あばら骨が痛い原因!右側と左側に分けて解説!
<監修医師 ドクターTST>
毎日同じリズムで生活していても、不調に見舞われることがあります。
当たり前と思いこんでいた健康の有難さは、不調を迎える事により改めて実感できるものなのかもしれません。
今回はあばら骨が痛くなる原因を詳しく解説していきます。
気になる所から確認してみよう
あばら骨とは?
あばら骨は胸部内臓を覆っている骨で、肋骨とも言われ数は24本あります。
外部からの衝撃から内臓を守る働きをしていますが、骨自体が細いため骨折しやすく、咳などが原因で折れることもあります。
骨折の程度が軽い場合、同様の骨が周辺にもあるので苦痛が軽いと言われており、
ギプスの固定はできない部位の為、バンド固定が一般的とされています。
痛む場所も人それぞれ・・・部位によってどのような違いが出てくるのか調べてみました。
あばら骨の右側が痛い原因
まず右側にある臓器を羅列していくと、
肋骨・神経・肺・膵臓(すいぞう)頭部・胆嚢(たんのう)・肝臓・上行(じょうこう)および横行結腸(おうこうけっちょう)・盲腸などが挙げられます。
右側付近で疑われる病名
筋肉痛
筋肉疲労で炎症を起こし痛みが起きる。
肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)
呼吸や話す度に痛みが出現したり、胸が息苦しく感じたりする。
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帯状疱疹(たいじょうほうしん)
水ぼうそうを起こすウイルスと同じで、子供の頃に体内に残ったウイルスが潜伏。
免疫力が下がった時に再活動し、神経痛を伴い皮膚に痛み、発疹といった形で出現。
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胸膜炎(きょうまくえん)
長期間咳が続いたり、血痰・息切れ・胸痛がある。
胆石(たんせき)
初期症状は背中の違和感や胸の息苦しさ。
発作が起きた場合、心臓発作や狭心症と間違われることも。
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あばら骨の左側が痛い原因
次に左側を見ていきましょう。
左に位置する臓器は、胃・心臓・脾臓(ひぞう)・膵臓体尾部・横行結腸・下行結腸(かこうけっちょう)などです。
左側付近で疑われる病名
胃潰瘍(いかいよう)・十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)
胃や十二指腸の粘膜に炎症が起き、潰瘍ができる事で空腹時の痛み・胸焼け・胸の痛みなどがある。
狭心症(きょうしんしょう)
胸が締め付けられるような違和感や息苦しさが数分間程出現。
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心筋梗塞(しんきんこうそく)
胸の激しい痛みが30分位続き、呼吸困難や冷や汗、嘔吐などを伴う。
肋骨の痛みか、周辺の臓器の異常で出ているものかが不明な時は、
痛みの発生時にメモをとっておくことをおすすめします。
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自分の考えが整理できることはもちろん、病院を受診する際の言い忘れや症状の的確な情報を医師に伝えることが治療にとても有効です。
メモの例)
✅いつから痛みが出現したか? ✅どの場所が痛むか? ✅どのような痛みか? ✅痛みはずっと続いているか?一時的か? ✅原因に思い当たることはあるか? |
症状の見分け方
不調の原因がわからない場合のおおよその目安をご紹介します。
内臓系の疾患から発生した場合「継続した痛みが続くことが多い」
骨折など外的要因の場合「患部を押すと痛みが酷くなって和らがないことが多い」
神経痛や帯状疱疹の場合「数分程度で痛みが治まることが多い」
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あばら骨が痛い時の対処法
あばら骨が痛い時の対処法としては、
✅痛みのある胸部にコルセットやサポーターを巻く。
✅湿布を貼る、痛み止めを飲む。
✅体を温める。
✅ストレスを溜めない。
✅適度な運動、しっかり食事を取るなどして体力を付ける。
しかし痛みが酷く、鎮痛剤を常用するようになっていたら重症です。
1日も早い病院の受診が必要になります。
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あばら骨が痛い時は何科を受診すべきか
内臓系の疾患や帯状疱疹などは内科、骨折などの場合は整形外科の受診ですが、
クリニックの場合、検査内容によっては診察できないこともあります。
受付で症状を的確に伝えて診察可能か判断を仰ぐことが大切です。
帯状疱疹のように、発疹が出現する時には写真を撮っておくことをおすすめします。
こちらも上記でお話したように、出現日時・どの場所かをすぐ説明できるようにしておくと、役に立つでしょう。
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まとめ
いかがでしたか?痛む部位によって様々な病気が疑われますので、
少しでも痛みが続く気配があれば、病院へ行く前準備をしてから受診することが治療の早道に繋がると思います。
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