呼吸や咳で右胸が痛い!原因と対処法は?
<監修医師 ドクターTST>
呼吸したり咳をすると右胸が痛い、という経験はありませんか?
持続するならともかく、瞬間的な痛みだとついつい放置してしまいがちですね。
しかし胸には肺や胆嚢など重要な器官が詰まっています。
病気は早期発見・早期治療が効果を上げるための近道です。
早めに受診するに越したことはありませんが、具体的にはどんな病気が疑われるのでしょうか。
症状別に右胸が痛む原因とその対処法を調べてみました。
呼吸で右胸が痛む原因と対処法は?
息を吸うと右胸が痛む場合、考えられる原因
肺・肋骨・関節の病気あるいは神経の病気です。肺が原因の場合、何故痛むかというと呼吸すると胸膜と肺がこすれます。
このとき、胸膜が炎症を起こしていると痛みを感じます。
炎症の原因は細菌・ウイルスの他にガンが考えられます。
また肺は呼吸の度に膨らんだりしぼんだりを繰り返しますが、穴が空くと呼吸する度に痛みます。
胸膜炎の症状についてはこちらを見て参考にして下さい。
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胸膜(臓側)に穴が空くのは、やせ気味の男性によくみられる症状です。
肋骨が原因で呼吸時に右胸の痛みを感じる原因は、肋骨にヒビや骨折が起きているからです。
肋骨は内臓を守るように胸を覆う骨です。ヒビが入っていたり骨折していると、呼吸する度に肺が触れて痛みます。
対処法
応急処置としては湿布や痛み止めの薬が効果を発揮します。
しかし炎症や骨折の場合は、病院で処置をして貰うしかありません。
とりあえず応急処置を施した後は病院にでかけましょう。
呼吸器内科・内科・整形外科が対応に適した科になります。肺に穴が空いている場合、手術をせずに経過を診ることも多いです。
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咳で右胸が痛む原因と対処法は?
咳で右胸が痛む場合、原因
この場合肺か肋骨に原因がある場合が多いです。
肺に穴があく「気胸」、肋骨の間に走る神経が圧迫されることで起きる「肋間神経痛」、あるいは肋骨にヒビが入っていたり骨折していると、咳の度に痛みを感じます。
気胸についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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肋骨が原因で右胸が痛む理由は様々ですが、骨折していたとしても気付きにくい部位でもあります。
少し強い力で圧迫すると肋骨は折れますし、風邪を引いて酷い咳が出ていた場合も骨折は起きます。
「咳ごときで骨折なんてするの?」と疑う方もいらっしゃるかも知れませんが、実は呼吸するだけでも肋骨は折れてしまう繊細な部位なのです。
長距離を走り呼吸をコントロールする必要があるマラソン選手は、走るだけで骨折する場合もあるとか。
また神経に炎症が起きて咳の度に痛む場合もあります。
神経に炎症が起きて右胸が痛む症状を「肋間神経痛」と呼びます。
肋間神経痛は理由がハッキリしない場合が多く、精神的な負担やストレスを感じている場合にも発症しやすいです。
対処法
医療機関の診察を受けて抗ウィルス薬を貰ったり、神経ブロックの措置をとって貰うことが挙げられます。
また原因の一つにストレスが挙げられますから、必要以上に痛みを深刻に捉えないことも重要です。
人間の身体は思い込みだけでホルモンバランスを崩しやすく、不安な気持ちが右胸の痛みに繋がっている場合もあります。
神経ブロックとは神経に局所麻酔を注射し痛みを緩和する方法です。
痛み止めをうつと、少しは楽になります。しかし根本的な解決にはならないので、同じような治療を何度も受ける必要があります。
肺に穴が空いた場合は経過を見ることもありますが、殆どの痛みは原因を特定しなければ対処できません。
まずは診察を受けましょう。
まとめ
呼吸や咳の度に右胸が痛むのは、身体からのSOSです。
湿布や痛み止めを服用することで、その場限りの対処を行うことは出来ます。
しかし根本的な解決のためには原因を知ることが重要ですので、頻繁に痛みを感じる方は医療機関で受診しましょう。
病気は早期発見が治療の第一歩です。
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