 

また、第二リン酸カルシウム(無水)は、リン及びカルシウム補給剤、歯磨用基剤、固結防止剤、セラミックス原料などに使われています。

 

第三リン酸カルシウム

水素原子3個とカルシウムが置換して第三リン酸カルシウムとなります。合成樹脂添加物、消化器薬剤、安定剤などに使用されています。

また、食品添加物としてチーズの製造にも使われています。

 

チーズについてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
チーズの栄養素や8つの効能に驚愕【ダイエットに最適の理由】

 

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リン酸カルシウムの害や危険性

 

リン酸カルシウムの他、シュウ酸カルシウム、リン、リン酸塩、水酸化リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウムの害や危険性について見ていきましょう。

 

尿路結石(シュウ酸カルシウム・リン酸カルシウム)

尿路結石の痛みは、胆石、膵炎とならぶ3大激痛とも言われています。この結石の原因になるのが腎臓にできるシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどのかたまりで、尿管・膀胱・尿道などの尿路にできます。

 

腎臓にあるうちはあまり傷みませんが、結石が尿管へ降りてくると激痛が起こります。たんぱく質の摂取量が増えたことに対し、カルシウムの摂取量が少ないために起こるとされています。

 

普段からカルシウムの摂取を心がけ、結石を作らないような食生活をする必要があります。

 

腎臓結石についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
腎臓結石の痛みは想像を絶する!【原因や症状なども解説します】

 

カルシウム欠乏(リン・リン酸塩)

リンやリン酸塩は食品添加物として広く利用されています。ハム・ソーセージ・インスタントラーメンのかんすい・清涼飲料水などに使用されています。リン酸Na、リン酸塩(Na)と表示されているものです。

 

リン・リン酸塩を摂り過ぎると石灰沈着が起こり、骨の中のカルシウムが溶け出してしまいます。カルシウムの吸収率を上げるためには、カルシウムとリンの摂取量が1対1であることが望ましいとされています。

 

カルシウムの欠乏を招かないためにも、リン・リン酸塩の過剰な摂取は控えましょう。

 

異所性石灰化(水酸化リン酸カルシウム)

透析を受けている患者さんに起こる症状として、異所性石灰化があります。血液中のリンとカルシウムが上昇すると、血液中のハイドロキシアパタイト(水酸化リン酸カルシウム)も増加していきます。

 

血管壁や肺胞壁、腎臓・胃粘膜の間質によく見られ、時には腫瘤化してしまうこともあります。腫大化すると、血流障害や機能障害を起こし、疼痛や運動制限を生じます。

 

偽痛風(ピロリン酸カルシウム)

通常、痛風は尿酸塩が原因で関節に炎症を起こす病気ですが、偽痛風はピロリン酸カルシウムの結晶が関節の軟骨組織に沈着することによって起こる関節炎です。高熱、発赤、激痛を伴うこともある疾患です。

 

特に膝関節に多く発症し、60歳以降の方に多くみられる病気です。

 

通常の痛風に関してはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
プリン体の多い食べ物に注意して【噂のヨーグルト効果も紹介!】

 

ポイント

リン酸カルシウムの毒性としては、重曹や胃腸薬などに用いられている炭酸水素ナトリウムと同程度とされています。過剰な摂取をしなければ食品としての危険性は低いと考えられます。

 

これに対し、食品添加物としての害は、リン酸カルシウムよりもリンやリン酸塩のほうが大きいため注意が必要です。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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