大葉の栄養や効能に驚愕!【保存方法をご存知ですか?】
<監修医師 まっちゃん>
薬味や彩りのアクセントとして使いやすく人気がある「大葉」ですが、実はすごい栄養が詰まった持ったスーパー野菜なんです!脇役に使うだけではもったいない、大葉の驚愕のパワーと美味しさを長持ちさせる保存方法を紹介します。
大葉とシソ。違うものなの?
そもそも大葉とシソって呼び方が違うだけのような気もするし、いったい何が違うのでしょうか?実は同じなんです!「青紫蘇(あおじそ)」の別名(商品名)が「大葉=シソ」なのです。
昔、シソを売る際に「葉」と「芽」で区別して売っていたため、葉の部分を「大葉」と呼ぶようになったそうです。また、関西と関東でも呼び方が変わります。
もともと青紫蘇の葉を束ねて大阪の市場に出荷するために考えられた商品名が「大葉」であるともいわれています。そのため関西地方・中部地方・東日本の日本海側では、「大葉」と呼ばれています。
シソには赤紫蘇と青紫蘇の二種類があり、赤紫蘇は赤紫色のシソで梅干しやふりかけに使用されます。シソと同じように見えるものに「エゴマ」がありますが、この二つは同じシソ科でシソはエゴマの変種だといわれています。
大葉の主な産地は愛知県で全体の4割を占めています。農家で露地栽培されるのは初夏から夏までで、それ以外は温室栽培のため通年流通していて、旬が分かりにくい野菜の一つでもあります。
エゴマについてはこちらを参考にして下さい。
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大葉の嬉しい12の栄養
豊富な栄養素!
大葉には、ビタミンB1・B2・B6、βカロテン、ビタミンC,ビタミンE、ビタミンK、カルシウム、鉄、カリウム、マグネシウム、亜鉛など豊富な栄養が含まれています。
大葉に含まれるカロテンの含有量は野菜の中でも群を抜いて多く、アシタバやヨモギの約2倍にもなります。また、免疫力を高めてくれるαリノレン酸や体脂肪を分解する働きのあるロズマリン酸なども含まれています。
ミネラル類も豊富で、香り成分にも健康に良いとされる効能が期待されるため、古くから民間療法などに広く使われてきた食材です。
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どんな食材とも相性ぴったり!
大葉は、一枚が薄く他の食材と組み合わせて使うことが多い食材です。
そのため、豚肉・鶏肉などの肉類や刺身、焼き魚などに大根おろしと合わせて付け合わせたり、納豆、チーズ、エビや海苔など・・・多くの食材と手軽に組み合わせることができるため、不足しがちな栄養素を上手に摂ることができます。
6つもの大葉の効能に驚き!
たくさんの健康効果・効能
大葉に含まれる驚きの効果を紹介します。
✅ 優れた防腐・抗菌作用があります。大葉特有の香りに含まれる「ぺリアルデヒド」は、防腐・抗菌作用があります。
この成分が生魚などの傷みやすい食材から、我々の身体を守ってくれます。お刺身に添えられている大葉は理にかなっているんですね!
✅ ぺリルアルデヒドは嗅覚を刺激し、胃液の分泌を促し食欲を増進させてくれます。また健胃作用も期待できるため風邪や病気で食欲がない時は、「お粥に赤紫蘇と梅干し」がおすすめです。
赤紫蘇はぺリルアルデヒドを多く含み、精油やアロマオイルの原料としても用いられており、気分を明るく元気にしてくれる効果があるといわれています。
✅ 体内でEPAに変化するαリノレン酸が含まれています。EPAには、免疫力を正常化させる効果があるので花粉症などのアレルギー症状を緩和してくれます。
また、EPAは血液をサラサラにし動脈硬化や高血圧などの生活習慣病予防に効果が期待できる上、体の老廃物を排出する効果もあるので体の内側からきれいにしてくれます。
✅ 鉄分も多く含まれる上に、その吸収を助けるビタミンCも多いので貧血予防にも効果があります。貧血になりやすい女性には、意識して摂りたい野菜ですね。鉄分が多く含まれる食材などと合わせて食べるとより効果的です。
✅ βカロテンには体内でビタミンAに変わり「視覚」・「聴覚」・「粘膜や皮膚」を保護し、抵抗力を強くしてくれます。さらに抗酸化作用もあるためアンチエイジングやガン予防も期待できます。
鉄分不足で起きる貧血についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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うれしい美容効果
大葉は栄養豊富なのに低カロリーなのでダイエットにおすすめです。市販される大葉ドレッシングなども香りが良くノンオイルのものが多いので上手に利用したいですね。大葉の美容効果について紹介します。
✅ カリウムが豊富に含まれるので利尿作用や発汗作用に加え、塩分を体外に排出してくれます。そのためダイエット中のむくみ対策にも効果があります。
✅ αリノレン酸とβカロテンにより、体内で増えた活性酸素から体を守る抗酸化作用が期待できます。(活性酸素が増えると、体は錆ついて劣化してしまいます。)
✅ ポリフェノールの一種である「ロズマリン酸」には免疫機能を正常化させ、血液をサラサラにし体脂肪を分解する効果があります。脂肪を効果的に燃焼させるので、ダイエットの時には積極的に摂りたいですね。
✅ αリノレン酸は必須アミノ酸の一つで細胞膜の材料になり、肌の老化防止効果があります。大葉を上手に摂ることで、みずみずしい美肌を手に入れることができます。
美肌効果についてはこちらを参考にして下さい。
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古くは漢方にも使われていた大葉
赤紫蘇は漢方では「蘇葉(そよう)」と呼ばれ、気の停滞を改善し精神を安定させる「理気薬」として多くの漢方薬に用いられてきました。
また、赤紫蘇・青紫蘇ともに「気を巡らす作用がある」といわれ、紫蘇の実は「咳を止める作用や体を潤す作用がある」といわれています。そのため薬膳の材料としての効能も期待されます。
大葉の正しい保存方法
美味しい大葉の選び方
新鮮な大葉の選び方を紹介します。ポイントは
✅ 鮮やかな色
✅ 香りが強い ✅ 葉先までピンとしている ✅ みずみずしい ✅ 変色や黒い斑点がない |
また、葉が大きすぎるものは苦みがあったり、味も香りも良くないことがあるので避けることをおすすめします。しなびているものは腐敗やカビの前兆であることもあるので避けたほうが良いでしょう。
美味さを保つ大葉の保存方法 (生)
大葉はとても傷みやすく鮮度が落ちると変色し、しなびてきます。時間がたつと香りも落ちるのでなるべく早く使い切ることがおすすめです。
ただ、なるべく空気に触れないようにし水分を十分に含ませることで一週間程度は美味しさを保つことができます。
その際は濡らしたキッチンペーパーに一枚ずつ葉を包みタッパーなどの密封容器に入れて冷蔵庫の野菜室に保管します。
美味しさを保つ保存方法 (冷凍)
たくさんあって一度に使いきれなかった場合は、冷凍保存がおすすめです。
1. まとめて冷凍・・・買ってきたまま使わない場合は袋のまま冷凍します。使う時はハサミで切って使い、余ったらそのまま冷凍庫へもどします。
家庭菜園などでたくさん取れた時などにも、洗って水気をきり何枚かまとめてラップに包んで冷凍しておくと便利です。
2. 刻んで冷凍・・・千切りにして一回分ずつに分け冷凍します。使いたい分だけ手軽に使えるので便利です。そのまま冷凍するよりも、切ってしまうと香りが抜けやすくなります。
どちらの場合もしっかりと水気を切ることが大切なポイントになります。そして、使う時は解凍すると水分が出てベチャッとしてしまうのでそのまま使います。
デメリットとして、どうしても香りや風味が失われてしまいます。完全に無くなるわけではありませんが、大葉の独特の風味を楽しみたい場合は新鮮なものを生のままで楽しむことをおすすめします。
美味しいレシピで保存
たくさん大葉があって困った!という時におすすめなのがフードプロセッサーで簡単にできるジェノベーゼソースや醤油漬けが手軽で美味しく保存ができるのでおすすめです。
新鮮な大葉なら家庭菜園?
大葉は日本の代表的なハーブであり手軽に栽培することができます。庭がなくてもプランターや水耕栽培ができるので、家庭菜園に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
ただ、発芽してすぐハダニなどの害虫が付くことがあるので注意が必要になります。その際は、薄めた木酢液を吹きかけると害虫駆除に効果があるそうです。
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